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長月タケオ選「中高年の性告白」第44回 山梨県在住YS・Kさん(69歳)の告白【美女を目当ての大誤算】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【美女を目当ての大誤算】

S・K 69歳 山梨県在住

いまは見る影もないが、こう見えても若いころは、そこそこのハンサムだった。だから、中学高校時代から女子の友だちは多く、逆に男連中から冷やかされたり、やっかみを受けたりもした。とはいうものの、いまの時代のように女性から告白されるという機会も少なく、とくに決まった相手がいたというわけではない。

「すべては大学に入ってから」

そう思いながら、日々、受験勉強にはげんでいた。

高校は地元だったが、大学は東京の某私立に合格した。花のお江戸で一人暮らし。時代は学園紛争の真只中だったが、ノンポリで朴訥だったわたしは、時代の波にのみ込まれることもなく、平凡で楽しい学園生活を送っていた。

田舎出であか抜けないわたしだったが、2年生にもなるころには周囲の雰囲気にも慣れ、小ましな格好をするようになっていた。先にも記したが、風貌は高校時代とさほど変わらなかったので、女子と接する機会も増える。

そして都会の女子といえば積極的で、おおらかだ。わたしは見目うるわしい女性たちと食事をしたり、飲みにいったり。そのうち、心を奪われてしまう一人の女性と出会った。

彼女は同じ大学の同じ学部に通う、生まれも育ちも東京山の手という、筋金入りのお嬢さんだった。

腰の辺りまで長く伸びた黒髪に、少しうれいを帯びたひとみ、ツンと尖った鼻に厚みのある唇。そして細身の体躯にもかかわらず、大きく盛りあがった胸もと。

どんなにもてたといっても、わたしは特定の女性と付き合ったことがなかった。そして、玄人女に手を出すほどのカネもないし、勇気もない。つまり、もうすぐ成人の年齢に達しようというにもかかわらず、童貞だったわけだ。

どうせ捨てるなら一番好きな相手がいい。それが、だれにも負けない美人ならなおさらだ。

わたしはどうしても彼女とお近づきになりたくて、あれこれ思いをめぐらせていた。

そんなあるとき、彼女と新宿で飲む機会を得た。なんのどういうきっかけで、そんな場がもうけられたのか、いまとなっては記憶にないが、わたしとわたしの友人2名、そして彼女と彼女の女友だち2名、合計6名で安居酒屋に集合した。

最初はお互い緊張の面持ちでビールをグラスにそそぎ、ちびちびと口に運んでいた。しかし時間が過ぎ、酔いもまわりはじめると、うちとけた雰囲気の中、雑談に花が咲きはじめた。

そんなとき、わたしのとなりに座っていた悪友が急に席を立ち、一人の女子の横に席を移した。そして、ほかの連中にはいっさい目もくれず、楽しそうに話している。

「やるなぁ、あいつ」

わたしともう一人は、うらやましくてつぶやく。

「なあなあ、君はどっちがいい?」

友人が聞く。わたしは改めて、残りの二人を見た。

一方はわたしがあこがれを抱く超美人。もう片方は、ブスとまではいわないが、生真面目そうで華のない平凡な顔立ち。

「お、オレは……」

わたしは、あこがれの人をしめす。友人はわたしと違い、平凡な女の子を選んだ。

「そうかぁ?」

「ああ。もう一人は確かに美人だけど、冷たそうだし、きれい過ぎる。きっといままでチヤホヤされてきたから、性格もあまりよろしくないはずだ」

そういわれてみれば、そうかもしれない。わたしは見た目ばかりに気をとられ、性格まで考えに入れてなかった。

「それに、美人の方ともう一人は友だちだろ。とりあえず落としやすそうな方と付き合って、それから美人の詳細を知り、乗りかえるって手もある」

「それは、ちょっと……」

「じゃあ、君はどうする」

わたしは迷った。しかし、結論を急ぐ必要もない。とりあえず、この場から友だちとしての付き合いを深め、そのあとに結論を出しても遅くはない。

そうこうしているうちに場はお開きとなり、最初にアクションを起こした友人は、モーションをかけた相手とどこかに消えてしまった。

「なんだよ、アイツ」

残されたわたしたちは苦言を吐く。

「これから、どうしようか」

「わたし、もうちょっと遊びたいなぁ」

女子は言う。わたしたちにも異存はない。

「じゃあさ、雰囲気を変えて」

わたしたちは和風の居酒屋から、洋風のパブに河岸を変えたのであった。

場所を変えたことも手伝って、わたしたち4人の親しさは増し、場は華やいだ。そのうち友人は酔いつぶれてしまい、わたしは目当ての彼女とその友人とで、あれこれ談笑していた。

「きまった恋人はいないんだ?」

「二枚目さんなのに」

「そんなことないよ」

「じゃあ、わたしたち二人ならどっちを選ぶ?」

そう言われ、わたしは言葉を飲み込んだ。

もちろん、美人の方に決まっている。しかし、それを口にしてしまうと、残りの子は気分をそこねてしまうに違いない。目の前で友だちをないがしろにするような男に、彼女は好意を持つだろうか。

「う~ん、どっちもかわいいから決めかねるよ」

わたしのその言葉に、二人ははしゃいでいた。

どうにかこうにか、わたしたちは酔いつぶれた友人を、彼の住む下宿まで送り届けた。そのとき、彼女たちからひとつの提案がなされた。

「今度は3人で遊びに行かない?」

「いいわねえ。じゃあ今度の日曜日」

美人の女子が提案し、友だちの子とわたしは賛成した。

日曜日が来るまで、わたしは迷った。正直に自分の気持ちを伝えるべきか、それとも、もう少し時間を空けるべきか。それとも……。

「将を射んと欲すれば、まず馬を射よ、ともいうしな」

最初から美人と仲良くなれればいいが、わたしの友人が言ったとおりハードルは高そうだ。それなら、まず落としやすそうな、見劣りする友だちの方と仲良くなり、出来るだけ紳士的にふるまう。ただし、あくまでも友だち以上の関係にはならない。そうすれば、わたしのことはやさしいジェントルマンとして、美人に伝わる。

好印象をあたえれば、友だちを出し抜いて美人の方から言い寄ってくるかもしれない。それに、美人の性格やこれまでの人間関係なども聞き出せれば、より的確な判断が下せる。

「よし! その手でいこう」

日曜日、わたしたちは3人で集まり、遊園地に映画、そして食事をして過ごす。その間中、わたしはターゲットでない方の女の子と、二人だけの時間を多く持つように努めた。それが功を奏したのか、ある日、その彼女から誘いの連絡があった。

「今度、二人きりで会ってもらえませんか?」

計画は順調に進んでいる。わたしは思った。もちろんすぐさまOKし、わたしは奈美子という名の、美人でない方とデートすることになった。

デートの最後に洒落たレストランに入った。彼女は、こんな店に入ったことがない、といって目を輝かせていた。わたしも初めてだが、そんなことをさとられてはいけない。まるで、いつも利用している風をよそおい、味もわからないうちに食べ終えた。

奈美子の方はワインに酔っ払い、店を出るときにはわたしにしなだれかかってきた。

「今日は帰りたくない」

彼女はいう。

奈美子とは深い関係にならないつもりだった。本当の目的は美人の方だから、当たり前だ。しかも女性との経験がない、しかもヤリたい盛り。

「一度くらいなら大丈夫だろう」

そう思ってわたしは、奈美子と一緒にアベックホテルへ入った。

顔立ちは平凡だが、そこは20歳ソコソコの女子大生。ピチピチした白い肌に、わたしは悩殺される。ホテルのおばさんがお茶を出してから立ち去ると、わたしは奈美子を抱きしめてキスをした。立ちのぼる甘い匂いと腕に伝わるやわらかな感触。ほんろうされたわたしは、そのままベッドインする。

「あん、恥ずかしい」

奈美子はつぶいて身をよじる。その姿がなんとも愛らしく、わたしは大急ぎで服を脱ぎすて、彼女も全裸にむいた。

初めて間近にする若い女性の裸体。わたしの股間は、痛いほどにふくれあがっている。

はやる心を押さえつけ、彼女の乳房を揉み、陰部に手をはわせる。この世の中にこんなにもやわらかい物質が存在するのか、という驚きと感動に打ち震えながら、胸乳にむしゃぶりつき、乳首を吸う。

「あああん、だめぇ」

かん高くひびく喘ぎ声。わたしは挿入場所を苦労しながらさがし当て、突き入れる。

「あ……!」

彼女は唇をかんでたえていた。そう、わたしも初体験だったが、奈美子も処女だったのだ。

わたしはぬめりと締めつけを感じ取りながら、夢中で抜き差しを繰り返した。やがて頂点を迎えたわたしは、サックは装着していたので、奈美子をきつく抱きしめたまま中で放出を果たしたのであった。

そのたった1回が、その後のわたしの運命を決定づけた。

奈美子はわたしを恋人と決めつけ、まるで世話女房のように接してきた。そして意に反し、わたしが最初から奈美子にあこがれていたという噂を流す。

「お似合いよ、二人とも。あの子はいい子だから大切にしてあげてね」

美人の方は冷たくいって、わたしから離れていった。

その後、性の歓びを覚えた奈美子は、なにかにつけてわたしとの行為を求めてきた。コレじゃあ泥沼だと思いながらも、わたしも彼女のとの行為から逃れることができない。

やがて、美人の女の子は、適当な男を見つけ楽しくしはじめた。その様子を横目でながめ、わたしは奈美子との関係を続けた。

大学を出て、わたしは田舎に戻り、奈美子は東京に残った。それがきっかけとなり、二人の縁は切れた。

ある日、あのとき酔いつぶれた友人と再会し、こんな話を聞いた。

「ホントはさ、もう片方の美人が君のこと好きだったらしいぞ。でもさ、君は奈美子ちゃんを選んだ。どうしてだ?」

「どうしてもこうしてもあるもんか!」

わたしは後悔しながらも、それなりに楽しい時期を過ごしたし、まあいいかという気分だった。

 


【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

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