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2018.12.29

【還暦放浪記】ホームレスの年越し

まさかのホームレスのままでの年越しである。去年の今頃、1年後にこんなことになっているとは、これっぽっちも想像もしていなかった。遅くとも夏までには新しい住処を見つけるつもりだったのだが、どこをどう間違ってしまったのか……。

振り返ってみれば、事務所を畳むことになり、仕方なくホームレスになったのは2017年の12月だから、2度目の年越しということになる。丸々1年、われながらよくぞこんな生活を続けてきたものだと改めて感心する。

この間、所属している警備会社(アルバイトでやっているマンションの管理人は、この会社からの派遣ということになっているのだ)の半年に一度の定期健康診断で、血圧が高いという結果が出たものの、それ以外は取りあえず体調が悪いということもない。以前と何ら変わることなく本業のライター業に勤しんでいることからすれば、ある意味で安定した生活ともいえるだろう。

しかし、前にも書いたが、もちろんこのままでいいとは自分でも思っていない。とにかくどこかで今の生活にけりをつけなくてはいけないと真面目に考えてはいるのだが、悲しいかな、そのタイミングを見つけることができなくなってしまっているのである。

こうなってくると、例えば病気になってドクターストップがかかるとか、管理人の仕事がなくなって仮眠したり、私物を置いておくことができなくなるとか、何らかのアクシデントが起こらない限り、これから先もずっと今の生活をずるずると続けてしまいそうで、私にはそれが怖いのだ。

ホームレスになったのは初めてだったから野宿したり、タンポポを食べたり、やることなすことが全て新鮮で楽しかったから、今までは不安になったこともなかったが、ここに来て急に将来が心配になってきた。

もしかすると、私にもやっとフツーの人間と同じような思考回路が備わってきたのだろうか?

とはいうものの、根なしの浮草生活がすっかり身についてしまった私である。明日になるとまたコロッと考えが違ってしまうことだってあり得るし…。

いろいろと物思う年の瀬である。

ともあれ、今年の「還暦放浪記」はこれにはおしまい。皆さん、よいお年を!

追伸:はたして、私にもよい年が来るのだろうか。結局このまま何も変わらずに3度目の年越しを迎えようとしていたりして……。

快活60還暦ホームレス記者:清水一利