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2018.04.24

【還暦放浪記】ホームレスの肩書き編

新聞やテレビのニュースで何かの罪を犯した人が逮捕されると「住所不定・無職」という肩書(といっていいものかどうかよく分からないけど)で紹介されることが多い。

それで先日ふと思ったのだが、その線でいくと、もし今のこの状況で私が逮捕されたら、やはり同じような呼ばれ方をするのだろうか?

まず無職といわれるかどうかだが、この点に関しては一応、定期的に仕事はしている。だから「無職」ということはないだろう。それだけは自信を持っていえる。

ただし問題は「住所不定」のほうだ。

辞書を引いてみると「住所不定=一定した住所を持っていないこと」とある。

現実の状況でいえば、私には一定した決まった帰れる家がなく、その日暮らしのホームレス状態なのだから立派な「住所不定」である。

しかし、形式だけではあるが、私には家族があり、住民票を置いてある家があるのも事実だ。職務質問されても正々堂々とその住所を答えることができるのだから、「住所不定」には当たらないと思うのだ。

それに、そもそもその人間が住所不定かどうかは、いったい誰が決めるんだろう? 役所? 警察? これも分からない。

先日、私の数少ないジョーシキ人の友人にその話題を振ると、いたってマジメな友人Aは真剣な顔で、

「それは住民票を持っているか、いないかで住所不定かどうかが決まるんじゃないのか。お前はたしかに現実はホームレスだけど、それでも住民票があって郵便物が届けば、運転免許証も持っているだろう。だから厳密にいえば住所不定じゃないんだよ

という。

やっぱりそうだろうなあ、私もそうだと思う。

ところが、別の意見をいう友人もいる。Aよりはフマジメな、フーゾク遊びが大好きなBの意見はこうだ。

「住民票のあるなしは関係ないと思うなあ。例えば警察に捕まったとすると、逮捕された時点で決まったところに住んでいるかいないかで判断されるんじゃないのかな。お前みたいに家があっても毎晩ネットカフェや漫画喫茶を泊まり歩いているようなヤツは、立派な住所不定だよ

というのである。

たしかにBの説にもそれなりの説得力がある。そういわれてみると、何となくそんな気もしてくる。さあ、どっちなんだろう、気になるなあ。

仕方がない。こうなったら、何か罪を犯してみるか。そうすればどう報道されるか一目瞭然だもんなあ。

記事/快活60ホームレス記者:清水一利

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