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2019.01.22

【還暦放浪記】ホームレスの勧め

改めていうまでもないが、今の私は決まった家を持たないホームレスである。

ただ、ホームレスというといかにも聞こえが悪いが、今流行りの「ミニマリスト」を実践しているというと時代の最先端を行っているような気になってくるから不思議なものだ。

よくよく考えてみると、事務所を解約して家無し生活をスタートさせてから五反田でのマンション管理人の仕事が始まって、当番の日が月に10日、バイトの先輩の好意で彼が当番の日に空き部屋にこっそり寝かせてもらっているのが同じく10日だから、残りは10日ということになる。この10日のために家を借りて家賃を払うのは何とももったいない。

だから、経済的なことをいえば、私にとって家賃も光熱費もかからない今の生活がベストなのだ。

それに、家を持たないと時間も増える。そもそもモノを買っても置いておく場所がないから買い物をする時間が必要なくなるし、部屋がないということはテレビがないからだらだらとつまらない番組を見て時間を無駄に過ごすということもない。つまり、それだけ時間が増えるというわけだ。

さらに、こんなメリットにも気がついた。

私はもともと物欲の塊のような人間で、本でも趣味で集めていたジッポーでも映画のDVDでも何でも一生懸命集めて、きれいに並べておかなければ気が済まない性格だった。

ところが、今の生活をするにあたってそれらを全て断捨離し、一つ残らず処分した。

すると、後悔するのではないかと思いきや、むしろ清々として楽になったのだ。そして、その時、私は思った。

本にしてもジッポーにしてもDVDにしても、それを買うという行為をしている時がいちばんのピークで、手に入れた時はすっかり気持ちが醒めてしまっているのではないか。だとしたら、そんなものにお金や場所を使うのはいかがなものか。

こう考えるようになったのだ。

皆さんに私の今の生活を押しつけるわけではないが、人生に行き詰っている人、何かを変えたいと思っている人は本当に大事なもの以外、身の回りのものを一度全部捨ててみてはどうだろう?

そうすれば環境が変わり、そこから何か新しい人生が見えてくるに違いない。

そして私はといえば、ついこの間まで1日も早くきちんとした家を見つけて落ち着かなくては……と考えていた。

しかし今、私はこう思う。

今のこの「快適な」生活をやめることはない。まだしばらくは今の状態でやっていこう!

快活60還暦ホームレス記者:清水