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2018.09.01

【還暦放浪記】ホームレス結婚式に参列

仕事仲間のカメラマンの青年から結婚式&披露宴に招待された。ホームレスでもおめでたい席にちゃんと呼んでもらえるのである。ありがたいことだ。

ただ嬉しい反面、ここだけの話だが、正直いって気が重いところもある。

なぜなら、私は結婚式が嫌いなのだ

いや、もっと正確にいえば、結婚する若い2人(最近は若くない場合も多くなったが)を祝福しようという気持ちは、私とて鬼でも悪魔でもないので当然あるにはあるのだが、それ以上に結婚式というその場にいることがひたすら恥ずかしくって、いたたまれなくなってしまうのである。

なぜかって? だって、結婚式って、いわば人様に向って、

「私たち2人、誰にも遠慮や気兼ねすることなく、これから毎日昼も夜も人間とは到底思えないような格好で、やりたいだけセックスをしまくりますよ~!」

って宣言するセレモニーじゃないですか。

だから、ひな壇で嬉しそうに笑っている新郎新婦を見ながら「この2人が……」と想像するだけで顔から火が出るほど恥ずかしくなってしまうのだ。

それに加えて、新婦の学生時代の恩師とか勤務先の上司とかが出てきて、

「○子さんは今どきの女性には珍しく、おしとやかで控えめな大和撫子で……」

なんて挨拶しようものなら、もう逃げ出したくなるくらい居心地が悪くなってしまう。

こんな私だから自分自身も当然、結婚式は挙げていないし、別居して14年になるのも、一緒に歩いたこともないのも、ただただ妻と一緒にいるところを見られるのが恥ずかしいからだ。

以前、何かの折りにたまたま友人にこの話をしたら、

「お前、バカじゃないの。そんなことを考えているのは、この広い世の中でお前くらいのもんだぞ」

と呆れられた。

そうかなあ、私と同じように考えている人って、結構いると思うんだけどなあ。それとも、やっぱり私は、普通の生活や考え方ができない変わり者なのだろうか?

記事/快活60還暦ホームレス記者:清水一利