お色気 めくるめく官能世界へ誘います

長月タケオ選「中高年の性告白」第31回 東京都在住T・Kさん(75歳)の告白【記憶にない絶頂で従順になった高慢OL】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【記憶にない絶頂で従順になった高慢OL】

T・K(75)東京都在住

 

20年ほど前、総務部長だったわたしの部下に佳枝というOLがいた。未曾有とまでいわれた就職難、しかも4年制大学を出た女子に仕事なんてどこにもないとまでいわれていた時代だ。勝ち抜いてきたプライドや自信があったのだろう。彼女はバブル入社の先輩はおろか、男子社員や中堅クラスの上司までバカにしているような素振りを見せていた。

総務といえば、早い話、組織をまとめる雑用係だ。福利厚生や、ときには他部署の不満解消を一気に引き受けることもある。そのような仕事内容も彼女は気に入らなかったらしい。総務が企画し、計画を立てた慰安旅行には一度も参加しなかったし、運動会や歓送迎会、同じ部署の飲み会にも顔を見せたことがなかった。

「君ね、そんなことじゃ困るよ」

「しかし、わたしの仕事はあくまでも準備をするだけで、参加するしないは個人の自由だと思います」

「いや、リクレーションといえども業務の一環だ。正当な理由なしに参加を拒むことは職務怠慢とみなされる」

「では、有給休暇を利用して休むというのは認められますよね」

「え?」

「ですから、職務規定によれば、決められた日数の有給休暇はどのように使おうが自由ですよね」

「ま、まあ、そうだな」

「そして、飲み会は業務ではありませんよね」

「それは……」

「では、わたしが参加しなかった旅行や運動会は有給扱いにしてください。飲み会に関しては自由意思で参加はしません」

そこまで言われては仕方がない。わたしは渋々、彼女のわがままを聞き入れることにした。

そんなある日、社長が事故に遭って急死した。あとは常務であった長男が継ぐこととなったが、その手はずは我々総務の仕事だ。就任式もあるし、社葬の準備もある。連日連夜の残業続きで、総務はそれこそ大わらわ状態だった。

無事、すべての行事を終え、総務部は新社長の計らいで一席設けることとなった。社長のポケットマネーなので全員参加は、ほぼ強制だ。佳枝も、このときばかりは参加の意思を示した。

「さ、今日は無礼講でおおいに楽しんでくれ」

わたしの挨拶のあと乾杯し、宴は開かれた。談笑の中、宴はたけなわになっていくが、普段からあまり同僚たちと付き合いのない佳枝は一人でビールを注ぎ、黙々と料理に箸を進めていた。

気に入らない部下ではあるが、一人で寂しげな様子を見るのはしのびない。彼女の心をやわらげるのも部長の役目と、わたしは佳枝のとなりに座りビールをついだ。

「どうだ、こうやってみんなといっしょに一杯飲むのも悪くないだろう」

「ええ、まあ……」

「古い考えかもしれんが、わたしはいまでも、会社は地域で部署のメンバーは家族同然だと思っている。だから、君を含めて部下は全員、わたしの子どもといっしょだ」

「そうでしょうか」

「そうではないのかね?」

「わたしは実力主義こそ企業を育てる力だと思っています」

「ほお」

「互いに競い合い、切磋琢磨して業績をあげる。それこそが企業だと」

「じゃあ、ついてこれないものは辞めろと」

「そこまでは言いませんが」

「いいかね」

わたしはそのとき、酔いに任せて持論を披露した。

「確かに、いっときいわれた会社主義というのは、はやらないかもしれない。しかし、誰かが誰かを助けるという論理は誤りかね」

「それは企業がやることではありません。地域社会の役目だと思います」

「地域であれ自治体であれ、組織というものは相互理解と扶助がわたしは必要だと思う。どういう形であれ所属するものは互いを認め、助け合ってこそ団体というものは伸びていく。そりゃ、実力があってバリバリ働いて、成績や生産力を高めているものたちは不満もおぼえるだろう。けれど人を助けるという感情すら持たないものが、いくら営利を目的とする企業の中にあっても、人間としての資質に関してはいかがなものか」

「そうでしょうか」

「そうだ。会社は人だ。そして人を育てる場でもある。できない人間がいるからといって簡単に排除するのはよくない。排除する側もされる側も、地域を担う人でもある。人間は、地域だから会社だからという感情の区別を、そう簡単にできるものではない」

「なるほど」

わたしの言葉に、佳枝は初めて関心を示してくれた。

「そりゃ、なんでもかんでも会社に従えというのはいいことではない。個人をもっと大切にすべきだとは考える。けれど、人が寄り集う場所には、規律以上に求められるものがある」

「それは何ですか?」

「つながりだ。互いを思い、互いのために何かをするという精神だ。それが失われるから地域も崩壊する。人の思いはより狭い方向へはたらき、家族さえよければ、自分さえよければという考えに進む。しかし、多くの人間を思いやれない人が、それがたとえ家族という小さな単位であっても思いやれるわけがない。子どもたちへの強制や配偶者への不満が爆発する。そのうえ、今度は自分自身ですら大切にできなくなる」

「それは……、そうかもしれません」

「現場は生産力を、営業は利益を高めればいい。しかし、そこから生ずる軋轢やストレスを緩和させ、会社をスムーズに機能させる役目を負うのが総務だと、わたしは考えている」

喉が渇き、わたしは目の前にあったビールを一気に飲み干した。その途端、少ししゃべりすぎた自分を恥じた。佳枝はよけいに白けてしまったのではないかと、彼女の表情をうかがった。

けれど意に反し、佳枝はわたしの目を、なかばうっとりとした目で見つめていた。

「わたしの父は、ある会社の庶務課の人間でした。バリバリ働くといったタイプではなく、かといって技術を持つわけではなく、それでも家族や地域のためには一生懸命になる人でした。わたしはそんな父が大好きでした。でも、大学生になって仕事や社会、会社というものを考えたとき、父のような存在は企業に必要ないのでは、と考えるようになりました」

「どうして?」

「煩雑なことは全てコンピュータに任せて、人間は高度な技術や研究、そして高い利益を求めればいい。そういうふうに考えていました。けれど、部長のお話を聞いて目がさめました。父のような人がいるからわたしたちは幸せで、地域のコミュニケーションもうまく機能するんだと」

「そう。君のお父さまは、会社でもきっと、大切な役目を果たされていたんだ。それは人と人の感情をつなぎ、やわらげるという仕事だ。だからこそ、君たち家族は幸せになれたんだ」

「父はわたしが大学に入ったときに亡くなりました。けれど、お葬式には会社の人はもちろん、町内会の人たち、ほかの町会の人たち、幼馴染の人たち、むかしお世話になったという人たちがたくさん来てくれました」

そう言ったとき、佳枝は笑みを浮かべながら涙を流した。その表情を見た途端、わたしは心が波立つのを感じた。

もともと佳枝は美人のタイプだ。細面で、少し左右に離れてはいるが目もとは二重の切れ長。鼻筋はすっきりと伸び、唇も肉厚がある。細身の体躯だが胸は大きく、色も白い。

しかし、反抗的で協調性のない性格がわたしの興味を削いでいた。もちろん、親子ほども歳の離れた、しかも部下だというのも理由ではある。

そんな彼女が酔いでほほを赤らめ、酔眼でわたしを見つめながらビールをついでくれる。私服の胸もとは大きくひろがり、乳房の谷間が目に飛び込んでくる。短いスカートからは形のいい脚がすらりと伸びている。

わたしも酔っていた。酔っているからこそ、よこしまな感情が頭をよぎる。

「部長、もしよろしければ、もっとお話を聞かせてくれません?」

あとは若い連中で楽しめばいいと、宴がお開きになったとき、わたしは2次会を辞退した。佳枝も1次会だけで帰るという。方向がいっしょなので、同じタクシーに乗った。

「わたしが、いいお店を知ってます」

むげに断るのもなんだし、もっと話をすれば彼女も変わってくれる。そう考えたわたしは、佳枝に誘われるまま1軒のバーへ向かった。

バーでわたしと佳枝は、互いの身の上話に花を咲かせた。わたしは水割りを飲み、彼女は聞いたこともないカクテルで唇を濡らしていた。

飲むほどに佳枝は妖艶になり、ときおりわたしにしなだれかかってきた。そのたびにひじや腕に当たる乳房の感触。時間が経つにつれ、佳枝は酔いが回りはじめたのか、うつらうつらするようになった。

わたしは頃合だろうと思い、店を出ることにした。しかし外に出た途端、佳枝はわたしの腕にぶらさがり、足もともおぼつかない。

「大丈夫か? 帰れるのか?」

「だ、だいじょう、ぶ……」

自分で歩けなくなり、呂律もまわっていない。仕方なく、わたしはタクシーで彼女を送ることにした。

個人情報がいまほどうるさくない時代だ。社員の住所は名簿となって社内で配布されていた。総務部長という役目上、名簿は常に保持している。彼女の住所を告げてタクシーを走らせると、そこはワンルームのマンションだった。

佳枝が一人暮らしなのは知っていた。わたしは彼女をかかえて鍵だけは自分で開けさせ、部屋の中まで運び込んだ。

ベッドに寝かすと、わたしは横たわる佳枝を見た。髪が乱れ、スカートも半分まくれあがっている。それでも、このまま立ち去ろうと思った。そして背中を向けた瞬間、彼女はうなり声をあげて身をよじった。

「う、うぅ~ん、み、水……」

わたしはコップに水を入れ、佳枝を抱きあげる。そして唇にコップを当て、かたむける。

佳枝は喉を鳴らして飲んだ。しかし、こぼれた水があごを伝って服を濡らす。わたしは彼女を横たわらせ、タオルを探したが見当たらない。

「何かふくものは……」

そういいながら、わたしはベッドに横臥する佳枝を見た。唇と首筋、衣装の胸もとを濡らし横たわる佳枝。わたしは立ちすくんだまま唾を飲む。

「うぅううん」

苦しそうにうなる佳枝。

「大丈夫かい?」

「いや、一人にしないで」

佳枝は夢を見ていたのかもしれない。ただのうわごとに過ぎないに違いない。

それでもわたしは帰ることをはばかった。そう、彼女の言葉がわたしに向けられたものだと察したからだ。

「一人にはしないよ」

わたしはそう言って彼女のそばに座った。

「お願い、いっしょにいて」

「さびしいのか」

「お願い」

佳枝は閉じていた目をうっすらと開いた。そして、わたしの姿を認めると、薄く笑みを浮かべたのであった。

その瞬間、理性が吹き飛んだ。わたしは彼女を抱きしめ、唇を重ねた。佳枝は抵抗を示さない。それをいいことに乳房を揉み、スカートの中へ手をしのばせる。

佳枝もわたしに腕を回してきた。わたしは上着を脱ぎ、ブリーフ1枚になると彼女を裸にむく。露呈されたのは、完璧に近いスタイルと艶やかな光沢を放つ素肌。わたしは乳房にむしゃぶりつき、指で陰部を攪拌する。

「やあん、ああん」

のけ反りながら、佳枝はわたしの愛撫にこたえてくれた。

こう見えても女あつかいには慣れている。20代そこそこの、たぶん経験も少ないであろう小娘一人、快感に酔わせるのは難しいことでない。

わたしは身体を折り曲げて佳枝の全身を舐った。

「あああん、いやん、変」

「何が?」

「変な気分。やん、くすぐったい」

股間に顔面を埋め、肉ビラをかき分けながら淫水をすすりとる。その間も乳房やわき腹、太ももへの愛撫は忘れない。乳房に顔を移すと、クリトリスを探りながら尻穴にも指の先を挿入させる。

「だめぇ、そこ、やん、お願い、あああん」

素肌が紅潮し、汗がポツリポツリとふき出す。部分はあふれ出る蜜で濡れ、内部をかき混ぜれば窮屈な締めつけを指に与えてくれる。

「もう、だめぇ、はやく、はやくぅ」

それでもわたしは挿入を急がない。ねちっこい舐め技と激しい指の出し入れで、佳枝を頂点に導く。

「やああああん、もう、あああん、もう、やん、やああん、あ……!」

身を震わせて佳枝は達した。わたしは満足げにうなずくと、そこで全裸になった。すでに一物は勃起している。それを握らせると、佳枝はうれしそうにほほ笑む。

「いいかい?」

わたしの言葉にうなずく佳枝。

わたしは彼女の両脚をひろげると一物を部分にあてがい、メリメリっと根元まで突き入れた。

「あ、くぅうん」

ぬめりと圧力と温かさの中で、わたしは腰を振った。緩急を加えながら浅く、深くを繰り返す。もちろん正常位だけでなく、ひざに乗せ、もしくは馬乗りにさせ、そして背後からも貫く。そのたびに佳枝は甲高い喘ぎ声を漏らし、首を振りながら歓喜にむせび泣く。

「もう、だめぇ、壊れちゃう、変になるぅ!」

最後は正常位で、わたしは自分の満足を促す。そして頂点の直前に抜き取り、佳枝の腹の上にほとばしりを放ったのであった。

「おはようございます」

次の日、佳枝は明るい笑顔で出社してきた。そして、課の全員に挨拶をして回る。仕事に関しても何の不満や反抗も見せず、一日中、素直にこなしていた。

「部長、きのうわたしを送ってくださったんですね」

「え?」

「田中さんから聞きました。わたしかなり酔っていたから、何もおぼえてなくて」

「そうか」

「わたし、何か変のこと言いませんでした?」

「い、いや……」

「気がついたら部屋で寝ていたんです。部長、わたしをどこまで送ってくれたんですか?」

「え、あ、マンションの前まで」

「そこまでは、しっかりしてました?」

「そ、そうだな、足取りもしっかりしてたし」

「そうですか。よかった、これからは飲みすぎに注意します」

行為のあと、わたしは風呂場にあったタオルで彼女の身体をふき、精液や愛液を完全にぬぐい取った。そのタオルは持ち帰り、家に着く途中に捨てた。佳枝は全裸のままであったが、それも酔いのためだと思っているのだろう。

その後、彼女の態度はまったく異なり、誰とでも気軽に話し、わたしの命令には何でも従い、行事ごとにも進んで参加するようになった。

何が彼女をそんなふうに変えたのか。わたしのテクニックでそうなったのか。

真相は不明だが、彼女はその後、社内恋愛のすえに結婚した。わたしのとの出来事を記憶に残さないままに。

 

 


【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

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