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2018.09.30

【食欲の秋】シニアはナニを食うべきでしょう

今回は本題に入る前に少し私の昔話を聞いてください。

あれは小学校1年生の時だったでしょうか。庭のカラタチの葉に鳥の糞のような虫がたくさん付着しているのを発見した私は、なぜか異常な興奮を覚え、観察日記をつけることにしたのです。

なぜ今でもそんな幼少期のこと覚えているかというと、生まれて初めてキンタマが縮み上がるような衝撃を覚えたことに加え、「あるとんでもない仮説」を発見したからです。確か当時、その観察日記は「鳥のクソ虫せいちょう記」と名付けられ、ジャポニカ学習帳は5冊にも及んだと記憶しています。

ともあれ、クソ虫は毎朝のように幼い私に驚きと感動を与えてくれました。ある時は猛烈に臭い触覚を出して威嚇し、またある時は脱皮した抜け殻を披露してくれました。その度に私は涎を垂らして喜び、カラタチが枯れないようにたえず自分の小便をぶっかけておりました。

なぜなら、当時の私は自分の小便が肥料代わりになると思っていたのです。実際、雨の日も風の日も朝から晩まで、私はカラタチに小便をかけ続けました。学校から小便を我慢して下校し、途中で撃沈したことも1回や2回ではありません。本当は根元に大便もしたかったのですが、今思えば幸運なことに、親や近所の目があって最後までその機会には恵まれませんでした

私の小便のおかげて、カラタチの木はすくすくと育ち、瑞々しい葉をどんどん増やしていきました。

なによりも驚いたのはクソ虫たちの異常なまでの食欲です。休む暇なく葉を食べています。いったいこの小さな体のどこにこんなに葉っぱが入るのだろうと不思議に思っていましたが、クソ虫たちは食った葉っぱの分だけ大きくなりました。

「クソ虫たちは、なんのためにこんなに必死に食い続けているのだろうか」

私はクソ虫たちを眺めながら、いつもこんな疑問を胸に抱いておりました。

しばらくして、その疑問が解明されました。ある日突然、クソ虫の何匹かが、「緑虫」になっていたのです。最初はクソ虫がよそからやってきた緑虫に食われたと思ったのですが、観察の結果、クソ虫が脱皮して緑虫に「変身」したことが分かりました。

これは私にとって衝撃的な事実でした。なぜならクソ虫たちは「変身するため」に必死で葉を食べていたことがわかったからです。

その後、クソ虫改め緑虫はサナギになり、綺麗なアゲハ蝶になりました。

この観察をきっかけに私の中に「物を食べること」=「変身するため」という理論が定着しました。

それ以来、私は「変身するため」に飯を食い続けました。人間も食べることによって変身することができるのではないか考えたからです。

その日から親や学校の先生が「なんでも残さず食べなさい」という理由がハッキリと分かるようになりました。その結果、クソ虫がアゲハ蝶になるような「生物学的に変わる」というような劇的な変身はできなかったものの、私は当時の日本人の平均以上に育ちました。実際、私はなんでも残さずモリモリ食いました。

小学校1年生の頃は一番小さかった身長は小6には真ん中より少し高いくらいになりました。中学になるとさらに変身は加速化しました。1年次に150センチほどだった身長が3年次までに30センチも伸びたのです。しかし、その変身も20歳くらいで止まりました。そのあとは、どんなに食っても劣化していく一方です。おそらく、私は20歳でクソ虫がアゲハ蝶になったのと同じ状態になったのでしょう。

さて、ここから本題に入ります。もし、生物が「変身するために飯を食っている」という仮説を立てたとして、変身し終わった後は、なんのために飯を食えばいいのでしょう。

ちなみに変身し終わったアゲハ蝶は、クソ虫と同じカラタチの葉は食べません。それどころか、口すらないのです。ストローのような管で花の蜜を吸っています。同じようなことはすべての虫に言うことができます。虫は変身し終わると食い物が変わるのです。

この仮説をそのまま人間に当てはめるのは、いささか乱暴ではあるのですが、実は我々シニアも本来、成長期(変身期)の若者とは食い物が違ってしかるべきなのではないかと考えるのです。

世の中には「アンチエイジング」という言葉が流布しています。直訳すると「年齢に抗う」という意味になりますが、成長が終わった我々にとっては、ひょっとしたら、若者と同じものを食うことがむしろ「老化への変身」を助長しているのではないでしょうか。こうなると、食わないことが「アンチエイジング」ではないかと思えてしまいます。

実は、この「食わないこと」でアンチエイジングを実践している医師がいます。それがナグモクリニックの南雲吉則総院長です。南雲先生には私もなんども取材させていただいたことがあるのですが、いつも会うたびに驚くほど若返っておりました。先生は「一日一食」を推奨しており、食に関する著書も多数出ています。

また、その他にもシニアにとって有益な生活習慣についての指導もたくさんされています。

どちらかといえば、女性から人気の先生なのですが、快活紳士の皆様も一度、お調べになってみてはいかがでしょう? 健康診断後の生活のあり方のとても良いヒントになると思います。

ちなみに小社からも本が出ています。ご興味のある方は読んでみてください。

『Dr.ナグモの「元気塾」医者いらずで生涯現役! 男のミラクル健康習慣』(双葉社刊)

http://www.futabasha.co.jp/booksdb/smp/book/bookview/978-4-575-30627-9/smp.html

皆様の健康な食生活をお祈り申し上げます。

文責:編集長原田