お色気 めくるめく官能世界へ誘います

長月タケオ選「中高年の性告白」第32回 東京都在住A・Mさん(60歳)の告白【かつて憧れた美人妻によく似た娼婦を抱く】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【かつて憧れた美人妻によく似た娼婦を抱く】

A・M 60歳 東京都在住

40代のころ、住んでいたマンションのとなりに、なんとも色っぽい女性が住んでいた。名前はひとみ。目元はいつもうつろで、厚い唇に締まりはなく、それでもどことなく気品や理知的なおもむきのある女性だった。

わたしは妻も子どももいるのに、その人と出会うのが楽しみでしかたがなかった。やわらかな物腰と少し鼻にかかった弱々しい声色。その人のまわりだけ時間がゆっくり流れているような、落ち着きある立ち振る舞い。背は高く、どちらかというと細身の身体だが、胸は大きく、服の上からでも張りのある様子がうかがえた。

とはいえ、安サラリーマンのわたしに何ができるわけでもなく、憧れだけで日々は過ぎ、いつのまにか彼女はどこかへ引っ越していった。

50も半ばに差しかかったとき、社内で不祥事が相次ぎ、軒並み重役連中が退陣に追い込まれるという事態が起こった。人材不足からか、それともコツコツこなしてきた実績が認められたのか、わたしはいきなり専務の要職に就くこととなった。

それまでは営業部長として、どちらかというと接待をする側の立場だった。しかし、ある程度の実権を握ると、こんどはされる側にまわる。

新体制の効果があらわれ、わたしの勤める会社は業績もあがり、取引を申し込んでくる企業も増えた。それと同時に接待の内容も、高級クラブやラウンジから、かなり淫靡なものへと変化を遂げていったのだった。

そんなとき、ある企業の接待役がわたしをハイヤーに乗せ、高級ホテルへ連れ出した。

「こんなところで何を?」

「いえいえ、必ずご満足いただける趣向を」

卑屈な笑みを浮かべながら、男はわたしをフロントに通さず直接エレベーターに乗せ、最上階のスィートルームに案内した。

「では、ごゆっくり」

「君はもう帰るのか」

「お邪魔ですから。その代わり」

「その代わり?」

「今度のプロジェクトは是非とも当社へ」

「わかった、わかった」

腰を折り曲げ、相変わらず品のない笑みを浮かべながら男は立ち去った。わたしは辟易しながら、部屋の真ん中にあるソファーに腰をおろす。

10分も過ぎたころだろうか、わたしはとなりにあるベッドルームに人の気配を感じた。

「誰かいるのか?」

声をかけても返事はない。しかたなくドアを開けると、そこにはベッドの上で一人の女性が、ものうげに横座りになっていた。

その女性の顔を見て、わたしはしばらく言葉をなくした。

「ひとみ、さん?」

「そんなお名前がお気に入りですか?」

鼻にかかった微かな声色は、確かに10年少し前、憧れをいだいたひとみそのものだった。

「残念ですだけど、わたしはそんな名前じゃありません。でも、アナタがそう呼びたいのなら、わたしは今夜だけひとみでいられます」

太もものつけ根まで切れ目の入った真紅のドレス。彼女は妖しい笑みを浮かべながら、ベッドからおりる。

「いや、君の名前は?」

「香織と申します」

「香織か、むかしの知り合いに似ている」

「その方がひとみさん?」

「ん、まあ、そうだ」

「その方のお話、していただけませんか?」

「いや、むかしのことだ」

「じゃあ、楽しいお話をしましょう。夜はまだまだ、これからですわ」

接待用の女性で、しかもホテルのベッドルームだから、することはひとつだ。けれど、彼女はガツガツした行為に没頭させるというより、まずは会話を楽しむことを提案した。

自分から誘うくらいだから、彼女の話術はたくみだった。社会のこと、経済のこと、わたしが投げかけた質問には、すべて適確に答える。しかも押しつけがましくなく、あまり雄弁でないわたしも、ついついしゃべりすぎてしまうほどだった。

それは、若ければ何でも許されると勘違いしているキャバクラ嬢と銀座の高級ホステスくらいの差があった。わたしはワインを傾けながら、香織の妖艶な雰囲気を楽しんでいた。

「しかし、比べると悪いが、君はますますむかしの知り合いに似ていると思う」

「ひとみさん?」

「あ、ああ、そうだ」

「どういった方ですの?」

「いや、若いときとなりに住んでいた人妻だ」

「おとなりに住んでいただけですか?」

「う~ん、まあ、いいか、ここまで話したんだからな。いや、わしはその人に憧れておった。なんていうか、上品で、清楚で、それでいて色気があって……」

「それから?」

「それから……、そうだな、むしゃぶりつきたくなるいやらしさも兼ね備えていて」

そこまで話すと、香織はいきなりわたしのひざの上に乗り、抱きついてきた。そしてワインを含んで口移しにわたしに飲ませると、顔を離して、潤んだひとみでわたしを見つめた。

「そんなすてきな方と似ているだなんて、光栄です」

「いや、君は君だろう」

「今宵、わたしはアナタのおもちゃ。お好きなようにあつかってください」

香織はわたしの胸板に乳房を押し当て、顔を近づけてくる。ゆるく目を閉じ、口を開け、舌を伸ばしてわたしの口周りを舐める。そして、舌をわたしの口腔に入れると、絡ませながら歯や歯ぐきをなぞる。

「ふ~」

口と口が離れた瞬間、わたしは大きく息を吐いた。香織はわたしの目を見つめながら身体をずりおろし、じゅうたんの上にひざまずく。そしてベルトをはずし、ズボンと下着を落とすと、いきなり一物をほお張り含んだ。

「あ……」

わたしは、次の瞬間に伝わってくる感触に思わず声をあげてしまった。

香織は首を揺さぶったり、回転させたりはしない。わたしを根もとまで呑み込んだまま、まったく動きを見せない。だが、それは外からそう見えるだけで、口の中では舌が縦横無尽にうごめき、わたしのあらゆる敏感な部分を探り、なぞる。それは、まるで手足のないやわらかな生き物がはいずりまわるようで、吸いつきの粘膜とあいまって、わたしを歓喜の淵へおとしいれる。

さんざんわたしに刺激を与えたあと、今度は抜き取ってなぞり始めた。香織はわたしを見つめながら指で支えて全部をぬぐい、ときおり先端を咥えて吸いつく。やがて、ふたたびのどに達するほど吸い込むと、今度は頭を揺らしながら出し入れを繰り返す。

そのあいだも舌の動きは止まらず、わたしはとうとう彼女の口に中に射精してしまったのだった。

出したあとも丁寧に舐ると、香織は最後の1滴までしぼり取って抜き出し、喉を鳴らして粘液を飲み込む。

「おいしい」

香織は座ったままのわたしの上着やワイシャツを脱がし、ベッドへ誘う。

「今度はアナタの番。わたし存分にご賞味ください」

香織は服を脱いだ。白磁のような肌に、盛り上がった乳房。ハト胸がちにふくらみ、みぞおちの上あたりに双丘の輪郭を描き、肉塊は腋からはみ出るほど豊満だ。

ウエストの締まりはよく、尻は大きくも小さくもない。細く見えるが骨格が無様に浮き出ていない、まさに極上の肉づきをしていた。

わたしは香織をベッドに押し倒し、むしゃぶりついた。されるがままになりながらも、香織の指や手のひらは、わたしの要所要所をさぐる。

小さく桜色の乳首は舌に甘く、快楽にゆがむ表情や漏れ出る声は、ひとみをほうふつとさせながら、わたし自身もあのころに戻っていく錯覚をおぼえる。

「い、挿れていいのか」

「は、はい、お好きなようにわたしを……」

両脚を大きく開かせ、わたしは渾身の力を込めて貫き通した。香織はわたしの動きに合わせて甲高い声をあげ、小指をかみながら首を横に振る。

その姿が愛しくて、わたしは香織を抱きあげ下から突いた。わたしの頭をかかえながら、香織は身体を揺らす。

両の乳房に顔を埋めながら、わたしは香織の動きを楽しむ。膣内は肉粒がぜん動し、量の多い汁があふれ、きつい締めつけと温度が心地よさを倍増してくれる。

「ああ、いいぞ、いいぞ、香織」

「い、いいんですよ、ひとみさんで」

「いや、ああ、いい気持ちだ。今度はお前が上になってくれ」

香織はうなずき、わたしをあお向けに寝かせる。そして馬乗りになって中に導き、腰を前後左右、身体を上下に揺らす。

どのような形をとっても、香織の内部の締まりは失われない。それどころか、興奮で熱を帯びると同時に、圧力も増す。

わたしを見おろし、自ら乳房を揉み、舌なめずりを繰り返しながら舞い躍る香織。わたしは再度、正常位に戻り、真上から貫いた。

「出そうだ、どこに出せばいい」

「ど、どこでもいいですよ、お好きなところに」

「中でもいいのか」

「い、いいですよ、あん、気持ちいい、わ、わたしも、あああん、イク、イッちゃうぅ!」

香織と同時にわたしも果てた。濃厚な精液が、香織の子宮めがけて注ぎ込まれる。

わたしが抜き取ると、香織は荒い息を吐いていた。

「ステキでした。なんだか恥ずかしいくらい」

「そ、そうか」

「まだ、大丈夫ですよね」

「え?」

「ふふふ」

香織はゆっくりと身体を起こすと、自分の体液とわたしの精液で濡れた一物を舐り、きれいにしてくれた。そして、ふたたびたくみな技で復活させると、今度は最初から馬乗りになってわたしをいざなってくれたのであった。

かつて魅了された女に似ているというだけで、わたしは久方ぶりに大興奮した。満足もしたが、その代わりに疑問も残る。

香織は本当に、ひとみではないのか? いや、ひとみと別れて10年以上が経つ。香織はその頃のひとみと瓜二つだが、10年の年月はひとみに衰えも与えているはずだ。

だがもし、ひとみがあの頃の美しさを保っていたら……。

確かめたいとも思ったが、それを知ったところでどうなるものでもないと諦める。

その後も接待は受けたが、あれほど甘美な夜には出合えない。ただ、プロジェクトの発注は、品のない男の会社に決まった。


【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

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