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2018.01.27

【夜の社会科】男は知らない女性の下半身事情

ずいぶん昔のことになりますが、社内で「新規ビジネスプラン」を募集していたことがありました。

平たく言えば、来たる「出版不況」に向けて、会社が紙以外のビジネスの推進を図ったわけです。

当時の私は30代の半ば。男としても、社会人としても血気盛んな年頃でした。

また、自分で言うのもなんですが、若手のリーダー格的な存在でもあったのです。

さっそく私は、若い衆を集めて「新規ビジネスプラン」構築のためのプロジェクトチームを作りました。

「優秀なプランには、会社から多額の賞金が出る」

こんなお触れまで出回ったため、薄給で意地汚い私ら若い衆は、会社の役員たちが腰を抜かすような、どデカイ儲け話をこしらえるために日々、熱い論議を繰り返しておりました。

応募の締め切りも近づき、周囲からポツポツと企画が集まり始めてきました。

当の私たちはというと、まだ何も決まっていません。

焦りました。

「賞金を目の前にして何も出せないということだけは避けたい」

しかし、焦れば焦るほど、良い企画は出てきません。

そしてついに、金に目が眩んだ私たちは悪魔に魂を売ることにしたのです。

それは、人知を超えた、とてつもなく破廉恥なビジネスプランでした。

人呼んで、クンニ屋。

読んで字のごとく「知らない女性のアソコをひたすら舐める」のが仕事です。

きっかけは当時、社会現象にもなっていた「セックスレス」でした。

女性誌などが中心になり、性に飢えた女性たちの悲痛な告白をこぞって特集し、関連書籍も数多く書店に並んでいました。

また、「手もみん」「10分千円」の謳い文句でたいそう繁盛していた時代でもありました。

「気持ちよくてお手軽」

これが、時代のキーワードだったのです。

そういうわけで、私たちも「お手頃で気持ちいい10分千円の出張クンニサービス」を企てたのでした。

悪魔に魂は売ったものの、私たちは、この「ビジネスプラン」に並々ならぬ自信を持っていました。

まず、最大のウリは「設備投資がない」ことでした。

使用するのは小社の若手社員の「舌」だけです。

また、会社の場所も出張クンニをやるには最適でした。

小社が居を置く飯田橋は、東西線、南北線、有楽町線、JRと4線の鉄道が走り、ちょうど東京のど真ん中に位置していたのです(後に大江戸線も開通)。

これなら、どこにでも30分以内で行くことができます。

まさに小社は、出張クンニをするためにあるような会社だったのです。

最低10分という短いシステムも出版業界に勤める我々には最適でした。

原稿待ちの間にちょっと外出してチロリと舐めて帰ってくればいいだけなのです。

この時点では、マイナスの側面はまったく見つかりませんでした。

あとは、この素晴らしい企画を会社に提出し、大金を手にするだけです。

しかし、思わぬところで、私たち「クンニ同盟」の絆は脆くも崩れ去ることになるのです。

それはある女性の一言がきっかけでした。

その頃、クンニ屋開業の下準備のために私たちはネットの掲示板に「クンニ屋」の告知を始めていました。

そんなある日、一人の女性から、こんな問い合わせが入ったのです。

「シタピ入ってますか」

なんのことだか、さっぱりわかりません。

そこで、いつも取材している大人のおもちゃ屋の女性店長に聞いてみました。

その方は、私たちよりも少し上の年齢で、「女性の性」にかなり精通していたからです。

すぐに答えが帰ってきました。

「あ~、シタピね。舌ピアスのことよ。多分、その女の子が言っているのは“電動舌ピアス”のことじゃないかな。裏側にある小さなスイッチを押すとピアスがバイブのように震えるの。それでクンニされると、どんな女性もひとたまりもないっていうわ。

ところでなんでそんなこと聞くの?」

舌に穴を開ける。

親からもらった大事な体に妙なものを入れること。

これを親不孝と言わずになんと言いましょうか。

それが「クンニのため」ならなおさらのことです。

当然、仲間うちで「誰が舌にピアスを入れるか」で押し問答になりました。

結局、クンニ屋は誰もピアスを舌に入れず、日の目を見る前に廃業になってしまったのです。

あれからずいぶん月日が流れた現在。

本当に出版不況の波が押し寄せてきてしまいました。

そんな折も折、夜の街に取材に行ったところ、女性用の風俗が急増しているという話を耳にしました。

女性の風俗というのは、いわゆる「出張ホスト」のことなのですが、人気があるサオ師は、新幹線や飛行機に乗って他府県にまでハメに行っているほどの繁盛ぶりだそうです。

一回の相場も目の玉が飛び出るような金額です。

女性の社会進出が著しい現代において、いまや夜の街の主人公も男性から女性へと変わりつつあるようなのです。

今や、女性が男を買う時代。

もし、あの時、社員全員で電動ピアスを装着していたら、今頃は、上場していたかもしれません。

それにしても、すごい時代になりました。

文責:編集長原田

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