お色気 めくるめく官能世界へ誘います

長月タケオ選「中高年の性告白」第61回 Y・Yさん(58歳)の告白【大ゲンカがきっかけの大人になる儀式】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【大ゲンカがきっかけの大人になる儀式】

Y・Y 58歳 静岡県在住

い年の典子とは家が近所で親同士も仲がよく、まるで兄妹のような関係だった。そして、いつの間にか二人とも、将来結婚するものだと信じていた。

ままごとついでに、どんな家に住んで、どんな生活を送るか、子どもながらに話し合ったり、いろんな約束を交わしたりする。

かし、中学生ともなると互いの環境も変わり、わたしは男友だちと過ごすことが増え、彼女も女の友だちが増える。そうなると、道や学校で会っても一言、二言を交わす程度の仲になり、当然、むかしの約束など思い出しはしない。やがて、高校生になると典子は私立の女子校へ、わたしは地元の公立校へ進学した。そうなると出会うきっかけも失われ、話をするどころか、顔を合わせることもなくなった。

ある日、古い友人が突然、連絡を寄こしてきた。なんでも彼は典子のことが好きで、仲を取り持ってほしいという。

「お前、家が近所だし、小学校のころ、仲がよかったじゃねえか」

「そんなむかしのこと……。ごめん、力になれそうにない」

一応断ったが、逆にそれから典子のことが気になるようになった。

数日後、学校から帰宅途中、偶然、典子と出会った。

「お久しぶり」

「ああ」

少しだけ言葉を交わしただけだが、わたしは典子が大人の女に成長していたのに気づいた。

背丈も伸び、すらりとした体型となり、胸も大きくふくらんでいる。長く伸ばされた髪は艶やかで、表情にも華麗さがそなわっている。

友人が好意を寄せるのも無理はない。

「けどな」

いまさら改めて、何をどうしようとも思わない。昔日の思い出や関係が、かえって邪魔になってしまう。

しかし、きっかけをあたえてくれたのは典子のほうだった。

その日、わたしは学校の用事で、同級生の女の子と二人だけで歩いていた。別に手をつなぐとか、楽しそうに会話をはずませるとかいうことはなかったのだが、その夜、いきなり典子がわたしの家を訪ねてきた。

「なに?」

玄関に出たわたしは、なかばどぎまぎしながらたずねる。

「きょう、一緒に歩いていた女の子、だれ?」

典子はわたしをにらみつけていう。

「いや、ただの同級生」

「ただの?」

「ああ……」

「そう」

「そう…は、いいけど、君と何の関係があるの」

「関係? そんなもの、ない」

「はぁ?」

「ごめんなさい、お休みなさい」

典子はそのまま帰っていった。

その後、何かにつけて、典子はわたしに接してくるようになった。ときには電話で、ときには家を訪ねてきて、ときには学校の行き帰りに待ち伏せされて。

最初は 何かあったのかな、と疑問をいだいていたわたしだったが、理由をたずねても典子は答えない。それどころか、本当にささいなことで、わたしに苦言を呈してくる。

それは、「きのうの夜、遅くまで起きていたでしょう」とか「この前着ていたシャツ、いつ買ったの?」とか「どうして髪の毛、切ったの?」だとか。

そうなってくると、いくらかわいい印象を持っていても、次第にうとましくなってくる。そして極めつけは、やはりわたしが同級生の女の子と一緒にいたときのことだ。

女の子は電車通学で、わたしは駅まで送っていった。いまから思えば、彼女はわたしに好意を寄せていたのだろう。

わたしもまんざらではなかった。だが、会話をはずませ、駅に到着し、改札で別れようとした瞬間、どこからともなく典子が姿をあらわしたのだった。

「この子、だれ?」

典子は眉をつりあげ、いきなり聞いてくる。

「だれって……」

「答えなさいよ、だれなの」

その高慢な口ぶりに、わたしは怒りをおぼえる。

「だれでもいいだろ、お前には関係ないだろ!」

「関係なくはない!」

「どうして」

「どうしてもよ!」

すごい剣幕で典子はつめ寄ってくる。状況がまったく把握できない同級生の女の子は、うろたえている。

わたしは、とにかく彼女をホームに送る。そして典子の手を取り、人ごみの少ない駅の裏に連れ出した。

「どういうつもりなんだよ、いったい」

「だ、だって……」

「ここんとこ、みょうな言いがかりばっかりつけてきて。いったい、オレになんの恨みがあって」

「恨みなんかない」

「じゃあどうして」

典子はうつむき爪をかむ。わたしは、その様子をじっと見つめている。

「わかんない……」

「え?」

「わからないのよ! けど、何か言いたいの、我慢できないの、見てると、目に入ると、我慢できないの!」

そういい残して典子は立ち去った。

わたしは彼女のうしろ姿を見送り、言葉の意味を考えあぐねていた。

その後しばらく、わたしは典子と会っても話をするどころか、挨拶も交わさなかった。

けれど、わたしは、別に典子に恨みや怒りをおぼえていたわけではない。それどころか、彼女が情緒不安定になった理由は、ひょっとしてわたしと同じではないかと思いはじめていた。

つまり、彼女もわたしに好意をいだいているのではないか。

そうなると、ますます典子のことが気になり、ついには愛しくなってしまう。

そんな、ある土曜日。

「典子ちゃんよ」

午前の授業を終え、家でぼんやりと過ごしていたわたしに、母親が声をかけた。

「さ、遠慮しないであがって」

母は典子をわたしの部屋にとおす。

「母さん、ちょっと用事があって出かけるからね」

わたしと典子、二人を残し、母は出かけてしまった。

わたしたちは、しばらく無言で向き合っていた。けれど、互いに視線はそらし、うつむいたり、横を見たり。

「あの……」

沈黙に疲れたのか、典子が先に話しはじめる。

「この前はごめん」

「いや、別に」

「怒ってる?」

「いまは、もう」

「そう」

短い言葉のキャッチボール。しばらくそんな調子でいたが、典子は背筋を伸ばし、姿勢を正すといきなり告げた。

「むかしの約束、おぼえてる?」

「え?」

「小学生のころの約束」

「なんだよ、薮から棒に」

「おぼえてるの? 忘れちゃったの?」

「おぼえてるけど……」

「おぼえていてくれたんだ」

「ああ、まあ」

「あの約束は、いまでも有効?」

「え?」

「もう、ダメなの?」

悲しそうな表情で典子は言う。わたしは照れくささで、彼女の顔をはっきりと見ることができない。

「いや、その、ダメっていうことは……」

「わたしね、気づいたの」

典子はそれから自分の思いを話しはじめた。

中学生になって疎遠になり、高校生になって意識もしないようになった。逆に色んな男から言い寄られ、デートも何回かした。

しかし、だれもが何か違う。

「なにが違うかっていうのは、うまくいえないけど。なんか、この人じゃないって」

そのとき、わたしがクラスメートの女の子と歩いているところを見た。ぼんやりとながめていた典子の心中に得体の知れないざわめきが訪れ、居ても立ってもいられなくなった。

そこでわたしの家を訪ね、顔を見て詰問したとき、考えはまとまった。

「Yちゃんがいいって。Yちゃん、わたしが無理を言っても怒らないし、きちんと答えてくれるし、それに」

「それに?」

「Yちゃんの目、むかしのまんまだから」

典子の目には、いつの間にか涙がたまっていた。わたしはそんな典子にたまらない感情をおぼえ、思わず抱きしめてしまう。

「Yちゃん、ごめんね、ごめんなさい」

「あやまらなくていい」

「きょうはね、自分の気持ちを正直にいうのと、おわびに来たの」

「おわびなんて」

典子はわたしから身体を離し、いきなり立ちあがった。

「典ちゃん……」

「約束は守ってね、これからもずっと。守ってくれるんなら……」

身につけていた衣裳を脱ぎ、下着姿になる典子。わたしはポカンと口を開けたまま、彼女の肢体を見つめる。

「わたしをあげる」

畳の上でしゃがんだままのわたしの前で、典子はすべてを脱ぎ去った。首をかしげてうつむき、両腕で胸をおおい、太ももを交差させて部分をかくす。

「どう? わたし」

「……」

「ダメかなぁ」

何も答えず、身動きもしないわたしに典子は落胆の声を漏らした。

「だ、ダメなんてことはない! ダメなんて……」

「じゃ、じゃあ……。抱いて」

典子はわたしにしなだれかかってくる。その感触を受け止め、わたしの興奮はうながされる。

わたしは典子を横たえ、自分も裸になった。典子は固く口を閉じ、まぶたを閉ざす。

わたしは典子の、つつましやかな乳房に手を伸ばした。柔軟な感触が、わたしの感情をたかぶらせる。

わたしは典子におおいかぶさり、小さな乳首を口にふくむ。

「やん……」

典子は小さくつぶやいた。

「ねえ」

「え?」

「Yちゃん、初めて?」

「うん」

「わたしも」

「そうなんだ」

「やさしく、ネ」

わたしの股間は、早くも大きく固く屹立している。だが、肝心の挿入部分をさぐり当てることが出来ない。指でさがせば、やわらかな肉襞とかすかに濡れた裂け目を知ることはできた。しかし、いざ挿入となれば、やはり場所がわからない。

典子はその間中、ずっと目を閉じ、身体を硬直させたままだ。

わたしは典子の股間のアチコチを突き刺しつづける。すると、ヌルリとした感触とともに、典子の内部に侵入を果たした。

「あ……!」

典子は眉根にしわを寄せ、破瓜の傷みに耐えているようだった。

最初は典子を気づかい、わたしはゆっくりと腰を振った。しかし沸騰する欲情が押さえつけられなくなると、速度も振幅も大きくなる。

「ああん、あん、あん、Yちゃん、Yちゃん」

「典ちゃん、典ちゃん」

「Yちゃん、好き、大好き」

「オ、オレもだ」

「やああん、Yちゃん、ああん!」

わたしは射精をおぼえ、寸前に抜き取って外に放った。典子はぐったりと身を横たえていたが、その表情はうれしそうだった。

あれから40年以上の月日が流れた。紆余曲折はあったものの、わたしは典子との約束を守りとおした。

その本人はいま、となりの部屋でテレビを観て、大口を開けて笑っている。あのころの清楚さや可憐さは見る影もないが、ひとつだけ変わらないものがある。

それは目。

彼女がわたしにいったのと同様に、典子のひとみもむかしのままだ。それがあるから、肌がくたびれ、脂肪でぶくぶく太っても一緒に居られる。むかしと同じ愛情を注ぐことができる。

それはたぶん、これからもずっと。

【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

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