【男の勝負】ボートレース戸田「週刊大衆杯」が開催中
会社や家で嫌なことがあったとき、私は人知れずボートレース場に行きます。
得体の知れないおっさんたちと、レースを見ながらギャースカ騒いでいると、とても気が晴れるからです。
平日に仕事もせずにギャンブルに興じているわけですから、私も含めてここにいるオッサンたちは、きっとロクデナシに違いありません。
しかも、昼間っから酒まで飲んでいたりしますから、世間様から鼻摘まみものにされても仕方ないでしょう。
ところが、こんなダメ人間にもかかわらず、連中たちには、とてつもないパワーがあるのです。
不思議なことに死んだ目をしたような輩は一人もいません。
少なくとも、オフィス街で暗い顔をしながら歩いているおっさんたちとは一線を画しているように見えるのです。
おそらく、ここにいる連中は皆、レース場という空間で思い切り人生を謳歌しているに違いありません。
実際、ボートレースは面白いです。
ボートレースは1レース6艇が競い合います。簡単に言えばそのうち上位3艇を当てれば、勝ちです。
なんとも簡単に思えますが、これがなかなか難しいのです。
ただし、当てやすいのも確かです。100円から遊べるのも、懐の寂しいオヤジサラーリーマンからすれば大きな魅力といえましょう。
また、これは競馬や競輪にも共通する話でもあるのですが、ギャンブル場の飯はなぜか、とてもうまいのです。なんとも言えぬ懐かしい味がします。
そうです。ボートレース場は、今では数少なくなった昭和の匂いが漂う場所なのです。
そう考えると、昔の鉄火場にしかいなかったようなオヤジたちが、飲んだくれてやいのやいのと予想をしたり、笑いあったり残念がったりしている姿を見ると、なんとも懐かしい気分にさせられます。
昭和生まれ、昭和育ちが性に合っている私からすれば、ボートレース場は、なんとも落ち着く空間なのです。
嗚呼、できることならば、会社など行かず、ずっとボートレース場に籠もっていたいものです。
ということで、そんな身勝手な夢を叶えるために小生、ボートレースを仕事にしてしまいました。
それが、ボートレース戸田で現在開催中の「GⅢマスターズリーグ第10戦・週刊大衆杯」です。
我が社の週刊大衆とボートレースをガッチャンコしちゃったわけです。
これなら仕事と称して好きなだけボートレースを楽しむことができます。
昼間に行き場を失ってしまった快活60還暦ホームレス記者の清水さんも、ゆったりと羽を伸ばすことができるでしょう。
我ながら、頭脳明晰と言わざるを得ません。
ちなみにマスターズリーグとは数あるレースの中で、45歳以上のレーサーだけげしのぎを削るリーグです。
なんと、上は70歳のレーサーまで参戦しています。
しかも、ボートのなんたるかを知っているベテラン勢だけのレースということもあって、若いレーサーでは、決して見ることができない狡猾な技を拝めます。
これが、なんとも痛快なのです。
皆さんにも是非、足を運んでいただきたい。
3階席の端っこあたりで、飲んだくれて股間に尿染みをつけながらギャンブルに興じるクズ同然の私の姿を見つけることができるでしょう。
ちなみに週刊大衆杯は1月29日の月曜日まで開催です。
昼間っから飲んで、レースを賭けて、勝った金で風俗に行く。
飲む、打つ、買う!
これぞ快活紳士の本懐と言わずしてなんと言いましょう。
文責:編集長原田