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2018.03.01

【還暦放浪記】ホームレス望郷編

ホームレス生活を続ける筆者のところに、先日、中学校の同窓会開催をしらせるハガキが届いた。

ホームレスといえども一応、別居中の家族がいるので、その住所に筆者宛ての手紙類はきちんと届くのである。

筆者の中学時代といえば、今からもう50年近く前の話だ。もうそんなに経つのかと感傷的な気持ちになると同時に、懐かしい昔の友人たちに会いたいという思いも正直あった。

一瞬、出席の返事をしようかなと思ったものの、やっぱり今回はやめておくことにした。

別に中学時代の友人たちが嫌いだとか、仲が悪いというわけでもない。会えば嬉しいし、それなりに楽しいこともある。

ただ、それ以上に面倒くさく、うっとうしいことのほうが多いからというのが欠席の理由である。

筆者年代の同窓会というと、話題はほとんど決まっている。当時の思い出話が半分くらいで、あとは現在抱えている病気や健康状態のこと、子供や孫のこと、年金のこと、せいぜいそんな程度のものだ。

そもそも同窓会に出席する人というのは、それなりに幸福な人生を送ってきて、現在は老後の生活が安定し、第二の人生を悠々と余裕をもって生きている、そんな人たちばかりだ。

本人たちは意識していないかもしれないが、同窓会という集まりは、そうした現在の生活の自慢し合いっこの場なのである。いいかえれば、同級生に比べて自分がいかに上のポジションにいるか、それを確認して安心するための会なのだと筆者は思う。

そんなところに、還暦を過ぎてからホームレス生活を送っている筆者のような者はまずいない。

それに、筆者は全くの無職というわけではなく、それなりにライターとしての仕事をこなし、数冊の本も出している。

だから、「今いろいろと事情があってホームレス生活を送っている」と自嘲的に自分のほうから話題にしたとしても誰も冗談だと思って本気にせず、話に乗ってきてくれない。

要するに、わざわざ出席しても面白いことが1つもないし、仮に出席したとしても、現在の自分の身の上を振り返って自己嫌悪に陥ってしまうのが関の山なのだ。

思えば50歳を過ぎたころから、小学校、中学校、高校とやたらに同窓会の知らせが届くようになった。年齢を重ねるにつれて若い時のことがセンチメンタルに思えてくることもあって、そうした知らせが増えるのだろう。それはそれで理解できる。

しかし、筆者にしてみれば、一生懸命やってくれている幹事には申し訳ないが、「ありがた迷惑」というしかない。

出欠を知らせるハガキの欠席欄に丸を付ける時にちらっと一瞬、罪悪感のような感じを味わわなくてはならないのも、その後、友人から出席を促す電話やメールがあるのも煩わしくてイヤなのだ。

何度電話してきても、出ないっていったら出ないの!

いっそのこと世の中から同窓会なんてなくなっちゃえばいいのにとすら思ってしまう筆者は相当のひねくれ者。「快活60」原田編集長と同様の異常性格者なのだろうか?

記事/快活60還暦記者:清水一利

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