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長月タケオ選「中高年の性告白」第18回 兵庫県在住K・Tさん(67歳)の告白【夜の世話までしてくれる元ホステスの居候】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【夜の世話までしてくれる元ホステスの居候】

K・T・67歳・兵庫県在住

いま先祖から受け継いだ屋敷に一人で住んでいる。細君と死に別れたわけではない。わたしはこれまでずっと、独身で過ごしてきたのだ。

祖父は投資家で、カネは掃いて捨てるほどあった。景気のいいときは下男や女中を雇い、わたしも乳母日傘で育てられた。しかし、祖父が亡くなり、父親と母親を飛行機事故で亡くしてから状況は一変した。

わたしは社会生活というものを知らない。つまり、世間一般のカネの使い方を知らない。カネというものは最初から用意されているもので、それを使い果たすのが役目だという認識を持っていた。だから放蕩を繰り返し、毎夜、湯水のようにカネをばらまいていた。

それでも景気のいいときは、預金や資産を切り崩すだけで十分生活は送れた。しかし、不況の波が押し寄せると資産価値が見る見るうちに減り、下男も女中も一人減り、二人減り、とうとう残されたのはわたし一人。家屋敷を売ることのなかったことが、祖父や両親への面目躍如といったところかもしれない。

しかし、激減したといっても、老体一つを養うくらいの貯えは、まだ残されていた。わたしは食うものや着るもの、住むところには不自由しないが、寂しさだけが染みつく生活を孤独に送っていたのだった。

そんなわたしの唯一の楽しみは、酒と歌だった。若い頃の贅沢な遊びのおかげで、喉は人に自慢できるほどいい。その日もなじみのスナックで、ママを相手に十八番を披露していた。すると突然ドアが開き、一人の女性が姿を現した。

「アケミちゃん、まだ?」

「ごめんね、まだ、お客さんがいるから」

「そう」

女は、すまなさそうに身をかがめて扉を閉めた。

「ママ、あの子、なに?」

「いえね、わたしの古い友達なんやけど、住んでいたアパートが丸焼けになってね。行くところも寝るところもないから、店が終わったらここで寝泊りしてんの」

「そう」

「むかしのホステス仲間で、優子っていうんやけど、身体を壊してね。旦那は早よに亡くなるし、子どもはどっかにいってまうし、仕事はないし。かわいそうやけど、かわりにアパート借りてあげられるほど、わたしも余裕ないし」

「ここで働いたら?」

「アカンわよ。わたし一人やから、どうにかこうにかやってるけど、人雇うほど儲かってないし」

その話を聞いて、わたしは憐憫をおぼえた。それに、かいま見ただけだが、優子という名の女は端正な顔立ちをして、なかなかの美人であった。

「ママ、良かったらウチで住んでもらわれへんかな」

「え? ホンマ?」

「ああ、わたしも一人で寂しいし、歳とって家事をするのんも、億劫になってきたし」

「そやけど、見ず知らずの女を……」

「ママの友だちやろ、それやったら大丈夫やよ」

ママはわたしの話を聞いて、真剣な眼差しでうなずいた。

「助かります。あの子には恩あって。これで返せます」

次の日から、優子とわたしの生活がはじまった。

優子はわたしより一回り年下。その名の通り、やさしくて、そのうえ、こまめに働き、よく気のつく女だった。最初、わたしの屋敷を訪れたとき、あまりに豪奢なたたずまいに臆したという。

「こんなところに住めるやなんて、火を出した人に感謝したいくらいです」

優子はそういっていた。

最初は借りてきたネコのように、遠慮がちだった優子だが、日が経つにつれ闊達となり、まるで長年つれそった女房のように、わたしを気づかってくれるようになった。もともと水商売をこなしていた女なので、人あしらいはお手のものなのだろう。

それまで陰鬱としていた屋敷の中に花が開いたようで、わたしの心も華やぎを取り戻したかのように思えた。

そんなある日の晩。わたしの寝室を優子がノックした。

「はい?」

わたしは扉を開ける。そこには薄手の寝間着を着た優子が、もじもじしながら立っていた。

「どうしたん? 眠られへんの?」

「はい」

「じゃあ、わたしの部屋で一杯飲もうか」

「いいんですか」

「遠慮することはない」

わたしはグラスを二つ用意し、ブランディを開けた。二人で乾杯し、あれこれつまらぬ話を交わしているうちに、優子の目はぼんやりと焦点が定まらなくなってくる。

「旦那さま」

「その呼び方は、やめてくれていうてるやろ」

「ほな、なんて呼んだらええんです?」

「Tでいい」

「じゃあ、Tさん。わたし、感謝してます」

「いや、感謝したいのは、こっちのほうや」

「そんなこと、ないです。野垂れ死に寸前のわたしを助けてくださって、そのうえ毎日、贅沢させてもろて。それが悪くて、悪くて」

「ちゃんと働いてるやないか。掃除に洗濯、食事の支度……」

「旦那さま」

「Tでええて」

「わたし、おカネはないけど、そのかわり」

優子は立ちあがった。そしていきなり寝間着を脱ぎはじめる。

「お、おい」

「酔ってるからと違いますよ。前から思てたんです。わたし残されたもんは、これしかないから、そやから、お礼に」

優子は抱きついてくる。肌の色は白く、触り心地もなめらかで、乳房に張りも残っていた。わたしはうろたえ躊躇したが、すえぜん食わぬは男の恥。それに誰はばかることもないに等しい間柄だ。

「ええのか?」

優子はうなずく。

わたしはベッドの上に優子を押し倒し、乳房にしゃぶりついた。ひさかたに味わう女の柔肌に、ここしばらく勃起することもなかった一物が頭をもたげる。

「ああ、旦那さま」

「Tや」

「Tさん、お願い、やさしく」

わたしは優子の素肌を舐め、秘部を指でかきまぜた。優子の膣穴からはねっとりとした液が漏れはじめ、甘酸っぱい匂いを放ちはじめる。

「あああん、Tさん、T郎さん」

艶然とした表情で、わたしの名を呼ぶ優子。わたしは十分怒張した一物を優子の部分に押し当て、そのまま根もとまで埋没させたのだった。

それから二人の肉体関係がはじまり、若い男女のように毎晩求め合った。優子は甲高い嬌声をあげ、身をくねらせて歓びをあらわにする。それまでの生活と違い、わたしにとって夢のような日々が過ぎた。このままいっしょになってもいい。そんなことを思いはじめるくらいだった。

けれど、ここで問題が生じた。わたし一人が生きていくくらいなら、なんとかなる。けれど、食い扶持が一人増えれば、当然、貯えの減るスピードも増す。このままでは、あと10年持つかどうかだ。

「はたして、大丈夫だろうか」

けれど、いまさら優子を手放したくはない。将来に対する一抹の不安を抱きながら、今日も優子の柔肌を抱きしめるわたしだった。

【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

長月タケオ『誘惑する女 熟女たちの悦楽』

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