【快活60超人図鑑】佐々木正洋アナが初舞台!
当サイトの連載コーナーでもお馴染みの佐々木正洋アナウンサーが、なんと初舞台を踏むことになりました。
しかも、出演するのはあのシェークスピアの四大悲劇のひとつ『リア王』です。
リア王を演じるのは横内正氏。御年77歳の超ベテラン俳優です。佐々木さんの役回りは、ご本人曰く「ナレーター的な位置づけ」とのことですが、それは恐らくご謙遜で存在感バリバリの上に、リア王ともシッカリキッチリ濃厚に絡んでいましたよ。
肝心の舞台は8月22日(水)~26日(日)の5日間、東京の三越劇場で行われます。
77歳のベテラン俳優と還暦アナの佐々木さんが同じ舞台に立つなんて盆と正月が一緒に来たようなものです。こりゃ快活60としては取材に行かないわけにはいきません。
そこで今回、舞台稽古の現場に行って、お二方にお話を聞いてまいりました。
ちなみに私は常々、佐々木さんはアナウンサー界で「最も目力がある男」だと思っていたのですが、現場に現れた横内さんは、さらに「目力」があって、お会いした瞬間に腰が抜けそうになりました。腹から出る声も、とても70超えとは思えません。その横内さんが今回の舞台についてこんな風に語ってくれましたよ。
「今回私が演出したリア王は見る人によって千差万別の感じ方ができると思います。そこには老人介護の問題、親子の問題、遺産相続の問題、権力の問題、不倫の問題など、400年前から変わらず続く、どうしようもない人間のテーマがふんだんに盛り込まれています。観客がどの立場で見るかによって感想は変わると思うのですが、この舞台で私がピックアップした人間像は、どれかが自分の身に覚えがあることなんですね。まずはそこに共感してもらいたい。
リア王はある意味、シェイクスピアの四大悲劇の中で最も救いようがない作品と言えます。重たくて救いがない作品ですから観るほうも演じるほうも覚悟して臨まなければならないかもしれませんね(笑)」
初めて舞台に臨む佐々木さんは、この作品をどう思ってらっしゃるんでしょうね。その辺のところを聞いてみました。
「この作品には我々に“人生とは何か”を教える力がありますね。いろんな人間模様がありますし、それぞれに愛すべき価値があるんですよ。それが横内さんの演出で、生き生きと輝いているんです。僕も一緒にやっていて“人間てそうだよな”って気づかされる場面が沢山ある。だから、楽しくて仕方がありませんよ。よくぞここまで人間を表現したものだなって、いつも感心しちゃってます。そんなところも見どころなんじゃないですかね」
横内さん曰く、この舞台で最も心がけていることは「お客さんを眠らせないこと」だそうです。ここではまだ詳細をお教えすることはできませんが、そのために演出には様々な趣向が凝らされているらしいですよ。なかには、観客が思わず“おおっ”と声を出してしまいそうになるシーンもあるといいますから、とても興味が湧いてきますよね。
最後に横内さんから快活60の皆さんにメッセージもいただいてきました。
「僕は77歳の高齢にも関わらず元気に舞台に立ってます。そんな姿を見ていただき、皆さんにも元気になってもらいたいですね。リア王を演じるのは今回で3年目になりますが、今年は昨年にも増して努力しています。是非、見に来てください」
快活世代が主人公の舞台なんて我々シニア層からすれば、最高じゃないですか。夏の暑さでバテ気味の皆さん、『リア王』で心も体もリフレッシュしましょう。
文責:編集長原田
【公演情報】
ウイリアム・シェイクスピア没後402年『リア王』2018
公演場所:三越劇場
公演期間:2018年8月22日(水)~8月26日(日)
原作:ウィリアム・シェイクスピア/翻訳小田島雄志(白水社刊)
上演台本・演出:横内正
衣装デザイン:時広真吾
出演:横内正、高橋かおり、渚あき、棚橋幸代、加藤頼、千葉和臣(海援隊)、佐々木正洋、宮本大誠、志村朋春、下条アトム、田村亮ほか(敬称略)
チケット:SS席1万円(プレゼント付き)/S席8千500円/A席6千500円(消費税込み・全席指定)
お取り扱い&お問い合わせ:J-StageNavi
03-5912-0840(平日11:00~18:00)
http://j-stage-i.jp
※三越劇場チケットセンター/ローソンチケット/チケットぴあでも取り扱い中