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長月タケオ選「中高年の性告白」第72回 東京都在住K・Yさん(65歳)の告白【初めて成功したナンパの相手は五十路の女】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【初めて成功したナンパの相手は五十路の女】

K・Y 65歳 東京都在住

結構真面目で固い性格だった。中学、高校時代の話だ。私立の男子校に通っていたのも理由のひとつだろうが、とくに女の子関係については、話しかけることはおろか、顔を見てしゃべることもできなかった。

大学は東京にあるそこそこ有名な私立に合格した。受験勉強の重圧からも逃れ、気弱で内気で運動音痴な自分を知るものもなく、すべての呪縛から解き放たれたような感覚を味わい、キャンパスライフを謳歌した。いわゆる大学デビューというヤツである。

入学したばかりは学生寮に住み、夜な夜な酒盛りを行っていた。先輩から受ける説教やホームシックにかかったヤツを慰めるなど、わずらわしいこともあったが、それでも総じて楽しい時間を過ごした。

そんなある日、いつものように酒盛りをしていると、先輩の一人がナンパ自慢をはじめた。

彼に言わせればナンパにはコツがあり、単に「彼女~、お茶、飲みに行かない~?」では100パーセントダメ。声をかける以前に、立ち止まらせる工夫が必要とのことらしい。

「へ~、それって、たとえばなんですか?」

「目の前で転ぶんだよ」

「え?」

「男がさ、目の前で派手に転ぶんだぜ。それで足を止めない女はいないよ」

それからあとは口八丁、手八丁。持ち得るすべてのボキャブラリーを駆使してほめ、それでもダメなら土下座すらいとわない。

「まあ、そこまでいくのはまれだけどな。それに、女の子はできるだけ美人を選んだほうがいい。なぜなら、ナンパする男の方もちゅうちょして、美人の子にはめったに声をかけないからだ。美人は自分を美人と知っているけれど、声をかけられないから不安になる。自分は美人だと思っているけれど、ひょっとしたら世間はそう思っていないんじゃないか、てね」

「なるほど」

そんな話を聞き、わたしは酔いも手伝って勇気がわいてきた。

「この中で童貞のヤツはいないか? 童貞を捨てるには、まずはナンパだ。目的を達成するためには、手段を選ばない。そういう心意気が大切だ。でないと、あせりがこうじてプロにおまかせすることになる。初めてがカネで買った女なんて、わびしいとは思わないか!」

アジ演説のように、立ち上がって拳をあげる先輩。だが、酔っていたわたしは先輩の意見に賛同し拍手を送る。そして、早速、チャレンジしてみようと考えたのであった。

次の日曜日、わたしは同じ考えを持った友人たち数人と繁華街に出た。

「先輩は美人を選べっていってたな」

「それと、目の前で派手に転ぶ」

言われたとおりに試してみる。しかし東京の若い女子たちは、道のまん中で突然転がるわたしたちを見て、奇妙な表情を浮かべ通り過ぎるだけだ。中には立ち止まってくれる女の子もいたが、声をかけるとおびえた表情で立ち去る。

「ダメだな」

「これはもう、正攻法しかないな」

手段を改める。しかし、ターゲットを美人に絞る方法は変えない。

道ゆく華麗な女の子に次々と声をかけ、お茶に誘う。しかし、よくて無視。罵声を浴びせる子もいる。なかには、どこからともなくいかつい男があらわれ、追いかけられるということもあった。

「もういい、オレは諦めた」

友人の一人が言う。

「オレもイチ抜けた」

もう一人も言う。

すると、クシの歯が削れるように一人いなくなり、二人いなくなり、とうとうわたしともう一人のみが残された。

「オレもあと一人声をかけて、ダメだったら諦める」

「ああ、オレもそうする」

しかし、友人は最後の最後に幸運を手にした。

近寄っていったのは、背が高く、ルックスもスタイルも抜群で、モデルか女優じゃないかと疑うくらいの美女だった。

「最後くらい派手に散らないとな」

そう自分に言い聞かせ、友人は近づく。

「どうせすぐに戻ってくるさ」

そうたかをくくっていたわたしだったが、友人は意外と長くしゃべっている。相手の女もまんざらではない表情。そして、5分ほど時間が過ぎたころ、友人はその女と一緒に歩きはじめたのだった。

「え?」

あっけに取られたわたしは、友人の後姿を目で追う。彼は振り向き、わたしにピースサインを残して町の雑踏に消えていった。

ひとり残されたわたしは、屈辱と焦燥を感じ取っていた。

最後の最後まで残って収穫がゼロでは、あまりにも情けない。結果をきょう集まった友人たちに言えば、バカにされるのは目に見えている。そして、最後に成功した友人の優越感に浸った表情を拝まなければならない。

「もう、こうなれば」

下手な鉄砲も数打てば当たる。わたしは見境なく声をかける。もちろん、断られ続けるのであったが、夕方になり、やがてとっぷりと日も暮れたころ、一人の女性が立ち止まってくれた。

「あ」

よろこんだわたしではあったが、相手の顔を見て落胆を覚えてしまった。

年のころは、どう見ても50歳前後。わたしの母親よりも年上かもしれない。とはいえ化粧に派手さはなく、身につけているものもどこか上品だ。

「どうしたの?」

彼女はやさしくたずねてくる。わたしはしどろもどろになる。

「あ、ひょっとしてナンパ? うれしい、何年ぶりかしら」

そういうと、彼女はいきなりわたしの腕に自分の腕を絡ませてきた。

「ねえねえ、どこ行くの? 食事? お酒? もう面倒くさいこと飛ばしてホテルに行こうか? そうね、そうしましょ」

動揺するわたしを引きずるように、彼女は歩きはじめる。そしてわたしは、生まれて初めてラブホテルに足を踏み入れたのであった。

一言で言うと、彼女のとのセックスは猛烈だった。

部屋に入ると、服を脱ぐのももどかしいといった素振りで、わたしにむさぼりついてくる。わたしが正直に初めてだというと、彼女は満面の笑みを浮かべて口で舐り、しゃぶりつくす。

「まずはお口でね。でないと、早くイキ過ぎちゃうから」

わたしは彼女の技に撃沈してしまうのであった。

その後、ベッドに移って、わたしは初めての女体を堪能することになる。歳はとっていたが、彼女の肢体は崩れることもなく、肌艶もいい。乳房は少したれさがり、乳首も濃く色づいていたものの、なめらかな感触とやわらな質感がなんとも心地いい。

「挿れてあげる」

最初は彼女が導いてくれた。わたしは埋没の感触と、内部のうごめきやヌルミで、瞬時に達してしまう。

「うん、もう、こんなのじゃ許さないから」

彼女は貪欲に求め、わたしもこたえる。そして朝を迎えるまで、彼女は指で、口で、あらゆる部分でわたしを刺激し、迎え入れ、自らも歓喜にわなないたのであった。

解放されたとき、夜は白々と明け、わたしはおぼつかない足取りで寮に戻った。そして、その日の晩、恒例の酒盛りで、わたしは友人の自慢話を聞く羽目となる。

「いやあ、見た目も最高だけど、心づかいも抜群。次に会う約束もしちゃったよ」

うらやましがる一同。

「けど、お前もきょう、朝帰りだったよな」

わたしは話を振られて戸惑う。

「ということは……」

わたしは照れ笑いを浮かべながら、昨夜のことを話す。

相手は淫乱で、何度も自分を求め、初めてなのに5回もやったこと。

「いやあ、いい思いしたけど、体力が続くかどうか不安で、次の約束はしなかった」

浴びせられる羨望の眼差し。わたしは優越感に浸る。しかし、相手の年齢などは口にしない、というよりもできなかったのはいうまでもない。

 

【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

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