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2018.01.07

号外!【還暦放浪記】60歳のホームレス日記

師走の慌ただしさの中、私は突然ホームレスになった。

ホームレスというと、あなたはどんな人をイメージするだろうか?

私が考えているホームレスとは、理由はともあれ、毎日決まった場所で寝ていない人のことだ。ネットカフェや漫画喫茶、カプセルホテル、最悪の場合は公園や路上など毎日さまざまな場所で寝起きしている人は全てホームレスだといってもいいだろう。

ただし、そのホームレスにもいろいろなタイプがあって、

①決まった家はあるのだが、事情があって帰れない。

②決まった家はあるのだが、自らの意思で帰らない。

③決まった家がなく、やむを得ず毎晩いろいろなところで寝ている。

④決まった家があり、普段はそこで生活をしているが、年に何回か数日、あるいは数週間だけ家以外で寝起きすることを楽しんでいる。

などに分類することができる。ホームレスという言葉から、一般的には家のない人を想像するだろう。

しかし、中には④のように実際には自宅での生活がメインだというホームレスもいて、こうした人は例外と考えていい。趣味でホームレスを楽しんでいる人には切実感や緊張感はないからである。

私はといえば、①と②を足して2で割ったといえばいいだろうか。これまで仕事用に借りていたマンションを11月一杯で撤退したのはいいのだが、予定していた次のところに入居できなくなり、行き場がなくなってしまったのだ。

私には妻と高校生の娘が住んでいる自宅がある。友人は還暦を過ぎてホームレスになるくらいなら、そこに帰ればいいじゃないかというが、いろいろな事情があり、私と妻は長年別居状態にある。だから、おいそれとは自宅には戻ることができない。次の事務所が見つかるまで一時的なホームレスになるしか道はなかったのである。

そこで、まず私がやったことは、これまでの事務所内の荷物の大断捨離であった。事務所を構えて30年、これまで保管していた自分が関わってきた雑誌、新聞の類、仕事柄資料として使っていた書籍、雑誌など段ボール約60箱分はブックオフに引き取ってもらい、その他、事務デスク、本棚、作業用テーブルなどの家具類も全て処分した。

私は、どちらかというとモノを捨てることができず、溜め込んでしまいがちな人間だ。特にライターという仕事をしていることもあり、本を捨てるということには抵抗があった。今回思い切って本を全部処分しようと決心した時も後になってやめればよかったと悔やむのではないかと一瞬、躊躇した。

ところが、いざやってみると全くそんなことはなかった。むしろ身軽になって清々としたくらいである。

読者の中には、現在の自分自身や自分の生活を変えたいと思っている人もいるはずだ。そういう人には、何はともあれ身の回りの要らないものをきれいさっぱり処分することをおススメする。それだけでも自らを取り巻く環境が大きく変わるからである。

(ところで今回、本の処分をブックオフに依頼したが、その際、私は今後の人生でブックオフとは二度と付き合うまいと固く決意した。それについてはいつかどこかで書きたいと思っている)

幸いなことに、私の仕事はパソコンと携帯電話があり、インターネットの環境さえ整っていればいつでもどこでも作業することができる。事務所を構えなくても何の問題もないのだ。

こうして、仕事の資料や着替え、パソコンなど当面必要なものだけをリュックサック一つに詰め、私のホームレス生活がスタートしたのであった。

記事:快活60還暦記者:清水一利

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