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2019.08.22

中高年に活力を与えるオリンピック競技

いよいよ東京オリンピック・パラリンピック開催まで残すところ1年。

現在は各競技で代表選考の真っ只中です。

そんな中、私はオリンピックに関係する「ある競技」の観戦に行ってまいりました。

それは「スポーツクライミング」です。

中高年の皆様におかれましては「ボルダリング」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

ちなみに「ボルダリング」はスポーツクライミングの中の1種目で、そのほかに「リード種目」「スピード種目」があります。

このうち、私が観戦にしたのは「ボルダリング」の世界選手権です。

ボルダリングと言われても、あまり馴染みがないという方々のために、ここで簡単にボルダリングのルールをご説明しましょう。

まず壁があります(壁は必ずしも垂直とは限りません)。

壁になにやら突起物が生えています。

その突起物を掴んだり踏んだりして、どんどん高みに登っていきます。

ゴールの突起物までたどり着いたらミッションコンプリートです。

予選は5回、準決勝と決勝は4回の壁登りがあります。

制限時間は5分(決勝は4分)。

制限時間内であれば何度落ちてもチェレンジし続けることができます。

最終的には、それぞれの壁の「どこまでたどり着いたのか」の総合得点で勝敗が決まります。

以上です。つまり非常にシンプルな競技なのです。

この競技の魅力は、人生の縮図を見ているような気持ちになれることです。

実際、登っては落ち、さらに登っては落ちの繰り返しです。

それに突起物も、なぜか意地悪なところにばかり取り付けてあるのです。

まるで、出世しようとしたらライバルに叩き潰され、上司から執拗な意地悪をされている中年サラリーマンを見ているような気持ちにさせられます。

そのせいでしょうか。会場は私と同じようなシニア層がたくさんいました。

皆、自分の人生を脳裏に浮かべながら応戦しているような気がします。

その証拠に選手の一挙一動に感嘆して声をあげたりため息をついたりと大忙しです。

なかには選手が最後まで到達すると目に涙を浮かべている方もいらっしゃいました。

登るといえば、「蟻の門渡り」「ひよどりごえ」しか頭に思い浮かばない私も、この時ばかりは大感動です。

そういえば、中高年になると、どんどんできないことが増えてきます。

そんな時は「年だからしょうがない」と諦めがちです。

でも、このボルダリングの選手たちを見ていると、なんだかまたチャレンジしてみたくなるから不思議なのです。

時間ギリギリまで諦めない選手の姿が人生の終わりまで「諦めてはいけない」ことを中高年に教え諭してくれているような気がするのです。

この競技は中高年を中心に大ブームを引き起こすに違いありません。

もちろん、難点もあります。

それは、優勝者が決まるまでにすごく時間がかかることです。

私が行った世界選手権は朝8時半に会場入りし、終わったのは夜の10時過ぎでした。

ずっと見ているとケツの皮が剥けそうになります。

観戦の際は座布団を持参したほうがいいでしょう。

スポーツクライミングは日本人選手の金メダルも大いに期待できます。注目ですよ。

文責:編集長原田