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長月タケオ選「中高年の性告白」第11回 栃木県在住S・Mさん(76歳)の告白【パソコンを習い始めたわたしが先生に抱いた妄想】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【パソコンを習い始めたわたしが先生に抱いた妄想】

S・M(76)栃木県在住

今から15年ほど前、わたしがパソコンというものを、初めて使い出した頃の話です。

わたしは小さな商店街で酒屋を営んでおりました。当時はスパーやコンビにでも酒を売りはじめ、郊外には大型安売り店が建ち、認可商売である私どもの商売もなかなか難しいものがありました。けれど、昔のようには順調とはいきませんが、なじみの飲み屋さんやスナックにかわいがってもらい、どうにかこうにかやっておりました。

しかし酒屋といえば、これでなかなかの力仕事。還暦を過ぎたわたしには、きつく感じることも多くなってきました。そこで、息子も30を越え、嫁ももらい孫も生まれましたので、店のことはほとんど任せるようにしました。

隠居生活といえば聞こえはいいのですが、たいした趣味も持たず、仕事一筋で生きてきたわたしが、いまさら何を楽しみにすればいいのか。孫をあやすのが精一杯で、自分でも老けこんでいくのがわかります。

妻は7つ歳下で、若いころは、それこそ働くことしか能のない朴訥なわたしには、もったいないような美人でした。色も白く、グラマーで、今は鬼籍に入った両親とも折り合いがよく、そのうえお客さんの受けもいい。「いい嫁さん、もらったじゃねぇか」と、たいそう冷やかされたものです。

そして、なんといってもわたしを喜ばせてくれたのは、夜の務めのほうでした。

内気で口下手なわたしは、女というものをあまり知りませんでした。近所の連中とチョンの間に行ってみたり、商店街や酒屋の組合旅行のとき枕芸者を呼んでみたりはしましたが、素人となるとからっきしでした。

ですから、妻のむっちりしたもち肌とふくよかな乳房、温かくぬめりのあるオマ×コに、わたしは夢中になりました。妻のほうも、もともと好きな性分なのか、自分からわたしを求め、毎夜毎夜、ときには客と親のいない時を見はからって、昼間から媾合うこともしばしばでした。

そんな妻ですから、子どもたちが大きくなり、40、50の声を聞いてもわたしを求め、わたしもビール箱運びできたえた身体、体力には自信がありましたからおとろえを知ることなく、脂の乗った妻を満足させていました。

それがよかったのか、妻はハリのあるすべすべした肌を保ち、大きな乳房も腰の辺りもゆるむことない若さを保っていました。そして、わたしたちは近所でも評判のおしどり夫婦でとおっていました。

しかし、仕事が少なくなり、毎日が退屈で単調になると体力は急激におとろえ、妻の求めには応じられなくなってきました。

「どうしたんだよ親父、最近お袋となにかあったの?」

そんなわたしたちを見て、ある日、息子は言いました。

「いや、べつに……」

わたしは、あやふやな言葉でごまかします。

「ところで、それかパソコンていうのは?」

「そう、これからは、酒屋も利用しないと」

店を継いだ息子はパソコンを導入し、配達の間をぬってカチャカチャといじくっていました。わたしは古い考え方の人間で、小商いは小商いらしく地元のお客さんを大切にして、いまさら新しい機械など必要ないと思っていました。

しかし息子は、「どんな商売でもこれからはマーケティングが必要で、客が求めるもを的確に与えなければダメ。それに、パソコン1台あると帳面つけも簡単だし、情報もすぐ手に入る。カンと義理や縁に頼った商売は時代遅れ」と難しいことを言います。

わたしと違い、息子は大学を出ているので、そういったものかと納得するしかありません。

「そうだ、親父もパソコン、習えばいいんだよ」

「え?」

わたしは、突然の言葉に驚きました。

「毎日暇だろ。このまま、なんにもしなくちゃ、老けるいっぽうだぜ」

「しかし、わしみたいなもんが」

「何いってんだよ。オレがこの店継いだのは親父を老けさせるためじゃねぇよ。仕事仕事で苦労してきた親父に、楽させるためじゃねぇか。仕事なくなったから、ハイそれまでよって、死なれちゃあ、オレが早死にさせたみたいでカッコ悪いよ」

息子はわたしが甘やかして育てたせいか、それとも勝気な母親に似たのか、口が悪くてぶっきらぼう。しかし、やさしい男であるのは、この言葉からもわかります。

「うん、そうだな、考えとくよ」

わたしは歳のせいか、少しほろりとなりながら答えます。

「今度さ、新しいパソコン教室がオープンするんだ。親父みたいな高齢者専用のコースもあるらしいから、教えてもらうといいよ」

息子が言うには、シャッター通りになった商店街の活性化のため、組合が空き家を安く貸しだすことにした、とのこと。そこに応募してきたのがパソコン教室。しかし、生徒が思うように集まらず、組合の連中が一肌脱ぐことになった。そこで、息子の思いついたのがわたしだ。

息子や組合の強いすすめもあり、わたしはパソコンを習う決心をしました。

そんなに広くない教室の中に、わたしのような年配の人間が緊張の面持ちで座っていました。もちろんわたしも緊張し、脚ががたがた震え出しそうなのを必死にこらえていました。学校なんてものは、免許を取るために自動車学校に通った以来のことですから、無理もありませんでした。

並んだ机の上には、小さなテレビのようなパソコンが置かれていました。この機械の何をどうすれば何ができるのか。まったくわからないまま、わたしは授業がはじまるのを待っていました。

しばらくするとドアが開き、先生らしい一人の女性が入ってきました。

「はい、お待たせしました。今日から、みなさんと一緒にパソコンの使い方を勉強していく早野真由美です」

背の低い、まだ幼さの残る真由美先生は、そう言って挨拶をします。年のころなら20歳を少し過ぎたばかり。パッチリとした目、真っ直ぐな鼻筋、少し厚めの小さな唇が印象的な娘さんです。

「みなさんは、パソコンというだけで難しいんじゃないか、おぼえることが多いんじゃないかと不安に思われるかもしれませんが、基本的な用語とキーの配列さえおぼえれば、誰でも簡単にあつかうことができます。そして、パソコンがわたしたちに与えてくれる快適さ、便利さはテレビや電話の比じゃありません。それに、今や国をあげてIT、Information technology、つまり情報技術ですね、その促進に懸命になっています」

この時点で、わたしは頭の中が混乱しはじめました。たぶん大学出の真由美先生は当たり前のように話しているのかも知りませんが、わたしのように無知無学な人間には、カタカナ言葉が出てきただけでジンマシンが出てきそうになります。

わたしは不安をおぼえ周囲を見まわしてみました。わかっているのかいないのか、盛んにうなずいている男、わたしと同じようにぽかんと口を開け、あっけに取られている男、そして、自分が場違いなところにいるんじゃないかと、そわそわしはじめる中年女。

わたしはそれでも、このまま逃げ出したのでは息子に申し訳ないと思い、わからないながらも先生の話に耳をかたむけていました。

「それでは、実際にパソコンに触れてみましょう」

スイッチを入れると、うなり声をあげて機械が動きはじめます。すると、突然テレビの画面が写り、何もしないうちに次々に画像が変わっていきます。それを見ながら、先生の話を聞きます。出てくる単語は、ウィンドウズ、マウス、フォルダ、スクロール……。何がなんだか、わけがわかりません。

「では、デスクトップの左端、上から3番目にある青いeのマークにカーソルを当て、ダブルクリックしてください。そこがホームページを見るための入り口になります」

わたしはいわれるままに、青い印に向かってマウスというものの左側を2回押した。しかし、画面は何も変わりません。

「おお、開いた、開いた」

となりに座る男がうれしそうに声をあげました。まわりでも、小さな声が漏れはじめます。

「どうしました、開きませんか?」

あせるあたしを見かねてか、先生は近づきのぞき込んできました。

「もう一度やってみてください。ああ、ダメダメ、早過ぎます。もっとゆっくりでいいですから」

わたしは先生の声に合わせ、最初より心もちゆっくりと、マウスを2回押してみました。

「あ……」

「ね、できたでしょ。落ちついてすれば大丈夫です。もし、ダブルクリックでも開かない場合は……」

マウスを握るわたしの手の甲に先生は手のひらを乗せ、あつかい方を説明してくれます。間近に迫る顔、鼻に届く髪の匂い、スーツの襟もとからのぞく健康的な色の肌、そして、手に伝わる感触と体温。

わたしは年がいもなく、心臓がどきどきするのをおぼえました。

「はい、わかりました?」

笑顔でたずねる先生に、わたしは小学生の子どものようにうなずきます。そして、立ち去る後姿に見とれながら、ふたたびテレビの画面に向かうのでした。

その後もわたしは、週に3度の割合いで教室に通いました。

「良かったよ、嫌気が差してすぐにやめちまうんじゃないかと思ってたから」

息子は、わたしが飽きずに教室に通っていることがうれしそうでした。

最初はあんなに難しそうなパソコンが、次第に自由にあやつれるようになっていくのは、楽しみのひとつでした。ただ、それよりも、真由美先生に出会えることが、何よりもうれしく思えたのも事実でした。

可憐な顔立ちに親切な対応、そして、スーツの胸もとを盛りあげる乳房の豊かさと、締まった腰、丸い尻。いけないことだ、間違ったことだと思いながらも、わたしは先生にひかれていく自分をごまかすことができません。しかし、わたしのような男に、何をどうすることもできないのはわかっています。ただ、先生の声を聞き、先生の姿を見、ときには先生の匂いをかぐ。それだけで、わたしはよろこびを感じてしまうようになっていました。

「あなた、最近どうしたの? なんだか、生き生きしてるわよ」

ある日、晩酌をしているわたしに妻が言いました。

「そ、そうかな」

「パソコンて、そんなにおもしろいの? ややこしいだけだと思うけど」

「そんなことないぞ。いまや時代はだな、国を上げてアイテーの促進を、なんだ」

「アイ・ティーでしょ。それくらい知ってるわよ」

「その、ITにだな、乗り遅れないためにもだな」

「じゃあ、わたしも習おうかしら」

「え?」

わたしはうろたえました。妻が習うとなれば、あの教室に並ぶことになる。確かに、わたしと真由美先生二人だけの空間でないにしろ、女房がそばにいるのといないのとでは全然違う。

「お、お前にはな、わしが教えてやる。なにも二人分も月謝を払うことはあるまい」

「でも、わたしも最近暇だし」

「じゃ、じゃあ、ほかのがいい。カラオケなんかどうだ。米屋の佐藤さんが行ってる」

「わたしが音痴なの、あなた知ってるでしょ」

しかし、妻はそれ以上、だだをこねませんでした。女房にしてみれば思いつきで言ったまで。そんな言葉に必死になってしまったわたしは、自分が滑稽でもありました。

その夜。思いがけない妻の一言に動揺し、深酒をしてしまったわたしは、いつもより早く床に就きました。そして、夢を見ていました。

夢の中で、わたしはなぜか裸でした。そして、全裸のまま、パソコン教室のイスに腰かけています。

「はい、ゆっくりでいいですから。あら、わからないの?」

真由美先生は、いつものスーツ姿で教鞭をとっていました。生徒はわたし一人だけ。先生は、ボンヤリしているわたしに近づいてきます。

「わからないの、ふふふ、それじゃあ先生が教えてあげる」

いつものはつらつとした態度とは違い、先生は妖艶な眼差しでわたしを見つめます。そして、わたしの手を取ると自分のスカートの中に誘います。

「ふふふ、ゆっくりでいいの。そう、ゆっくりここをクリックして」

わたしはじっとり濡れた先生の肉裂を感じながら、すでに硬くとがった陰核を指で押さえつけます。すると先生はいやらしい声をあげ、表情を淫靡にゆがめます。

「そう、じゃあ、次はここ」

先生はブラウスのボタンをはずし、わたしの手を胸もとへ忍び込ませます。やわらかで肉厚のある乳房の感触が、手のひらに伝わります。

「先生、真由美先生…」

わたしはうわ言のように、先生の名を呼びます。乳首を立たせ、だらしなく唇を開く先生は、いつのまにか衣服を脱ぎ捨て真っ裸です。

「つ、次のレッスンに移ります。あなたの、あなたの固いの、先生の中に挿れてください」

想像どおり豊かに実ったふくよかな肢体は、ころ合いのいい肌色に染まり、艶やかな光沢を放っています。わたしは我慢できなくなり、先生をひざの上に乗せ、そのまま湿った肉壷の中へ挿入しようとしました。

「あなた、どうしたの?」

その声にわたしは目をさましました。薄い闇の中には、長年見なれた妻の顔がありました。

「お、お前」

「うなされてたわよ。どうしたの?」

わたしは突然起こされたことと、夢の中とはいえ、先生との行為をじゃまされたことに腹を立て、そのまま妻を手で払いのけました。

「きゃ」

薄い寝巻きを身にまとっていた妻は、太ももをむき出しにして転がります。

「なにすんのよ、人が心配してやってんのに!」

「大きなお世話だ!」

わたしは身を起こします。

「あら」

そんなわたしの下半身を見て、妻は驚きの表情を浮かべました。

「どうしたの、あなた。今日はこんなに元気」

あんなハレンチな夢を見ていたわたしの男根は、久方ぶりに大きく固く屹立していました。それを妻は、目をうっとりとさせ見つめます。

わたしの頭の中には、夢の光景と感触がくすぶっています。いくら現実でないとはいえ、いままさに身を一つにせんとした先生のことが、ありありと残っています。

長年連れ添った間柄ですから、妻の考えていることは手に取るようにわかります。そしてわたしは、そんなくすぼった感慨をどうにかしたいと強く願います。

「ええい、この際」

わたしは思わず妻を押し倒しました。

「いやん」

妻は年がいもなく、愛らしい少女のような声をあげます。わたしは寝巻きを乱暴に広げ、少ししなびた乳房にしゃぶりつきます。

「ああん、どうしたの、やん、ねええ」

妻はそう言いながらも、自分から身体をひろげてきます。わたしは帯をとくのももどかしく、すそを割って下着をおろします。そしてそのまま、慣れ親しんだ肉筒の中に自分の業物をねじ込みました。

「あうん」

妻は久々の感慨に、うれしそうな嬌声をあげました。わたしは妻の両脚をかかえ、ぐいぐいと奥までつらぬき通します。

「ああん、あなた、あなた」

けれど、妻には大変失礼だけれど、わたしの頭の中は真由美先生のことでいっぱいでした。

目を閉じると真由美先生の淫らな姿がよみがえり、覆いつくす膣の感触も先生のものだと思いこみます。妻の少ししゃがれた声も、鼓膜を通り過ぎるころには先生の甘く涼しい声に変わっていきます。

「ああん、いやん、だめ」

わたしは夢で見た、神々しいばかりに華麗で妖艶な真由美先生が悶え、喘いでいるよな錯覚におちいります。わたしの醜くくすんだ肉棒が、真由美先生の若く艶のある豊満な肉体をつらぬいている。そう考えるだけで興奮はますます高まり、まるで30年若返ったかのように、わたしのモノは雄々しく反りかえり、固さを増します。

「ああん、あなた、あなた」

わたしは妻の声を無視し、激しく腰を振り続けます。そして、まさに数10年ぶりに勢いのあるほとばしりを妻の中に、頭の中では真由美先生の膣内に放つのでした。

それからもわたしは、パソコン教室に通いました。キーボードの配列もおぼえ、インターネットやワード、エクセルくらいは楽にあつかえるようになりました。

「熱心ですね。おぼえも早いし」

真由美先生はそういって、わたしをほめてくれます。

あの夜以来、わたしは幾度となく夢の中で、真由美先生と身体を一つにしていました。さすがに最初のころは、次の日の先生を見るのが恥ずかしい気もしましたが、次第に平気になっていました。

しかし、1年も過ぎた頃、パソコン教室は閉鎖されてしまいました。生徒の集まりが悪かったというのが理由です。

当時、OSは2000で、その後XPから7、8へと移り、いまは10。それでもわたしは難なくあつかえ、パソコンだけでなくタブレットとスマホも持っています。それを見て、大きくなった孫がわたしのことを「ジイジ、すごい!」とほめてくれます。息子は今も酒屋を営んでいますが、エクセルや会計ソフトを使っての帳簿はわたしが担当しています。

これもすべて真由美先生のおかげ。淫靡な夢が、現実にならなかったのは心残りですが。

 

【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

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