快活60人妻記者が行く! 第1回「私はとにかくSEXしたい」
【読者の皆様へ】
これまで黙っておりましたが、当サイトはギャラの安さにライター陣が全員逃げ出し、ほとんど編集長しか記事を書いていないという異常事態が長期に渡って続いております。
お付き合いしてくれているのは毎週木曜日更新の官能作家・長月タケオ先生と元テレ朝アナウンサーの佐々木正洋アナぐらい。最近では還暦ホームレス記者の清水さんもすっかり姿を見せなくなってしまいました。清水さんの場合はもっと別の恐ろしい事情があるのかもしれませんが、最近では周囲の方々から「編集長の品性のかけらもない記事だけだと胸焼けがする」とお叱りを頂戴する始末。そこで可及的速やかにもっと「読後に清涼感のある記事」を入れなければならない事態に陥りました。
そんな折も折、清廉潔白な家庭の主婦が、快活60を手伝ってくれるというのです。これをお受けしない理由はありません。なにしろ正真正銘のナマの人妻の生きた言葉なのです。
なにぶん、主婦ゆえに不定期の寄稿とはなりますが、今を生きる令和の主婦がどのように生活し、普段はどんな思いを抱いているのかの参考になると確信しております。編集長
【 快活60人妻記者が行く!】第1回「選挙の時期に思うこと」
「わたなべこうじ、わたなべこうじでございます~」(*仮名です)
大きな幹線道路沿いにある我が家では、選挙時期には選挙カーが20、30分に1度は通りかかります。
現在も参院選挙真っ只中。朝からたくさんの名前が連呼されています。
Twitterでは「#選挙カーうるさい」というハッシュタグも生まれたそうで…。
こんなにも選挙カーの騒音を非難する声が集まってもなお辞めないのは、それ以上に効果があるからだと言いますよね。
でも私もわかるんです。
「言霊」(コトダマ)じゃないけど、強く1つのことを考えること、念じること、そして言葉にすることで、神様が願いを叶えてくれることもあるから。
私にもここ数年、正確にいうと4年の間、ほぼ毎日欠かすことなく願い続けていることがあります。
それは
「SEXしたい」
ということ。
一度そのことが脳裏に浮かんだら最後、その思いは止まらなくなってしまうのです。
「SEXしたいSEXしたいSEXしたいSEXしたいSEXしたいSEXしたい」
何かと多忙な日でも1日最低30回は、多い日では5分に一度は脳裏に浮かび、叫び出したくなるほどに。
実際に洗濯物を干しながら無意識に「SEXしたい」と大声で口走り、道歩く人にぎょっとされたこともあります。
「SEXをしたい」、この思いは私の皮膚の内部に忍び込み、剥がれることのない強い執着となって蔓延っています…。
家でぼーっとしているとき、街を歩いているとき、スマホをいじってつまらないゲームをしながら四六時中頭を支配するのはそのことばかり。
さあ、突然ですがここで計算するとしましょう(笑)!
ざっくり平均値を取ると私は1日100回は「SEXしたい」と思っています。それが月30日ほぼ休みなく、いやさすがに生理の最初の2日間は除外するとして…。
そう、私は1ヶ月に優に2800回は「SEXしたい」と思いながら生きてきたのでした。
きっと「お腹すいた」よりも多く、私は日々この言葉「SEXしたい」を念じ続け生きてきました。
そしてその思いは通ずることなく、もう4年間続いています。つまりは1ヶ月2800回×12ヶ月で33600回、それが×4年で13万4400回。
私は現在13万4400回の「SEXしたい」を抱え、こうしてなんとか暮らしています。
4年前のある日、旦那のアレが突然勃たなくなって以来。
私は人生を振り返る際、年表のヘッダーにきっとこう記すと思います。それはまるで元号のごとく
「SEX未経験期」「SEX期」「SEXしていない期」と。
人生の区分は常に「その時期SEXをしているかどうか」。
その判断基準が私の人生のすべてでした。
そしてその影響は私の心だけでなく、肉体にも大きな変化を及ぼします。
生活からSEXの匂いがなくなると、ぶくぶくぶくぶく太っていく。
性欲の捌け口を探すかのように、食べ物を貪り尽くし、日々身体がだらしなく肥大していく。そしてますます性から遠ざかっていく悪循環。
逆に性欲が満たされている間は、食べ物を入れることすら忘れ、ただひたすらにSEXを貪っていく。
だから過去の写真を見れば、恥ずかしいほど私のSEX事情が露呈するのです。ああ、これはあの人とSEXしていた時期、ああ、この時期は男に捨てられ自暴自棄になっていた時期、と。
心も体も生き生きとしていられるのは、SEXしている時期だけ。ある種のトランス状態に陥るので、それが冷めたときの虚無感は相当の恐怖でもありました。
いつからでしょうか、私はSEXするたび「これでもう最後のSEXになるかもしれない」とどこか覚悟をもってコトを行なってきました。
大げさではなく人生最後のSEXを悔いなく迎えたいから。そしてしっかりと味わっていたいから。
「SEXしたくてもできない時期」を何度も何度も経験してきたからゆえに、常に失う恐怖と共にSEXがあるのです。
「SEXしたくてしょうがない」という話をするたびに、こんなことをよく言われます。主に男性から。
「女はいいよな、相手さえ選ばなきゃSEXし放題なんだから」と。
そのたびに思うのです。
「え? そんな相手、どこにいるの? 連れて来てよ」と。
そんな私は現在、43歳。
「SEXしてない期」真っ只中です。
【快活60人妻記者プロフィール】
快活60人妻記者:有為子(ういこ)ヘミング
アラフォーのライター。別名義で健全なライター業をする一方、令和になってから頭の中の8割を占めているのがエロいことを表現したい欲求が抑えきれなくなり、原田編集長に直談判。現在に至る。