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2018.01.22

【還暦放浪記】「無宿生活1ヶ月」総括編

年末年始をはさんで始まった筆者のホームレス生活も瞬く間に1カ月が経過した。

初めのうちこそ初体験のことばかりで面白おかしく日々を過ごしていた。

こんな生活も悪くないなと思ったことさえある。

だが、これだけの期間ともなると、やはり少しずつ疲れを感じるようになってきた。

それも体の疲れではなく、心の疲れを、である。

体のほうは今のところ、自覚する体調の異常のようなものはない。どこでもよく寝られるし、ウンコも毎日ちゃんと出る。それだけ見ればすこぶる快調だ。

しかし、自分では感じていないだけで、年齢的なことを考えると、そのうちに何か異変が起きるかもしれない。そう思うとちょっと心配にもなってくる。

ともあれ、ホームレスになった今、最も強く感じていることは、1日の仕事を終えた後、毎日決まったところに帰れることがどれほど体と心に安らぎを与えてくれるかということである。

今までは当たり前のことすぎて、そんなことを考えたこともなかったが、部屋がどんなに狭く汚くても、自分のことを待っていてくれる人が誰もいなくても、それでも帰るところがあるという安心感は何ものにも代えがたいということをつくづく思い知らされた。

この1カ月の筆者の生活はこんな感じだ。

朝起きる。

朝食は吉野家松屋の朝定食、あるいはジョナサンのモーニング。この際、栄養は二の次、とにかく安いことがポイントだ。

そして、昼食も夕食も条件は一緒。

だから、どうしても毎日同じようなものを食べることになり、栄養のバランスが悪いのは百も承知だが、それもしばらくの間の辛抱だと考えるようにしている。

日中はその日、取材や打ち合わせなど仕事の予定があればそれをこなす。

しかし、何も予定がなければ、これまでのように事務所でボーッとしているというわけにもいかない。どこに行くか、というよりもどこで時間を潰すかを考えて実行するのだが、基本はやはり図書館に行くことになる。

もちろん、どこに行って何をやろうと自由だ。誰にも文句をいわれなければ、指図されることもない。人から見れば羨ましいと思われるかもしれない。

心に余裕のある自由なら、自分自身もそれを満喫できるだろうが、そうではない不安だらけの自由では楽しさなど、ちっとも感じられない。ただただ息苦しいだけである。

そして、1日があっという間に終わると、今度はその日のネグラのことを心配しなくてはならない。

といっても選択肢はそんなにたくさんあるわけではないから、カプセルホテルネットカフェ、あるいは24時間営業のマックジョナサンで仮眠するかの繰り返し。

とまあ、こんな具合である。

いろいろな事情があり、私のホームレス生活はまだあと最短でも1カ月は続く予定だ。これから先、果たしてどんなことがあるのだろうか?

最後に、1カ月が経過したわがホームレス生活の率直な感想を述べてみる。

「体力のある若い時ならいざ知らず、60歳を過ぎてからこういう生活をするというのはさすがに心身ともにキツい。良い子、いや違った、良いシニアはマネしないでねと言いたい気持ちがある反面、今までやったことのなかった新しいことが経験でき、毎日が刺激的で楽しいこともたくさんある。皆さんもぜひ一度体験してみましょう。そう言いたい気持ちもないわけでもない」

※「還暦放浪記」はこれで終わりというわけではありません。次回はホームレス生活に欠かせない2大ショップ(!?)についてご報告します。

記事/快活60還暦記者:清水一利

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