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2018.11.11

【個室のハプニング】貼り紙の威力

突然ですが、シニアになると、どうも小便が近くなっていけません。特にこれから寒くなると「冷え」も手伝って突然、とんでもない場所で尿意が襲ってきます。しかも、「待ったなし」の状況に陥ることが多いのです。1分も我慢することができません。

さらにタチが悪いのは放尿の最中に肛門が緩んで便意を催してくることです。

しかも、その便意が単に屁をしたいだけなのかクソなのかは、出してみなければわかりません。下手な賭けに出れば大惨事に陥る可能性もあります。そんな時は後先も考えず個室に駆け込むことが肝要です。

それは仕事中にお気楽に新宿三丁目を歩いている時のことでした。突然の尿意を覚えた私はいてもたってもいられず、すぐ目の前にあるオフィスビルに飛び込むことにしました。

エレベーターに乗り込んで、便所のありそうなフロアのボタンを猛連打。自然と体は「くの字」になり、額からは冷や汗が滲み出てきます。はたから見れば勃起した男がテンパっているようにしか見えません。明らかに変態ですが、幸い同乗者はいませんでした。

「キンコーン」

こちらの気も知らず、エレベーターのドアが爽やかな音を立てながらエレガントに開いていきます。そこを無理やりこじ開けて便所のマークを探すと、運良く廊下の奥に男と女の例のマークを発見することができました。

体を折り曲げながら股間を押さえオカマ走りで突進します。あと5秒くらいしか持ちそうにありません。

ようやく、便器の前に立ち、ドタバタとナニを放り出した瞬間に勢いよく黄金水が飛び出しました。間一髪でした。あと1秒遅れたら、大変なコトになっていたに違いありません。

「ふぅ~、助かったぁ」

放尿の至福の瞬間を満喫していたのも束の間。今度は猛烈な便意を催してきました。

「おわっち」

尿道を緩めるとケツの穴も緩むのでそれぞれの筋肉を上手にコントロールしながら放尿を終了。次は脱糞です。次から次へと大忙しです。

幸い、3つある個室はすべて空いています。即座に一番奥の個室に闖入しました。

便座に座って二度目に至福の瞬間を味わっていたところ、その空間に妙な違和感があることに気がつきました。

「なんじゃらほい」

その違和感が何であるかは、すぐに気付きました。

個室の中が貼り紙だらけなのです。

しかも、クソのやり方について、事細かな指導がなされているのです。

まず目の前の扉にはこんな貼り紙が貼ってありました。

「便器が詰まりやすいので大便は複数回に分けて流しながらすること!」

この会社の社員はどれだけデカいクソをするのでしょう。こんな貼り紙は見たことがありません。

その下にはこんな貼り紙がありました。

「低温ヤケド注意」

確かに電熱が入った便座に長時間座っていると、低温ヤケドにはなるでしょうが、10分や20分ではそんなことにはならないでしょう。この会社の社員はみんな1時間以上もクソをしているということでしょうか。

さらにその横にはこんな貼り紙が。

「大便中の携帯電話は控えること」

察するにクソをしながら商談をするヤカラが多いのでしょう。個室の外に誰がいるかわからないから危険ということでしょう。

貼り紙はそれだけではありません。トイレットペーパーの横にはこんな文字がしたためられておりました。

「紙の使用は1回30センチまで」

「ウォシュレットを出しながらの大便禁止」

一体全体、ここの社員はどんなクソの拭き方をしているというのでしょう。ロール1本使い切るぐらいケツを拭きまくっているということでしょうか。そうでなければそんな貼り紙が存在するわけがありません。

しかも、肛門にウォシュレットを当てながら大便を垂らすとはどういうことでしょう。ああ、そうか。ウォシュレットの棒がクソまみれになるということですね。ガッテンです。

その他にもアレコレとうるさい張り紙が貼られていましたが、極めつけは背後に貼られた貼り紙です。

「持ち込んだ雑誌や新聞などは必ず持ち帰ること」

「トイレを詰まらせた場合は、そのまま放置せず、すぐに総務部に連絡をすること」

そこにはご丁寧に内線番号まで記載されています。

いったい、ナニを生業にしている会社なのでしょう。これほどまでに大便のマナーにうるさい会社を私は見たことがありません。

しかし、トイレはとても綺麗です。

やはり、これは貼り紙の効果なんでしょうか。陰毛ひとつ落ちていないのです。

昨今は街角で貼り紙がほとんど見られなくなりました。法令や条例の問題もあると思いますが、人を「善の道」にいざなう上で、貼り紙はとても効果があるシロモノであることをつくづく感じた次第です。

皆様の会社でもやってみてはいかがでしょう。

まずは「遅刻をするな」「出かける時は行ってきます」など、その威力は計り知れないものがあるに違いありません。

文責:編集長原田