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2019.07.26

中高年は「人違い」と「記憶違い」にご用心

人は誰でも記憶違いをするものです。

特に都会に生きる中高年の場合はなおさらです。

なにしろ4、50年も人ゴミの中で生きているわけですから「誰と何をしたか」なんて、いちいち記憶してはいられません。

先日もこんなことがありました。

長年、付き合いのある取引先の方と飲みに行った時のことです。

一次会は新橋の焼き鳥屋で暴飲暴食をし、いい感じに酔っ払ったので、二軒目は「イヤラシイ店に行こう」ということになりました。

中高年になると食欲が満たされるとすぐに助平心を充したくなってしまうものです。

さて、そうは言っても酔っ払っているためか、なかなか「イヤラシイ店」が思いつきません。

そのうち、先方が「以前、2人で行ったアソコに行こう」と切り出してきました。

アソコ。

以前、2人で行ったことがある「アソコ」といえば田町のオッパイパブだけです。

「あ~。アソコですか。いいですなぁ。行きましょ行きましょ。ぐふふ~」

私が両手で「エアもみもみ」をすると、相手も大喜びで反応します。

「おおっ、アナタも相当お好きですな。ウッヒッヒッヒッ。ささ、善は急げですぞ」

かくして酔いどれのオッサン2人組は体を「くの字」に折り曲げながらタクシー乗り場に向かったのです。

しかし、到着した瞬間に私はア然としてしまいました。

なぜなら、想像していた店とは全く違う店の入り口が目の前に広がっていたからです。

そこはどう見ても無慈悲な「サドマゾ倶楽部」でした。

もちろん、来たことも入ったこともプレイしたこともありません。

「こ、ここは、いったい…」

すると、相手はきょとんとしています。

「なにをおっしゃいます。黄金水をお飲みになるのが三度の飯よりもお好きだったじゃないですか」

相手は完全に「小便好きの誰か」と私を間違えているようです。

それは間違いなく「人違い」です。

なぜなら、私は知らない女の小便にもウンコにも足の匂いにもまったく興味がないからです。

また、こんなこともありました。

学生時代の同級生から酒に誘われた時のことです。

その時は同級生3人の計4人で酒を飲んだのですが、なぜか私の目の前に誰も手をつけない「ウルメイワシ」がお供えしてあるのです。

そこで私が「誰も手をつけていないが、誰が頼んだのか」と聞くと、残りの3人からこんな恐ろしい答えが返ってきたのです。

「なに言ってんだよ。昔からウルメはお前の大好物だったろ!」

絶対にそんなはずはないのです。

なぜなら私は、これまでの人生で「ウルメイワシ」などというものを頼んだこともなければ食ったこともないのです。

おそらく3人は「無類のウルメイワシ好き」の誰かと私を間違えているのでしょう。

このことから、複数でも「記憶違い」は起こりうるということがわかります。

現在、世の中では「記憶違い」や「人違い」が頻繁に起こっています。

政治家の言う記憶違いや人違いは全く信用できませんが、中高年の場合、それは「標準スペック」だと思わなければなりません。

吉本興業さんの問題も記憶違いと人違いが中高年の標準である以上、3年も昔のことで言い争いをしても埒が明きません。

そんなことよりも、今、被害者に何をするべきかのほうが先のような気がするのです。

文責:編集長原田