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2018.01.28

【還暦放浪記】快適生活必需品「百均」

ホームレスであろうとなかろうと、日頃多くの人がお世話になっているのがダイソーやキャンドゥなどといった「100円ショップ」、いわゆる「百均」だ。

雑貨や日用品、文房具、食品など日常生活に必要なさまざまなものが100円玉1枚(厳密にいえば108円だが)で買えるのは何ともありがたい。

なかには「えっ、これが100円なの」というコストパフォーマンスの高いものもあり、多くの商品の中からそんな宝物を見つけ出すのも百均ファンの楽しみになっているようだ。

ところで、そもそも100円ショップがいつ頃始まったのか、ご存じだろうか?

せいぜい20年か30年くらい前と思っている人が多いだろうが、実はそのルーツは意外なほど古い。昭和5年から7年にかけて髙島屋が東京、大阪、京都、名古屋に約50店の「髙島屋十銭ストア」を展開したのが始まりだといわれている。

当時、10銭玉1つで買えるとあって大いに繁盛したそうだから、人々は現在の100円ショップと同じような感覚で利用していたのかもしれない。ちなみに、昭和初期の10銭は今の180円くらいだという。

さて、100円ショップに行くと実にさまざまなものを売っている。もし何も買う予定がなくても100円ショップに行って店内を見て回るだけでも十分に楽しい。しかも、何か欲しいものが見つかったら値段に躊躇することなく、すぐに買える。何しろ100円なんだから。

そんな100円ショップでホームレスの私が一番重宝しているのはTシャツ、パンツの下着類、靴下である。

ホームレス生活で厄介なことの1つに洗濯がある。コインランドリーを探すのは面倒だし、洗濯の時間ももったいない。

それに、何しろ仕事や生活に必要なものを全てリュックに詰めて持ち歩いているのである。そうでなくとも荷物が多いのに、この上さらに洗濯ものなど持ち歩きたくはないではないか?

そこで、私は最初からずっと下着類と靴下は100円ショップで買って使い捨てることにした。

さすがに100円だけあって、下着も靴下も品質はそんなによくない。というより、はっきりいって悪い。Tシャツやパンツの生地が一般の品に比べて薄く頼りないのは一目瞭然だし、靴下もすぐに穴が開いてしまう。それでも2日や3日なら十分に持つ。

私は汚れも考慮して、シャツもパンツも靴下も2日履いて捨てることにした。ということは月にそれぞれ15枚(足)必要ということになる。つまり、100円×15枚(足)×3=4500円だ。

洗濯したり持ち運ぶ手間を考えれば、これは絶対にお得だろう。

100円ショップこそ私たちホームレス生活を支えてくれている陰の功労者であり、100円ショップのおかげで今の私は何とか生きていけているのである。

記事/快活60還暦記者:清水一利