【日本の夜明け間近!】「日本カジノスクール」の卒業式に潜入
読者のみなさんは、「カジノ」と聞いていったいどんなイメージを抱くだろうか。
一攫千金を夢見る山師たちが一堂に会し大金を積み上げるも、一夜にして全てを失うこともある諸行無常のギャンブルの世界。
もしくは、ボルサリーノハットを被った紳士とドレスを着たレディが一夜の夢を楽しむ映画のようなシーンが浮かぶ、という方もいるかもしれない。
いずれにしても、海外のホテルや豪華客船でなら遊んだことがある、という豪気な快活紳士以外は、あまり馴染みのない世界なのではないだろうか。
だが、日本においても、カジノを含む統合的なリゾート計画の実施に向けた法案(IR法案)の近々の成立が見込まれており、カジノはもうすぐ我が国日本でも一大エンタテイメントとして公然と楽しめるようになるのだという。
日本カジノの現状を探るべく、このあたりの話に詳しい人はいないかリサーチしてみた。
すると、日本初のカジノディーラー専門養成機関である「日本カジノスクール」の卒業式が都内で行われるという情報を入手。早速取材を申し込み、同校「国際プロディーラー学科」の卒業式に潜入してきた。
配布されたパンフレットと式次第を見てみると、同じ学科の生徒とはいえ、全員が一律に学ぶのではないらしい。
広報の方によれば、短期集中3カ月コースや6カ月コース、1年コース、自由受講やオーダーメイドコースなど、生徒それぞれのライフスタイルや仕事の都合に合わせて自由にカリキュラムを選べるコース制になっているのだという。
そうこうしているうちに、いよいよ卒業生のみなさんの入場がスタート。
ディーラーの養成機関なんていうから、どんなコワモテのお兄さん(おじさん!?)たちが居並んでいるのかと思いきや……。
会場に現れたのは清潔感のある爽やかな好青年と、清楚かつしっかりしていそうなうら若き女性たち。卒業生38名のうち、意外にも女性の比率は低くなく、ざっくり男女半々くらいといったところ。
式次第ではみんな礼儀正しく、「カジノ」という誘惑的なワードから連想される夜の匂いや危険な香りは皆無である。
無事に式も終了し、謝恩会場でお酒を酌み交わしながら談笑する先生と卒業生たち。
在校生やOBの姿も散見され、いたって和やかな学園風景である。
式典の時から薄々思っていたが、潜入取材というよりむしろ後ろの保護者席から息子・娘たちの卒業式を見守る母のような気分すらしてくる。
けれど、せっかくの潜入取材である。
この春の目出度き式典に感動したまま帰るわけにもいかないので、会場内でもひときわ美しい立ち居振る舞いで輝いていた1990年生まれの卒業生・大賀綾子さんに話を聞いてみた。
なぜディーラーを目指そうと思ったのですか?
「はい、もともと18歳の頃からパチンコ店に勤務していて、サービス業界にはとても興味を持っていたんです。
ただ、日本でのギャンブル産業における弱点でもあると思うのですが、接客する側とお客様の間に、あまり良くない意味で上下関係がありすぎる、ということを感じていました。例えば、大金をつぎ込んだ挙句、資金を回収できずに不機嫌になってしまったお客様が私たち店員に暴言を吐いたり、粗暴な振る舞いをしたり、というようなことです。
ちょうどそんな頃、勤務していたパチンコ店の社員旅行があり、マカオでカジノを体験したんです。そこでは、ディーラーとお客様との間に本当に心地よいホスピタリティと、きちんとした礼儀の応答があり、それができないお客様は、スタッフの方によってその場にいる権利を奪われてしまう、というのも目の当たりにしました。
その時以来、そういった関係性を生み出すカジノというカルチャーに強い憧れを持ったのがディーラーになりたいと思ったきっかけです」
ハキハキと受け答えする知的な彼女に、さらに質問をぶつけてみた。
カジノディーラーになる、という夢を持つことに対して、親御さんは心配なさったりしませんでしたか?
「正直なところ、すごく反対を受けました。そもそも私がパチンコ店に勤務していることも快くは思っていない両親でしたので、なかなかネガティブなイメージを払拭しづらかったです。
ただ、日本におけるカジノは本当にこれから。この国でのカジノの在り方やイメージを作るのは私たちなんです。それに、海外からのお客様と誠実に向き合い、ホスピタリティを発揮するのも私たちの役目。両親にも、国際社会の中でそういった新しい時代をつくっているんだ、ということをしっかり伝えて、この仕事の魅力を理解してもらいたいと思っています」
なんて素晴らしい若者なのだろうか。
彼女たちのように礼儀正しく、先進的な価値観の若者たちがいれば、日本の未来は明るいに違いない。
最後にもうお一方、絶対にお話を伺いたい方を直撃してみた。
それは、長年カジノ業界に身を置き、自らもカジノへの大きな期待と情熱を抱いてこのディーラー養成機関を立ち上げた同校の大岩根成悦校長である。
15年にわたってこれまでに690人もの素晴らしいディーラーを輩出してこられた校長先生から見て、彼ら卒業生に今後の日本カジノにおいて期待すべき役割はどんなことなのでしょうか?
「カジノは、世界においては有意義な大人のコミュニケーションの場所であり、紳士淑女の社交場です。また、日常を離れドレスアップしていくことで、老若男女問わず自分自身を成長させることができる場所でもあります。
日本ではギャンブルへの依存性の高さが懸念点となり、先進各国の中でもかなり出遅れてしまいましたが、遅れたからこそ、満を持して大きく花開く文化でもあると思っています。
そのためには、来たるべき時に備え、そのカルチャーを正しく牽引していく人材が必要。
人は財産ですから、人財ともいえるでしょう。それがこれから世に出ていくディーラーである彼らなんです。在校時に学んだ確かな技術とその後の修練に加え、日本人ならではのきめ細やかな気配りと良質のホスピタリティ精神を持った卒業生たちは、現在でも海外のカジノ業界からもとても評価が高いんです。今後、日本のカジノを伴う大規模なリゾート施設が誕生した際、海外のお客様をおもてなしするのにも、彼らがその能力をいかんなく発揮してくれると信じています」
現在も同校の卒業生たちは、海外の有名ホテル内のカジノや豪華客船など、華やかな社交界で大活躍中なのだという。
日本での法案が成立し、この若きディーラーたちが海外だけでなく、日本国内で大活躍する頃には、きっと我が国日本にも華やかなカジノカルチャーの大輪の花が咲き誇っていることだろう。
シニア世代の快活紳士も負けてはいられない。こうなったら実践あるのみである。
寝釈迦スタイルでテレビばかり見ている奥様に新しいドレスのひとつも買ってあげて、夫婦揃って大人の社交場に繰り出してみようではないか。
一攫千金を夢見る胸の高鳴りとあいまって、若い頃に感じたような“男女のトキメキ”もきっと再燃するに違いない。
記事/快活60記者:打矢 麻理子
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東京校に加え、2018年4月に大阪なんばマルイの7階に大阪校が開校!
(アミュースメントカジノ施設も隣に開設予定)
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