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2018.03.14

【還暦放浪記】ホームレス野宿編

3月も半ばを過ぎて、街はすっかり春めいてきた。コートなしでも歩けるほど暖かくなっている。こうなってくると、前々から一度やってみたいと思っていたことをついに実行する気になった。

それは「野宿」である。

私がホームレス生活をスタートさせたのは12月の7日だった。まさに真冬の真っ盛りである。さすがにこの時期には外で寝ようとは思わなかった。ヘタをすれば死んでしまうこともあるからだ。

でも、ここまで暖かくなってくればその心配はないだろう。そこで、ある晩決行してみることにした。

幸い、今晩は風もない穏やかな夜である。記念すべき(何の記念だかよく分からないが)第一夜を過ごすことにしたのは東京メトロ南北線白金高輪駅近くの某公園だ。さほど大きな公園ではないが、ここにしたのは周辺の地理に明るく、万が一何かあったとしても緊急避難できるところ(行きつけのバーがある)が近くにあるということだ。

一瞬、そういう軟弱な考えはいかんかなとも思ったのだが、何もそこまでかたくなになる必要もないので、一応、安全第一で行こうと思ったのである。

公園に着いたのは夜10時を少し回った頃だった。まずは寝床を確保することにした。

公園の中に昼間、子供たちが遊ぶブランコや滑り台など遊具のある一角があり、そこにはいくつかのベンチが設置されている。

もちろん夜も10時を過ぎれば誰もいない。ねぐらにしているホームレスらしき人物も見当たらないので、縄張り争いで揉めることもなさそうだ。そこで、このベンチで夜を明かすことに決めた。

そういえば、以前とあるところで知り合い話を聞かせてもらった本物のホームレスCさんが言っていたっけ。

「野宿をする時、絶対に欠かせないのは新聞紙と段ボールだよ。新聞紙は寒い時、服の下に入れれば寒さをしのぐことができるし、段ボールは敷布団の代わりになるんだ。どっちもあるとないとじゃ大違いさ」

その言葉を今になって思い出したので、段ボールも新聞紙も用意してこなかった。失敗したなと思ったが、仕方がないのでそのままベンチに横になってみた。

寝て寝られないことはないが、たしかに背中がちょっと痛い感じがする。Cさんが言っていたように段ボールがあればもっと快適に寝られるに違いない。

寒さはさほど感じない。これなら凍死することはないはずだ。

そして、もう一つの大事なこと、トイレもすぐそばにある。野宿をするには万全の環境といえるだろう。さて、私は無事に朝を迎えることができたのか、この続きは次回に。

記事/快活60還暦ホームレス記者:清水一利

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