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2018.04.04

【国際問題】恥ずかしい偽物とそうじゃない偽物

先月、アメリカが中国に対して「知的財産の侵害」を理由に輸入関税の制裁措置を取ることが決まりました。

かくいう小社も過去に「クレヨンしんちゃん」のニセモノが中国国内で横行し、大変な被害を受けたことがあります。

もちろん、ニセモノ被害を受けているのは小社だけではありません。

コシヒカリを始めとした農作物、神戸牛に代表される畜産品、キャラクター、お菓子、パソコン、携帯、化粧品、洗剤、スポーツ用品と数え上げればきりがありません。平たく言えば、ありとあらゆる日本の商標や著作権が侵害されているのです。

前向きに捉えれば中国の人たちが「日本の商品が好き」ということになりますし、パクられる商品は「一流の証」ということにもなりますが、偽物は偽物、要は「バッタモン」なのです。

いったい、中国の人は自国内で出回っているニセモノについて、どう思っているのでしょう? 中国と日本を行き来している中国人の国際ライターにその辺のところを聞いてみました。

「まず、歴史上、中国人はパクリを悪いことだと思っていなかったんですよ。著作権の概念があまりなかったんですね。

加えて中国では日本のように特許、実用新案、意匠、商標、著作権などのいわゆる工業所有権法の保護規定が未だに国内でちゃんと浸透していません。

でも、国民の生活レベルが上がるにつれ、本物と偽物の区別はつくようになりました。

つまり、偽物を持っていると恥ずかしいという意識が芽生えるようになってきたんですね。

例えば、オタクのクレヨンしんちゃんを引き合いに出せば、偽物を持っている子は本物を持っている子たちにいじめられちゃうわけですよ。ニセモノ、ニセモノってね。

実は親たちもそれを見ていて、あそこの子はニセモノを持っている。貧乏に違いないから遊んじゃいけませんなんていう悲劇も生まれ始めているんです。

事実、中国の人は中国国内で販売されている日本製品は全部ニセモノだと考えています。

だから現在、多くの中国人は、自国の偽物をほとんど買わなくなりました。

私は、その反動が日本に来る中国人旅行者の“爆買い”に通じていると踏んでいます。今や中国人も皆、“本物”が欲しいんです。

その証拠に最近は日本での買い物を頼んだ中国人が、ちゃんと日本で買ってきたかどうか、レシートの提出まで求めるらしいですからね。

まあ、要するに中国のパクリ問題も近いうちになくなるということです。

偽物を作っても買う人がいなくなるんですから。

でも、日本人だって、ひと昔前は偽物を持って喜んでいたじゃないですか

え? そうなんですか? 私も長いこと無駄に生きてきましたけど、そんなことありましたっけ?

ということで、国際ライター氏が言うように日本にニセモノ文化があったかどうか、過去の文献を調べてみました。

その結果、20年以上前のトレンド雑誌『BRUTUS』「贋作特集」を発見しました。

その内容はニセモノや贋作を「フェイクファー」というアートとして楽しむというもので、かなり前向きにニセモノを推進しているのです。

BRUTUSは今も昔も若者のバイブルとも言える雑誌ですから、この特集も遊び半分やまやかしのものではなく、当時の世相を表したかなり精度の高い情報といえるでしょう。

そういえば、私も学生時代に「バッタモン」を着て喜んでいたことを思い出しました。

あの頃、ラルフローレンの『POLO』のニセモノが超激安であちこちに出回っていたのです。私が着ていたのは『POLO FAMIRYLAND』というバッタモンで、見た目は普通のポロシャツでしたが、エンブレムがかなりいい加減でした。本物は馬に乗った英国紳士がマレットという棒を振り上げていますが、私のはロバに乗った猿がバナナを振りかざしているように見えるのです

本物を持っている人がいたら一発でバレますが、当時は本物を着ているっぽい顔をしながら颯爽と歩いていました。今思い出しても恥ずかしい限りです。

「偽物は恥ずかしい」

どうやら中国でもそんな意識が急速に芽生えているようです。

これで一件落着と思いきや、本物志向の中国人たちが、あるニセモノを求めて大挙して来日しているというのです。

前出の国際ライターが声を潜めてこんなことを教えてくれました。

「今、中国の富裕層の間では日本の“増大技術”に注目が集まっているんです。ええ、チンポですよ、チンポ。男たちはみ~んな日本のクリニックでチンポ大きくして帰るんです。日本はチンポ改造に関しては世界一の技術がありますからね」

実際、快活60の顧問医である本田ヒルズタワークリニックの本田先生の元にも海外からたくさんの増大希望者が押し寄せているそうです。

女性からすれば、その男性器はニセモノ以外のなにものでもありませんが、男性からすれば、おそらくホンモノを見せるより恥ずかしくないのでしょう。

下半身の悩みは世界共通といったところでしょうか。

持つと恥ずかしいニセモノと恥ずかしくないニセモノ。いずれにしろ、中国の人は日本が好きなんですなぁ。

文責:編集長原田