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2018.10.03

【人間観察】シニアと悪口

私の知り合いに酔っぱらうと物凄く口が悪くなる女性がいます。どれぐらい悪いかというと、心臓が悪い人なら痙攣を起こすほどです。

私も一度、彼女から暴言の嵐を食らい、具合が悪くなってその場でヘドを吐いたことがあります。翌朝からしばらく下痢も止まりませんでした。

普段はとても礼儀正しい方なのですが、酔った時の豹変ぶりがあまりにも激しいため、多くの男たちが腰を抜かして脱糞寸前になります。再起不能になった男性も少なくありません。

たちが悪いのは、本人がその時のことをまったく覚えていないのです。しかも、シラフの時に彼女が酔って吐いた暴言を並べて説明すると、すぐに涙目になってしまいます。古来より男は女の涙に弱いもの。よって、いつもそれ以上は追及できなくなってしまうのです。

男たちは皆、彼女はイタコの末裔で酒が入ると悪霊が降臨して暴言を吐くのではないかと勘ぐっています。

そんな彼女の私に対する暴言に最近、変化が起きるようになりました。

どのように変わったかというと、明らかに暴言が「シニア向け」になってきたのです。

例えば私がちょっと冗談を言った時、いままでは「頭悪ぃなー」と言っていたのですが、最近は「ボケてんなー」と吐くのです。

さらに冗談を言うと以前は「一度、死ねよ」と言っていたのですが、最近は「早くクタバレ!」となります。

「ハ・ヤ・ク・ク・タ・バ・レ」

この言葉は一般的に生い先の短い年寄りにしか使われない言葉です。

他にもあります。

これまでは、口癖のように「キンタマついてんのか!」と罵倒していたのが、今ではせせら笑いながら「キンタマ腐ってんじゃね?」と、なぜか上から目線ですし、私のことを呼ぶ時にも「おい、うすらハゲ」「こら、ハゲじじい」に変貌しました。

ハゲじじい呼ばわりで、彼女に完全に年寄り扱いされていることが確定したわけですが、さらに「こら」が追加したことで、犬以下の扱いにもなったわけです。

どうやら、彼女に降臨している悪霊は無差別に暴言を吐いているわけではなく、相手の年齢や、見てくれによって言葉を使い分けているようなのです。

そうそう。そういえば、「チンカス野郎」が最近、「フニャチンじじい」に格下げされたことも、ここで触れておかなければなりません。

ともあれ、私は悪霊によってノーベル賞級の新しい発見をすることができました。

それは人からの悪口で自分の見た目年齢がわかるということです。

中高年になると、自分が人からどのように見られているか、なかなか分からないものです。でも、彼女の悪霊が発する暴言の変化を見るにつけ、どんな悪口を言われるかで、年寄りかそうでないかがわかります。

皆様、最近奥様やパートナーが貴殿に言う悪口は変わってませんでしょうか? 「うちの甲斐性なし」が「うちの粗大ごみ」に変化していませんでしょうか?

他人から廃棄物のような悪口を言われないためにも、普段から背筋を伸ばして、いつまでも、元気はつらつで生活したいものです。

文責:編集長原田