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長月タケオ選「中高年の性告白」第9回 兵庫県在住N・Jさん(68歳)の告白【同級生の女の子に口で気持ちよくしてもらった15の夏】

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長

【同級生の女の子に口で気持ちよくしてもらった15の夏】

N・J(68)兵庫県在住

よしにせよ悪しきにせよ、当時の日本には活気が渦巻いていた。「もはや戦後ではない」「我々はもはや敗戦国民ではない」をスローガンに国土の山河を切り崩し、海岸を埋め立て、工場を次から次へ建てていった。

わたしが生まれ育ったところは、そんな工場煙突の下にひろがる下町だった。煤煙がトタンの屋根にふり積もり、洗濯物を干すこともできない。けれど、住民のほとんどが、大工場になんらかの形で依存して暮らしていたので、誰も文句を言うことはできなかった。

わたしの家も例外ではなく、父親は工場で働いていた。その日、15歳のわたしは一人取り残された狭い家の中で、土曜日の午後を過ごしていた。

「あれ、お母さんは?」

そのとき、近所に住む未亡人がたずねてきた。

彼女の夫は戦死し住んでいた家も空襲で焼かれ、着の身着のままでこの町にたどりついた、と親連中は噂していた。歳は確か40半ば。わたしたちと同じ平屋の長屋に住みながら、しゃれた衣装に身を包み、子どもにもわかる色気がにじみ出ていた。

「お母ちゃん、まだ、帰ってけえへん」

わたしは、いくぶん緊張して彼女に答える。

「そうなん、これ、仕立て直してもらおと思て持ってきたのに」

わたしに母親は、得意の裁縫をいかして、仕立て直しの内職をしていた。土曜日なので工場は半ドン。この日、なぜ両親が不在だったのか記憶にない。

夏だった。もちろん、クーラーなんて代物はなく、扇風機がカタカタと音を鳴らして首を振っていた。わたしは、薄汚れたランニングシャツと半ズボン姿。開け放たれた部屋の真ん中に足を投げ出し、首だけを玄関の方に向けていた。

仕立物を手にした未亡人は、あがりかまちに腰をかけ、わたしを見る。

「ほな、これ、お母さんにわたしといてくれる?」

わたしはゆっくり起きあがり、荷物を受け取りにいく。

「はい、お願いね。あら」

手わたした瞬間、彼女は視線をわたしの股間におろした。わたしは、その視線を追ってズボンの裾を見る。すると、短い裾がまくれあがり、小さなペニスが顔をのぞかせていた。

わたしは慌てて、ズボンの中にしまおうとした。しかし、彼女はわたしの手を握り、潤んだひとみで見あげる。

「ちょっと、あがってエエ?」

わたしは、その艶っぽい視線に金縛りになる。

「エエこと教えたるから。な」

彼女はわたしの返答も待たず、部屋にあがりこんでくる。薄いワンピースに身を包んだ彼女は、わたしの手を握ったまま部屋の真ん中へ座る。

「ほら、ボクも座り」

わたしは瞬きすら忘れ、彼女の言うがままになる。

「恐がらんでエエから、言うとおりにしといたらエエ気持ちになれるから」

わたしは畳の上に腰をおろし、後ろに手をついて足を前に投げ出す。彼女はわたしのズボンをおろし、パンツをおろす。

「かわいらしいモン持って。これからやなぁ、女泣かすのん」

まだ陰毛も生えていない、皮のかむったわたしのペニスを、彼女はつまんでゆっくりしごきはじめた。自慰をしたことはあっても、他人の手にゆだねることなど、もちろん初めてのわたしはすぐに勃起をはじめる。

「大きなってきたよ。ふふふ、これからもっと、気持ちエエようにしたげる」

彼女は少し乱れた髪をかきあげると、わたしを手にしたまま口にふくむ。途端に、それまで知ることのなかった、身がしびれるような快感を知る。下半身を覆うやわららかで温かな感触に、思わずうめき声すらもらしてしまう。

「どう? 気持ちエエ?」

わたしはうなずく。ひとみを閉じ、せりあがってくる熱いものをこらえ、彼女のなすがままになっている。

わたしの小さなペニスに彼女の舌が絡まり、内ほほの粘膜に覆いつくされる。うっすらと目を開けると、赤い唇の中にわたしがすっぽりと収まっているのが見える。ワンピースの胸元からは、白いブラジャーに覆われた乳房のふくらみがはっきり見て取れる。

与えられる快感に、わたしは頂点を迎えそうになっていた。もう少しでも舌がぺろりとうごめきさえすれば、わたしの精液は彼女の口の中にほとばしっただろう。

「イキそうなん? エエんよ、このまま出してエエんよ」

彼女が、そうささやいたそのとき。

「なにしてんの!」

玄関の扉が開き、甲高い声が家じゅうにひびきわたった。彼女は驚きペニスを口から抜き取り、わたしもハッと我に帰る。

「何してんのよ、いやらしい」

玄関口に立っていたのは近所に住む、わたしと同級生のエリ子だった。

「なんや、あんたかいな。なんにもしてへん、なぁ」

未亡人は薄い笑いを浮かべ、わたしに同意を求める。わたしはパンツとズボンをあげながら、無言で未亡人の顔を見る。

「ほな、お願いやで」

未亡人はそそくさと家を出ていった。その後姿を見つめ、エリ子はわたしにたずねる。

「なあ、何されたん」

「なんにもされてへん」

わたしはうろたえながら答える。

「ウソ、変なことされてたんやろ」

「変なことなんかされてるかえ。それよりなんや、なんの用や」

わたしは邪魔された腹いせに、きつい口調でエリ子に言った。

「なんの用て、別に」

「用事ないんやったら帰れや」

「そんな言い方、ないんちゃうの!」

勝気な彼女はそう言い放つと、ずかずかと部屋の中にあがり込んできた。

「あんたとこのおばちゃんが、出かけに言うてったんや。一人で寂しいかもわかれへんさかい、気ぃかけといちゃってや、て。そやさかいに」

「オカンがか、大きなお世話や」

「おばちゃん、遅なるかもわかれへんさかいに、晩ごはんどうすんのか、聞きにきたんや」

エリ子はわたしの前に正座しする。草色のワンピースからむき出しになったひざ小僧の様子が、いまでも頭に残っている。

エリ子はわたしの幼なじみで、大柄な少女だった。このころには胸も大きくふくらみ、下品な連中からからかわれてもいた。

しかし、気の強い彼女はそんな連中の卑俗な言葉など気にかけず、それどころか、気弱なわたしを、ときにはかばってくれたりもした。一人っ子のわたしには、姉のような存在だったといえる。

「なあ、あのオバちゃんに何されてたん?」

「なんでもエエやろ」

「エエことない。なあ、言うて」

言えといわれて話すことのできる行為ではない。わたしはうつむき、視線をはずす。

「いやらしいこと?」

「知らんて」

「気持ちエエのん?」

「何いうてんやな」

わたしは憤りをふくんだ目でエリ子を見た。しかしエリ子は、若干潤んだ目でわたしの股間を見つめている。

「気持ちよさそうやった。途中でやめさせられたから怒ってんのん?」

図星だった。

「わかった」

エリ子はそう言うと突然立ちあがり、スカートの中に手を入れ、パンツを脱ぎ出した。

「な、なんすんねん」

わたしはうろたえてしまう。それでもエリ子は、動きを止めようとしない。

「見せたげる。男の人って、女のココ、見たいんやろ。見たら、気持ちエエんやろ」

下着をかかとからはずし、そのままエリ子は畳に座る。そして、わたしの前に脚を投げ出すと、ひざを折ってゆっくり両側にひろげはじめた。

わたしはツバを飲んで、垣間見えるエリ子の股間を注視した。それまで想像でしか知ることのなかった部分が、あらわになっていく。

現在のようなヘアヌードなど、夢のまた夢。戦後風靡したカストリ本が淘汰され、「実話誌」や「夫婦雑誌」なるものでしか女性の裸体を知ることのできなかった時代。わたしたち子どもは、十人十色の女性器イメージを持っていたといえる。それはすばらしく華麗な部分であって、だからこそ、大人たちは競うようにその部分を求めるのだと思っていた。

しかし、間近にしたエリ子の秘部は、そんな期待を裏切るには十分だった。

「どう?」

顔を赤らめてエリ子はきく。しかし、わたしは何も答えることができない。

発育の早かったエリ子の恥丘には、すでにうっすらと陰毛が生い茂っていたが、あらわわれた部分は、なんの変哲もない肉の裂け目でしかなかった。

わたしはうれしくも、もちろん気持ちよくもなれない。

「アカンわ」

「え?」

「お前、まだ子どもやさかい、アカンわ」

わたしは、そう言ってしまった。すると、突然エリ子は身を起こし、股を閉じると、さめざめと泣きはじめる。

いまから思えば、デリカシーのない言葉だった。わたしは驚き、うろたえる。

「子どもやからなんやの。大人も子どもも、こんなとこ変われへんわ!」

「そ、そうなん……」

「そうや、大人のほうがもっと気持ち悪いわ。なんにも知らんくせに」

泣きじゃくるエリ子に、わたしはなす術もなかった。

「もうエエやん、泣きやんでや」

しかし、エリ子の涙は止まらない。

「な、ほら、パンツはきや」

わたしは、脱ぎ捨てられた下着をエリ子に手わたした。エリ子はそれを受け取ると同時に、わたしの手を握る。

「アソコ、アカンかったら、オッパイやったらどう?」

涙で顔を濡らしながら、エリ子は言う。

「え?」

答えを待たずに、エリ子はわたしの手をいざなう。わたし手は服の上から乳房に押し当てられ、その感触を知る。

「どう?」

真っすぐ見すえるエリ子。わたしは何も言えない。

「じかに触ってええんよ」

エリ子はワンピースの襟元から、わたしの手を中に忍ばせた。

ブラジャーの中に手のひらがすべり込んだわたしは、その感触に驚きをあらわにする。汗でしっとりと濡れたやわらかな感触となめらかな肌ざわり。

「見たい?」

わたしはうなずく。エリ子はうれしそうに首をたてに振ると、座ったままで衣装を脱いだ。

北向きの、陽のささない部屋の中で、エリ子は服を脱ぎ捨てブラジャーを取った。すでにパンツは脱ぎ捨てられていたので、当然一糸まとわぬ姿になる。わたしは、その姿を見て息をのむ。

扇風機の頼りない風が空気を揺るがす薄暗い部屋で、裸になったエリ子の姿は、子どものわたしでも神々しいと感じられた。

「どう? やっぱりアカン」

わたしは黙って首を横に振る。

「気持ちエエ?」

「うん」

「うれしい」

エリ子はほほ笑む。わたしのペニスは見つめるだけで、もう一度勃起する。

「オバちゃん、チンチン舐めてたやろ。気持ちよかった?」

わたしには、もはやウソをつく余裕はない。

「やったろか?」

「え?」

「あのオバちゃんとおんなじこと、やったろか?」

わたしはうなずいてしまう。

「うん、ほなら」

エリ子はわたしににじり寄り、ズボンとパンツをおろした。そして、身体を前に傾け、そそり立つモノを口にふくむ。

「うんん、うん……」

アイスキャンディーを舐るように、エリ子は舌をはわせる。うまくはないが、13歳のわたしに技巧の優劣を見極める余裕はない。

エリ子の肌は子どもらしく日に焼け、水着のあとだけが白く浮かびあがっている。わたしはそんな光沢のある背中に手を伸ばし、わきをなぜてみる。

「あん、こしょばい」

エリ子はそう言いながら懸命にわたしをしゃぶり続けた。わたしはそのまま我慢できず、エリ子の口の中へ射精したのであった。

それから二人は気まずくなって、むかしのように無邪気に言葉を交わすことなく歳を重ねていった。あの未亡人は、何度かわたしを誘惑するような素振りを見せていたけれど、いつのまにか町から離れていった。

わたしは地元の高校に進学し、エリ子は神戸の女子高に進んだ。住む世界が違うようになると、言葉を交わすどころか顔を合わせることもなくなる。

卒業後、わたしは社会に出て一人暮しをするようになり、エリ子は家族ごと山の手へ引っ越していった。

1970年、大阪万博の年。

20歳になっていたわたしは、会社の同僚たちと会場に足を運んでいた。長い行列に耐えてセメントの塊のような月の石を見、イベントを見ようとお祭り広場に行こうとしていたときだった。

「あ……」

「あら」

人ごみの中で、わたしは見おぼえのある女性を見つけた。

「エリ子」

「お久しぶり」

大柄だったスタイルはわたしより小さくなり(というよりも、わたしの背が伸びたのだが)、はやりのミニスカートから形のいい脚をむき出しにしている。

「元気?」

「あなたは?」

それからはあっという間だった。

互いの両親も簡単に認めてくれて、二人は結婚した。いまでは子どもにも孫にも恵まれ、それなりに幸せな生活を送っている。ただ、あの15の夏のことは、どちらの口からも話題にはしない。ただ、初めてエリ子を抱いたとき、「ココはやっぱり、見るよりするもんやな」と、わたしは呟いてしまったけれど。

【選者紹介】

長月タケオ(ながつきたけお)

1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。

1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。

おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)

『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)

『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)

『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)

『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)

ほか

長月タケオ『誘惑する女 熟女たちの悦楽』

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