お色気 めくるめく官能世界へ誘います

ヘンリー塚本監督の「中高年の性相談室」第3回「60を過ぎてMに目覚めてしまった」

【質問】
「立場と性癖の差に苦しんでいます」(65歳・会社役員/神奈川県在住)

60歳を超えてから、突然Mプレイに目覚めてしまいました。普通のセックスではもうエレクトしません。辱めを受ければ受けるほど、ゾクゾクするほどの官能を感じるのです。実は私は愛人がいるのですが、今まで威厳ある態度で接していたため、今さらMプレイをしたいとは、なかなか言い出せません。彼女は私を男らしく頼り甲斐がある人間だと勘違いしているので、もしそんな性癖を暴露したら、どうなるか分からず不安です。自然な流れで彼女にMプレイをしてもらえる方法はないものでしょうか?

【編集長原田が聞いたヘンリー塚本監督の回答】

監督、よく会社内で立場が上になった上になった人が突然、Mに目覚めるなんてことがよくありますが、この方もそんなタイプですかね? 私の知人も先日、女性に小便をぶっかけられて悦んでいました。

“下半身に人格なし”と言います。どんなに立派な人間もセックスする時は、常識や威厳と言う衣をかなぐり捨て、イヤらしさの限りを尽くして楽しみます。まして性癖となれば世界のお偉い人の中には、あっと驚くようなとんでもない性癖の持ち主もいますよね。この種の性癖は、弱々しい草食男より、日頃、人の上に立ち、指導的立場にある頼もしい肉食男がはまってこそ、そのギャップが官能と刺激を倍増させてくれるものなんだと思いますね」

質問者の方は、ご自身のM性をパートナーに言えずに苦しんでいるようです。どうしたらいいんでしょう。口にギャグボールを付けて裸で四つん這いになってるオッサンを見たら、どんな女性でも100年の恋も一瞬にして冷めるに違いありません。

「サド・マゾプレイにさほど興味のない女性もマスターベーションする時は、自分が獣のような男に犯される事を妄想にオナルものなんです。だから女性側もある程度、SMプレイに理解はあると思います。

ただ、これが現実になると、なかなかうまくいきません。通常、妻の前ではとてもできないことも、愛人となら楽しめてしまうものなんですが、たいていの女性がMの側にいます。おそらくSの意識を持つ女性はとても少数派です。

たとえSの意識のない女性に何とかソレをさせたとしても、あなたはゾクゾクする程の官能は得られないと思います。彼女のほうも戸惑うばかりでしょう。この種の性癖はSとMが合体してこそ楽しめるプレイだからなんですね。愛してやまない女性から凌辱を受けたら、どれ程興奮できて楽しいことか。

逆に愛のない女性から陵辱を受けても、悦びは十分、得られません。ここが悩ましいところです」

なんと! SMは深いですね。そうなると、今の愛人に打ち明けるのが一番の得策ということになりますね。

「2人の愛が本物で、何もかも判り合える仲であるならMプレイごときで、この方を嫌いになったりはしないと思いますが、不安があるということは、そこまで深い関係にはなっていないと言う事なんでしょうね」

まさに一か八かですね。最初のとっかかりでヘマをすれば、この方は愛人と威厳の二つを同時に失う事になります。なんともオゾマシイことです。なんかうまい方法はありませんかね?

「女性の本質はMですが、Mには順応性があります。そこでとりあえず彼女をMに仕立ててプレイしてみてはいかがでしょうか。彼女の両手両足を縛り犯すプレイをして、散々イカせてやるんです。相手の女性にMは気持ちいいものだと認識させてから“いやあ、もしかしたら俺Mっ気があるかもしれない。試しに俺もいじめてくれ”などと言ってみてはどうでしょう。まだ恍惚状態の彼女に言えば、少し強引に入れ替わってもプレイに応じてくれるかもしれません」

素晴らしいアイデアですね。目からウロコです。このやり方なら、男の威厳を保ちながら豚に変身することができますね!

「何事も勇気と行動力。ダメならその時はその時と言う覚悟がないと前に進みません。その勇気がないのなら、SMプレイ専門の秘密クラブで狂いまくるしかないね」

質問者の方、いかがでしょう? まずは相手を徹底的にM調教して、Sとして育ててみてください。さらに刺激的な関係が築けるに違いありません。ご健闘を祈ります!

取材&文責:編集長原田

【ヘンリー塚本監督プロフィール】

1943年、東京亀戸生まれ。FAプロ創業者兼監督。1985年の設立から現在までに製作したタイトルは2000本をゆうに超える。官能ドラマにこだわった作品に定評があり、なかでも日本の古き良き時代の情緒を再現したポルノ「昭和シリーズ」はあまりにも有名。現在も唯一無二の世界観を表現し続けている。

【ヘンリー監督書籍紹介】

 

『セックスのすすめ』(双葉社刊)

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【中高年の性相談室バックナンバー】

第1回「女性をセックスに誘うタイミングがわからない」
第2回「女性の匂いが好きなのは変態?」