お色気 めくるめく官能世界へ誘います

長月タケオ選「中高年の性告白」第26回 東京都在住N・Mさん(58歳)の告白【5年ぶりに再会した元妻との懐古SEX】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【5年ぶりに再会した元妻との懐古SEX】

N・M 58歳 東京都在住

早くに結婚し、子どもも若くして授かった。長男はわたしが22歳のときに生まれ、次男は24歳のときに産声をあげた。子どもが子どもを産み、育てたようなもので、失敗もあり、苦労もしたが楽しみもあった。いまは、それぞれがそれぞれの人生を歩んでいる。

妻とは同い年で、学生結婚だった。早い話ができちゃった婚で、金も貯えもなく、式も新婚旅行も満足におこなえなかった。それでも4人は幸せな生活を送っていた。そう思っていた。けれど、別れを持ち出したのは妻のほうからだった。

8年前。互いが50歳になったとき、妻は離婚届をわたしに提示した。

「理由は何だ?」

「これといって見当たらない。けど、あなたのいない生活を試してみたいの」

「いまのままじゃダメなのか?」

「いまのままでもいいかも知れないけど、いまのままでなくてもいいような気もする」

「それなら、いまのままを選ぶほうが無難じゃないのか?」

「無難な生活はキライなの」

妻は聡明で、そのぶん理屈っぽく、常に理想を追い求めるタイプ。逆にわたしは現実主義者で、価値観はまったく別だ。それでも結婚生活を送ってこられたのは、互いを認め、尊敬しあっていたからだろう。

大学を卒業後、わたしは転職を繰り返した。そしてサラリーマンが性に合わないと気づいたわたしは起業。個人経営からスタートし、ようやく自分の会社が持てたと思っても業績は伸びず、借金まみれで生活費も満足に渡せない日が続いた。妻は育児や家事をおこないながら、執筆業で収入を得、市民活動にも積極的に加わっていた。だからこそ、子どももわたしも一人で生活できる今になって、自分のための人生を歩んでみたいと思ったらしい。

わたしは署名、捺印をし、妻に書類を手渡した。

もとより養育費は必要ない。わたしに非があるわけでもないので、慰謝料も必要ない。持ち家より借家のほうが気楽だと考えていたので、これといった財産もない。

若い恋人同士が出会って別れるように、わたしたちは互いの関係をシャットダウンした。

会社の社長といえば聞こえはいいが、従業員数が片手でもあまる零細デザイン事務所。最近はホームページの制作も手がけている。日進月歩の世界だから常に新しい知識が必要で、さびた脳みそを奮い立たせながら勉強にはげんでいる。そのかいあってか、また昨今の景気回復も手伝って、わたしは多忙な毎日を送っていた。あわただしさのおかげで独り身の寂しさを紛らわすことはできたが、明かりの灯らない自宅に戻ると、身につまされるような寂寥感にさいなまれる。幼いころの子どもたちの笑顔を思い出し、数多い妻との思い出をよみがえらせ、酒を飲んでは涙にくれることもあった。

そんな8年の月日はまたたく間に過ぎた。

寂しさは酒と若い愛人との関係で誤魔化した。小金ができたので、20歳以上も歳の離れた女とつき合っても余裕はある。不倫ではないから誰はばかることはない。ただ、若いだけ、見た目がいいだけの女は疲れることも多い。セックスをしても情緒がなく、まるでスポーツかゲームを楽しんでいるようだ。だから、一人の女に固執することはなく、このごろは欲求不満を解消するだけのためにデリバリーの風俗で間に合わせることにしていた。

8年の間に、わたしは少し成長したようだった。五十面を下げた男が成長もないだろうと思うが、少なくともひとり身の寂しさは感じなくなった。

料理は若いころから得意だし、少々部屋が汚れていても平気な体質なので掃除は週に1回。洗濯は機械が全部やってくれる。仕事は順調で売り上げも伸び始めた。金さえあれば老後の心配も必要ないとさえ、考えるようになってきた。

そんなある日、商談帰りの途中、わたしは街でバッタリ別れた妻と出会った。

「あら」

「おう」

「お久しぶり。お元気?」

「おかげさまで。キミのほうは?」

「わたしはこの通り」

彼女は笑顔でガッツポーズをとる。その姿を見て、30年以上も前に出会ったころを思い出してしまった。

せっかくだからと喫茶店に入ってお茶を飲むことにした。

「どう? 一人暮らしは」

口火を切ったのは妻のほうだった。

「ああ、何とか生きている」

「本当に一人なんだ」

「色々あったけどね、最近は一人のほうが気楽でいいとさえ思えてきた」

「そうなの」

「キミのほうは?」

「わたし? わたしも一人」

「ずっと?」

「う~ん、正直にいうとね、ちょっとだけつき合った人がいる。でも、別れちゃった」

「どうして?」

「いわなくちゃダメ?」

わたしは嫉妬をおぼえたが、束縛する権利をいまは持っていないことに気づく。

その後、あれこれ近況を報告しあった。彼女の方も仕事が順調で、何冊か本も出しているらしい。ペンネームなのでわたしは気づきもしなかったし、彼女の書く内容も好みに合わないのはわかっていた。彼女には子どもたちからたまに連絡があるという。そのことに関しては軽いジェラシーをおぼえたが、しょせん父親は母親にかなわないものだと思い直す。

「あら、もうこんな時間」

いつの間にか1時間以上の時間が過ぎていた。わたしは、このまま彼女と別れるのが惜しいように思えた。そこで、思い切って飲みにいこうと誘ってみた。すると意外な言葉が帰ってきたのだった。

「それよりもホテルへ行かない?」

「え?」

「平気だと思ってたけど、あなたの元気そうな顔を見ると、昔を思い出しちゃったの。少しだけの時間でいいから、あのころに戻してほしいの」

「いまが不満なのか?」

「いまが充実してるから、いまに続く時間を確かめたいの。ほんの少しだけ」

彼女は昔から聡明な反面、淫欲な性癖も持っていた。だからこそ、学生の身分で妊娠もした。そして子どもを産んでからもわたしを求め、身を絡めあった。

わたしは直帰を会社に告げ、元妻とホテルに向かったのだった。

わたしたちは部屋に入るなり抱き合った。そして唇を重ね、舌を絡めあう。

「あなたとこんなところ来るの、何年ぶりかしら」

「ホテルはあまり使った記憶がないな」

「そうね、学生時代はあなたの下宿、結婚してからは家。でも、子どもが大きくなってから……」

「そうだな、何度か来たことがあるな」

わたしたちはもう一度キスをした。そして、そのままベッドの上へ。転がりながらわたしは彼女の乳房を揉み、彼女はわたしの股間をズボンの上からまさぐる。

「なんだか久しぶりに興奮してきちゃった」

薄く妖しく笑って、彼女はわたしの上に馬乗りになった。そして自ら衣装を脱ぐと、わたしのズボンと下着をおろしていきなりしゃぶりついてくる。

舌を伸ばして丹念に全体をぬぐい、唾液を染み込ませるとほお張り含む。それは昔のままのテクニックで、わたしは記憶に残る快感とともに、年齢までも若返っていくような錯覚におちいる。

肉棒が十分にふくれあがると、わたしは上着を脱ぎ、全裸になった。彼女はもはや焦点が合わない陶酔の表情を浮かべている。わたしは覆いかぶさり、貪るように唇を吸って乳房と陰部をまさぐる。

「やああん、あああん、そこ、あん……!」

淫らな嬌声を発し、身をよじる。部分は早くも熱を持って潤い、乳首がピンと勃起している。

わたしは胸乳にしゃぶりつきながら鷲づかみにした。指が食い込み、とろけた肌が吸いついてくる。

「やああん、あああん、だめぇ、もう、あああん、もう、早くぅ!」

挿入をねだる彼女。わたしは、それでも身体中を舐り、焦らす。顔面を秘裂に押し当て、蜜をすすり、肉ビラやクリトリスをさぐる。

「ああん、ああん、だめぇ、早くぅ、もう、わたし、わたし、我慢できない!」

彼女は身を起こし、わたしをあお向けに押し倒した。そして、股間にまたがると、自ら手を添えて内部に導く。

腰を振り、体躯を揺らして喘ぎ悶える彼女。わたしは膣襞のうごめきと肉筒の締まり、そして水飴のような愛蜜のぬめりを感じ取る。

「もっとぉ、もっとよ、ああん、届く、奥に、届いてるぅ!」

乳房を揉みながら舞い踊る彼女を、今度はわたしが押し倒した。そして、両脚を高く掲げさせ、いきり立つ一物で内部をえぐる。

髪を振り乱し、狂ったように喘ぐ元妻。

「どうだ、気持ちいいか」

「いい、いい、もう、イッちゃいそう」

「オレもイッていいか」

「いいわよ、キテ」

「どこに」

「中に頂戴、今日は大丈夫だから」

「本当か」

「うん、うん、何かあっても何もいわないから」

わたしは腰を打ちつけ精虫を導き出す。そしてそのまま、彼女の内部に放出したのだった。

だるい時間が緩やかに過ぎた。わたしは久々の満足と心地よい虚脱をおぼえていた。

「よかった、やっぱりあなたが一番いい」

彼女は言ってくれた。

「また、会える?」

「会っていいのか?」

「うん、会いたい、でも、いっしょには暮らさない」

「なるほど」

「ふふふ、こんな関係、ステキ」

それからもわたしたちは月に2、3度待ち合わせをして、酒を飲んだり、セックスをしたり。

ともに暮らし、生きながらえることだけが幸福の道ではない。こんな関係もあっていい。そんなことを考える今日この頃だ。

 


【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

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