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2019.11.09

【特集】知らない人に挨拶をしてみたら

家の近所で人とすれ違うとき、時間帯が夕方や夜だったりすると「知らない人」でも挨拶を交わすことがあります。

しかし、これが朝だったり昼間だったりすると、知らない人とは滅多に挨拶なんぞ交わしません。

この違いはなんなんでしょう。

あれこれと考えてみて薄ぼんやりわかったことは、夕方や夜の場合は、お互いに「不審者や変質者じゃないぞ」ということをアピールするために挨拶を交わすのではないかという仮説に至りました。

この仮説を実証するために近所の交番でおまわりさんに聞いてみたところ、私が思った通り「変質者は人に会っても目をそらしたり、こちらから挨拶をしても挨拶を返さない」というのです。

よく、おまわりさんが夜の職務質問の時、最初に「こんばんわ」と声かけするのはそのためだそうです。つまり、おまわりさんに「こんばんわ」と声をかけられたら秒速で「こんばんわ」と返さなければ即、変態扱いされることになります。

ただし、何も聞かれていいないのに余計なことを言うのは禁物です。

例えば、おまわりさんに何も聞かれていないのに「この自転車パクったもんじゃねーよ」とか「あの火事のことなんて知らねーよ」などとほざくことです。前者はパクった自転車に乗っていること確定ですし、後者の場合は間違いなく放火魔だからです。

話はやや横道にそれてしまいましたが、要するに「よく挨拶をする人に変質者はいない」ということです。

ならば、夕方や夜だけでなく、朝や昼間でも知らない人に挨拶する人は、もっと「変質者ではない」ということになります。

さっそく、実証してみました。

するとどうでしょう。こちらが元気よく「おはようございます!」とご挨拶しているのに知らない人たちときたら、皆さんギョッとするのです。なかには何かの間違いで挨拶を返してくれる方もいますが、ほとんどの方が腰が抜けるほど驚いて、怯えたような目をしてこちらの様子を伺います。

その目はまさに「変質者を見る目」なのです。

せっかく「変態でないこと」をアピールするために挨拶をして回っているのにこれでは逆効果です。

そこで、またもや先ほどのおまわりさんのところに行ってコトの次第を話したところ、「街の安全につながるから、是非めげずに続けてほしい」というのです。さらにおまわりさんはこんな助言もしてくれました。

「見た目が変質者っぽいから、ギョッとされるのかもしれませんね。犬を連れて歩いたら、みんな安心して挨拶してくれるかもしれません」

ここで大切な事実を2つ知ってしまいました。

私の見た目が変態っぽいということと、犬を連れて歩けばどんな変態でも変態に見えないということです。

しかし、残念なことに私を犬を飼っていません。犬がいない私は「ただの変態」です。

どうすれば良いのでしょう。

するとおまわりさんたらこんなことをほざくのです。

「もし、あなたのことを誰かが変質者として通報しても、本官が変質者じゃないことを知っていますから大丈夫です。是非、挨拶運動を続けてください」

どこがどう大丈夫だというのでしょう。もし、本官さんが非番だったら「変質者の声かけ事案」と勘違いされて即、逮捕です。なにしろ私は「見た目そのものが変態」なのです。下手をすれば「ミニにタコ」のオジサンと同じブタ箱に入れられてしまうかもしれません。

私が子供の頃は、小学生はみんな知らない人にでも挨拶をしていましたし、街の大人たちもみんな挨拶を返してくれました。

たかだか挨拶することがこんな大変だなんて、ひどい世の中になったものです。

文責:編集長原田