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2019.06.09

本当にすごかった「韓国の美容整形最前線」ちん入報告

【美容整形体験報告会に闖入】

「男もすなる日記といふものを女もしてみむとするなり」

これは紀貫之の『土佐日記』の一節ですが、今回私はイマドキの婦人たちが夢中になっている「美容整形」といふものの体験報告会に行ってまいりました。こんなクソジジイでも少しはキレイになってやろうという魂胆です。

時は4月6日。講演は煌びやかな夜の蝶の聖地・五反田で行われました。

件のトークイベントのテーマは『江南の高級美容クリニック体験! 北山節子「ソウルでキレイになってやる!」2019』。講師の北山女史は「接客アドバイザー」として数々の講演に引っ張りだこで本まで出している切れ者指導者とのこと。いつもの薄汚れた格好で行ったら、入り口で塩を撒かれそうなのでキッチリとスーツを着用して参加することにいたしました。

会場に入る前に便所でしっかり用を足して鏡の社会の窓が開いていないかを二度確認。こんな完璧な自分、見たことがありません。これなら接客アドバイザーの北山さんも「合格印」を押してくれるでしょう。

ということで、会場に闖入。

「おわっち」

なんと会場には「キレイになってやろう」という熟女たちが所狭しと席を埋め尽くしているではありませんか。

「あわわわわっ」

ものすごい迫力に思わず腰が抜けそうです。

おずおずと席を探すと前のほうにわずかに席があったのでそこを確保。恐ろしいことに北山様とは目と鼻の先です。居眠りなどかました日には、即座に廊下に立たされるに違いありません。

【北山節子さんってどんな人?】

緊張しながら待っているとついに北山様が登場。黒の上品なスーツに身を包み、いかにも「できる女」風情で、当方は早くも及び腰です。

するとどうでしょう。北山様ときたら見た目と違ってなんとも親しみやすい方じゃないですか。聞けばご本人も若い頃から「オモシロステージ」に属していたとのこと。なんでも自分の周りに美人ばかりがいて「これじゃあニッチもサッチもいかない」と話術に磨きをかけてきたそうです。

そういうこともあってか、北山さんの自己紹介はユニークそのもの。若い頃の写真をパネルで提示しながらご自身の生い立ちを説明してくださったのですが、ほとんど私の周囲にいた女性友達と一緒です。話を聞いていると、なんだか昔から知り合いのような気がしてきます。この親しみやすさが一流の接客アドバイザーの証でもあるのでしょう。

そんなオモシロステージの北山さんが、どうして今回韓国で美容整形を受けることになったのか。そこには北山さんなりの深い理由があったのです。

北山さんが初めて「美」に目覚めたのは幼少の頃。幼い頃の北山さんは、いつもお母様の婦人誌を盗み見ていたそうですが、そこには眩いばかりに美しい大人の女性がたくさん掲載されていました。

「いつかは私もここにいるモデルさんたちのようにお鼻が高くなって、パッチリした目になるに違いない」

少女はそんなことを夢見ながら婦人雑誌の世界に没頭していたのです。

しかし、少女はいつまで経っても婦人雑誌の中の美女のように変身することはありませんでした。

そして思春期を迎えた北山さんは、ついに行動を開始します。こともあろうに北山さんは高校時代に自分の周囲にいるキレイな同級生たちとご自身を比べ「自分はこの友達たちのような『美のステージ』ではない」と確信してしまったのです。

そんな彼女が選んだ道はサーフィン。サーファーといえば聞こえはいいですが、要はガングロです。ガングロというと、多くの紳士があの「ヤマンバ」を想像してしまうと思いますが、私の見立てではサーファーと化した北山さんはかなりイケてたと推察します。なぜなら彼女は身長172センチ。当時の体重は47キロときていますからサーフスーツに身を包んだ姿は相当、目立ったに違いありません。当然、サーファー仲間もたくさんできました。

そんななか、北山さんは人生を左右する「ある気づき」を経験します。

「自分の周囲にすごい美人と愛嬌がある人と2種類の人がいたんですが、並べた時に愛嬌のある人のほうが魅力的に見えたんです」

ここから北山さんは、先に述べたような話術と愛嬌に磨きをかける人生を歩み始めたのです。

【北山さんの一大事】

抜群のスタイルと愛嬌。美のステージに属する娘たちとは別の意味で魅力的な娘に育った北山さん。

しかし、彼女はそんな恵まれた体躯を自ら台無しにしてしまいます。若さゆえの過ちか、食って食って食いまくってしまったのです。

47キロのスレンダーなスタイルは十の位と一の位が逆さまになり74キロに。下手に身長が高い分だけ、大迫力になってしまいました。

すでに美のステージを捨てたとはいえ、今度は健康を害してしまったことは言うまでもありません。焦った北山さんはダイエットを開始します。

この時にダイエットに利用したのが韓国野菜。それが高じて韓国のダイエットレシピを扱った出版物も上梓します。ここで初めて「韓国」に触れることになりますが、「韓国美容」と巡り合うのはまだまだ先のことになります。

それからたくさんの月日が流れます。伊勢丹新宿本店での勤務を通してすでに接客アドバイザーとして大成していた北山様も現在50歳。周囲を見渡すと高校時代に「美のステージ」にいた同級生たちも立派なオバサンに成長していました。そうなると美のステージとオモシロステージは何のわだかまりもなく一緒に居られるようになります。そこで北山さんは「美のステージ」にいる人たちの悩みを聞くことになりました。

とは言っても彼女たちの悩みはやはり「美」の悩み。シミ、肝斑、ほうれい線、加えて瞼や頬のたるみと二重アゴ。それを聞いた北山さんはこう思ったそうです。

「ヤダァ、私全部持ってるぅ」

そもそも北山さんは若い頃からアトピーとアレルギーで悩んでいたとのこと。特にシミはカサブタに進化してしまうものもあり、自分で剥がして膿んでしまうこともあったといいます。オモシロステージの北山さんも絶えずこのシミには悩まされていました。なぜなら「自分は気にしなくても接客業上、相手に心配されたり気を使わせるのが嫌だったんです」という理由から。ゆえに北山さんは話術の他に化粧の知識や技術の向上にも努力を惜しみませんでした。

しかし、化粧だけではどうにもならないものもあります。年齢を重ねたことによるシワやたるみや二重アゴです。仲間たちの話を聞き、北山さんの脳裏には思春期以来の「美」への渇望が次第に芽生えてきたのです。

【美容整形やる? やらない?】

そんな北山さんが美容整形に踏み切ったのはテレビ番組である芸人さんが「韓国にシミを取りに行く」という企画を見たことがきっかけでした。その頃になると仲間たちの情報もあり、レーザー治療などの知識も増え、美容医療に興味を持ち始めていたのです。

さらにお仕事として韓国の美容医療を体験できる機会にも恵まれ、ついにオモシロステージの北山さんが最先端の美に触れるチャンスが訪れました。

しかし、ここで2つの障害が北山さんを悩ませます。

ひとつはご家庭の問題。幼い頃からお父様とお母様が「体に傷をつけること」を異常に嫌う方だったのです。ゆえに北山さんはピアスすら開けたことがありません。すでにお父様はお亡くなりになっていますが、「自然が一番」という言葉の呪縛は北山さんの体にすっかり染み付いていています。こうなると美容整形など親不孝以外の何物でもありません。

そこに加えて北山さんはとてつもない「ビビり」だったのです。

事前にネットで美容整形の施術風景を見てドン引き。完全に腰が引けてしまいました。

スタッフからも「(韓国に)行くの? 行かないの? (整形を)やるの? やらないの?」とせっつかれる始末。北山さんはすっかり頭を悩ませてしまいました。

そんな北山さんに天から「ある言葉」が舞い降りてきました。伊勢丹時代に北山さんが後輩たちに口を酸っぱくして言っていた言葉です。

「嫌なことをやることで人間はステップアップすることができる」

仕事と美容整形とではまったく意味合いは違うのですが、ともあれ、北山さんは自分が発していたこの言葉に勇気付けられて韓国美容整形に踏み切ることにしたのです。

【韓国美容整形を体験】

仏壇の前でお父様の遺影に丁寧にご挨拶をした北山さんはいざ韓国へ渡航。期待半分、不安半分で到着したクリニックは、なんとテレビで見たある芸人さんがシミを取ったクリニックと同じ医院でした。

しかも金ピカ。そのゴージャスな建物を見た瞬間、北山さんの不安はワクワクに一変。もう嬉しくて仕方がありません。そこは日本の「ザ★病院」的なイメージはなく、女性のために作られた美のテーマパークのような外観だったのです。

件のクリニックとは『JK美容整形外科』

https://japan.jkmedicalgroup.com/

かの高級ショッピングエリア江南にあり、韓国だけでなく日本やアジア各地から患者が訪れている人気クリニック。北山さんじゃなくとも、女性なら誰でも自然にテンションが上がってしまいます。

院内に入って北山さんはさらに驚いたそうです。

なぜなら待合室に入ると、そこは個室でまるで女王様が座るような高級感のある上品なデザインの椅子が備え付けられていたからです。日本のクリニックなら内科とや外科と同じような質素で病院然とした待合室が普通ですが、JK美容外科のそこは、まるで高級エステサロンのようだったといいます。

さらに驚くのは患者が呼ばれて診察室に行くのではなく、先生が患者のいる待合室にやってきてくれるところ。わずかな距離ではありますが、診察室に患者が自分で歩いて行くという不安すら感じさせないシステムなのです。まさに至れり尽くせりです。

しかし、そこまでしてくれているにも関わらず北山さんは「直前になると、やはり手術の不安が湧き上がってきてしまう」と言います。

自分の体の一部を切るわけですから当然といえば当然ですが、北山さんの場合は、もうひとつ理由がありました。事前にネットでエグすぎる手術風景を見すぎてしまっていたからです。術後、北山さんは「不安だからといって、ネットであれこれと事前に調べないほうがよかった」と回想しています。

さて、先生と相談した結果、北山さんが受けた美容施術は以下の6つ。ようやくここで「韓国でキレイになってやる!2019」の始まりです。

①「3D糸リフティング」(anti-agin non incisional thread lifting)

②「エラボトックス」(botox mandible angle)

③「唾液腺ボトックス」(botox salivary gland)

④「二重顎脂肪吸引」(liposuction double Chin)

⑤「i2PL」(full face)

⑥「DNA注射」

まずは「3D糸リフティング」から簡単にご説明しましょう。こちらは頬のたるみやシワを取るためにシワ、たるみを両方のコメカミに向かって糸で引き上げる施術です。つまりは皮膚の下に糸を入れるのですが、JK美容整形外科では下図のようなトゲのついた糸を使用します。

実はこの糸がミソでトゲのような突起が肌組織に強く固定されるため美しいフェイスラインを長く維持することができます。また竜巻構造のこの糸は特許を受けたJK美容整形外科オリジナル素材で抜糸も不要です。

施術時間は30分。睡眠麻酔か局所麻酔で行います。

次に「エラボトックス」

こちらはエラの筋肉(咬筋)に読んで字のごとくボトックス注射を注入するのですが、筋肉が縮小しスッキリとした小顔に変身できます。麻酔無しで通常施術時間は5分間です。

同じく小顔効果を期待できるのが「唾液腺ボトックス」

実は顔が大きく見える人はエラの筋肉だけでなく耳の前から下部に広がっている唾液腺も原因。唾液腺ボトックスは唾液腺の活動を抑えて唾液腺を萎縮させ、顔全体を小さくさせる効果があるのです。こちらも麻酔無しで通常の施術時間は5分です。

さらに顔が大きく、太って見える原因になるのが二重アゴ。

今回、北山さんはこの二重アゴを解消するために「二重顎脂肪吸引」を受けました。

実は北山さん的にはこの「二重顎脂肪吸引」に一番恐れを抱いていました。

なぜなら、事前に別のクリニックの「脂肪吸引」の施術風景をサイトで見ていたからです。そこでは派手に患部をメスで切開し、器具でグチャグチャと乱暴に脂肪を吸引する動画が流れていました。北山さんでなくてもドン引きです。

これに対してJK美容整形外科ではVaserと呼ばれる最新の脂肪吸引機器を使用。二重アゴの下に1箇所、エラのラインの耳の下に2箇所、できる限り目立たない部分を5ミリほど切開し、傷跡や皮膚組織へのダメージが無いように余分な脂肪を吸引します。睡眠麻酔か局所麻酔を用い、施術時間は約1時間ほどです。

次は「i2PL」なる施術。Intense Pulsed Lightの略だそうですが、正直まったく意味不明です。よくよく聞くと最新の美肌施術とのこと。なんでも一般的なレーザー治療とは異なり、非常に強い複数の波長の光を肌に当て、肌のくすみ、顔の赤み、ニキビの殺菌などを一度に行うそうです。こちらは麻酔無しで施術時間は30分。美容の世界も最先端になると、高度な上にかなり難しそうです。

最後は「DNA注射」です。

こちらはJK美容整形外科独自の肌細胞再生術で傷ついた肌の奥にある生理的条件まで改善し、根もとから健康で美しい肌を再生します。いわゆる新しい概念の「肌ヒーリング」注射と言えます。注入物には自身の成長因子を活性化させ、細胞組織を修復し、毛細血管の新生、血流の改善を促す物質が入っており、肌を見違えるように若返らせます。こちらは局所麻酔か睡眠麻酔で行われ、施術時間は約20分です。

ちなみに「ビビり」の北山さんは全ての施術を「睡眠麻酔」で行ったそうです。全ての治療が1日で済み、北山さんは施術当日にそのままホテルに戻られたそうです。

こうなると気になるのは「痛み」と「お値段」ですが、麻酔から目覚めた北山さん曰く「口が開かないのでちょっと息苦しかったけど6つも施術をされたのにまったく痛くなかった」とのこと。

お値段は総額で約70万円とのことでした。

思った以上に簡単に「美」を手に入れた北山さん。実はひとつだけ後悔していることがあるといいます。

「実は先生に眼瞼下垂(瞼のたるみを取る施術)も勧められたんですが、“メスを使う”と聞いて断ってしまったんです。こんなことならやっておけばよかった」

人は誰でも一度美しくなると、さらに上を目指すものですが、今回の北山さんの2泊3日の韓国美容旅行は、もうひとつ、大きな意味があったのではないかと記者は感じました。

それは女性にとって(男性にとっても)見た目の美容整形は「心の美容整形」でもあるということ。この原稿を読んでいる多くの皆様もすでに中高年に突入しているかもしれませんが、今や人生100年時代。50歳になっても60歳になっても、そして70歳以上になっても美を追求することは、肉体ばかりでなく、生きがいへとつながっていきます。ご興味のある方は是非、体験してみてはいかがでしょう。

取材&文責:編集長原田