お色気 めくるめく官能世界へ誘います

長月タケオ選「中高年の性告白」第62回 大阪府在住T・Yさん(59歳)の告白【居酒屋で知り合った旅行中の人妻】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【居酒屋で知り合った旅行中の人妻】

T・Y 59歳 大阪府在住

なぜ、その店に入ったのかは、いまでもわからない。魔が差したというには大げさだし、かといって、とくに目立った店構えでもないのに、惹かれた理由もわからない。

とにかく、わたしは夏真っ盛りの8月2日、なんの変哲もない居酒屋ののれんをくぐった。

店はこぢんまりとしたつくりで、カウンターと4人がけのテーブルが3つだけ。若夫婦が経営しているらしく、愛想のいい板前と女将がわたしを迎えてくれた。

「いらっしゃいませ」

女将がおしぼりをわたしてくれる。

「きょうは、いいハモが入ってますよ」

板前はいう。

「ほなそれ、湯引きでもらおか」

「へい!」

つづいて女将が聞く。

「お飲み物はなにを?」

「冷えた酒で」

女将はていねいに頭をさげてさがる。このやり取りで、わたしはこの店をいっぺんに気に入ってしまった。

このごろはどの店に行っても、まず飲み物を聞く。だが、料理のおすすめがあればそれを先に告げ、そのあとで酒を選ばせるのが本筋のはずだ。なぜなら、飲み物は料理に合わせるものだから。

きょうはいいハモが入っている。ならばビールよりも酒だろう。なんでもかんでも、「とりあえずビール」と、だれもが注文すると思ったら大きな間違いだ。

余談だが、わたしは「日本酒」という呼び方がきらいだ。麦でつくられた醸造酒が「ビール」、果実の醸造酒が「ワイン」であるように、米でつくられた醸造酒が「酒」である。英語の「リカー」イコール日本語の「酒」ではない。

また、グラスからこぼれるほどそそがれるのも好きではない。カウンターなりテーブルなりに置かれたグラスに、大の大人が身体をかがめて口を運ぶ姿は、みっともないし下品だ。無類の酒好きとして、それくらいのこだわりは持っておきたい。

話を戻す。

少し待たされたが、酒とハモは絶妙のタイミングで出された。

まず酒で舌を洗おうと、ほどよくつがれたグラスを手に持ち、口にふくむ。きりっと冷えた一口目はほのかに甘く、端麗な味わいが口いっぱいにひろがる。

その甘露な味わいにひたっていると、酒の余韻が消えるか消えまいかという瞬間にハモが登場する。さすがにおすすめというだけあって、歯ごたえも味も申し分ない。

しかも、よほど手際よく仕上げているのか、安酒場でよくあるように、水でびちゃびちゃにもなっていない。

わたしは上機嫌ではしを進め、店の中を見まわした。すると、40代半ばかと思われる妙齢の女性が一人、カウンターの隅に座り、わたしと同じように幸福そうな表情を浮かべ、店の中をながめていた。

わたしと女性は目が合い、互いに会釈を交わす。すると女性は女将を呼んで、なにやらささやいている。

ほどなくして、女将がわたしのところに来て言った。

「あちらのお客様が、ご迷惑でなければ、おとなりに座っていいですか、と」

わたしに異存はなかった。

女性はわたしの横の席に腰をおろす。長い髪をひとつに束ねた清楚な面持ちで、気品がありながらも胸のふくらみの大きい、なかなかの美人だ。

「ご地元の方ですか?」

彼女はわたしにたずねてきた。

「そうです」

「わたしはきょう、東京から旅行で」

「お一人ですか?」

「ええ、女の一人旅はおかしいですか?」

「いえいえ」

彼女が言うには、夫はとある会社の重役で、愛人宅に入りびたり。まったく自分をかまってくれない。ただ、生活には困らないし、この歳で離婚もなんだから、気晴らしの旅行を趣味にした。最初のうちは友人同士やツアーに混じってあちこち行っていたが、そのうち気楽さに味をしめ、それからはずっと一人で全国をたずね歩いているらしい。

「でも、大阪は初めてなんです。なんだかこわい気がして」

「こわいことなんかないですよ。大阪弁も、わたしらの先の人らは、京都弁にまけへんくらい、おだやかな話し方しはります」

「そうですね。実際、大阪の方とお話をしてわかりました」

「汚い大阪弁は、吉本の芸人がひろめてしもたんです。芸人さんでも昔の人は、きれいな大阪弁、使いましたで」

話がはずみ、杯も重なる。わたしは水ナスの浅漬けや活けダコの造りを彼女にすすめる。彼女はうれしそうにほお張る。

時間は流れ、やがてわたしは店を出ることにした。

「ホント、大阪のものは京都に負けないくらいおいしかったです」

「でしょ。京都は海がないさかい、とくに魚は大阪のほうがうまいんですわ」

そういってわたしが立ち去ろうとすると、彼女はわたしの腕をつかんで帰そうとしない。

「お礼をさせてください」

「え?」

「このまま、わたしの泊まってるホテルまで」

うるんだその目は、わたしを誘っているに違いない。わたしも女房を亡くしてはや5年。だれはばかることはない。

「よろしいんですか」

彼女はうなずく。

店を出たわたしたちは、そのままタクシーに乗り、彼女の泊まっているホテルにおもむいたのだった。

部屋に入ると、彼女はいきなり抱きついてきた。そして顔を押しつけ、唇を舐ってくる。わたしは久しぶりということもあり、緊張しながらも興奮をおぼえた。

舌が絡まりあうキスのあと、彼女はひざを折って、わたしのズボンに手を伸ばした。

「ちょっ、ちょっと」

「なあに?」

「いや、ズボンくらい自分で」

「いいの、したいようにさせて」

ベルトをはずしてホックをはずし、ファスナーをおろす。彼女はかかとまで一気にずりおろすと、今度は下着も脱がしにかかる。

「いや、それは……」

わたしは狼狽した。が、彼女は気にも留めず、わたしの下半身をむき出しにし、そして息子をつかんでしゃぶりはじめたのだった。

ねっとりとした感触に、わたしは思わず悶絶してしまった。彼女は頬張り、首を振り、わたしを出し入れする。

「いや、もう、その……」

「出してもいいのよ」

「いや、それは」

「じゃあ、わたしにもシテ」

ぶざまな格好のまま、わたしはベッドに連れて行かれる。それからわたしは、全部を脱ぎ捨て、彼女におおいかぶさった。

今度はこっちが主導権を握り、彼女のワンピースを脱がしてブラジャーをはずす。あらわれたのは、白い肌と盛りあがった乳房。歳の割には張りも艶もある。わたしは乳首を吸い、乳房をわしづかみにする。

「やああん!」

彼女は、となりの部屋に聞こえはしまいか、と心配になるほどの声をあげた。乳房を揉んで乳首を転がしながら陰部に手をまわすと、すでに部分はびちょびょに濡れている。わたしの一物は、彼女が咥えたときから大きくとがっている。

「やああん、挿れて、挿れて、お願い!」

せがむ彼女。わたしは彼女の股ぐらにあてがい、ぐっと力を込めて奥までねじ込んだのだった。

1回目は、そのままわたしが上になってコトを終えた。けれど、それで終わりではなかった。

彼女はしなびたわたしをつまむと、ふたたび口にふくみ舌をうごめかせる。その感触で大きくなると、今度は馬乗りになって自分で導いてきた。

わたしの上で乳房を揺らしながら喘ぎ悶える東京の女。その貪欲さと淫乱さに驚きつつも、わたしは2発目を放出したのだった。

いまにして思えば、一人で旅をするのは、わたしのような男をつかまえ、一夜のアバンチュールを楽しむためかも知らない。

彼女に会うことはできないが、わたしはあの店にいまでも通っている。口コミやネットで評判がひろがり、ときには満員で入れないこともあるが、それでもカウンターに席を取ったときは至福の時間を過ごしている。もちろん、その女性とは会っていないが。

 

【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

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