【週刊誌裏話】女性が一番恥ずかしいこと
こんなところで裏話をして良いのかどうかはわかりませんが、週刊誌業界では年明け最初に発売される「新年号」は、実のところ旧年中に作り終えていたりする場合が多々あります。
いわゆる「作り置き」というやつです。
必然的にいつ読んでも古くならない「腐らない記事」が採用されます。
巷の最新情報が掲載されていないという週刊誌としては致命的なデメリットはありますが、その分、いつもは読むことができない編集部員の知恵と経験を絞った秀逸な記事が集まります。
この号ばかりは、普段は決して通らない企画が通るということもあって、部員たちは、かなり突拍子もないネタを提出します。
例えばこんな感じです。
「ご用心! 酔いどれサラーリーマンを狙うフェラチオスリが横行中」
「女性社会ここまで! 渋谷のラブホテルに女性専用・男立ちんぼが出没」
「寂しい女性にほどこしを! 素人男性が結成したセックス奉仕隊が大繁盛!」
どれもこれもクソみたいな企画ですが、世の紳士たちには極めて人気なのです。
ゆえに新年号はいつも以上に売れます。
嬉しいやら悲しいやらです。
実は、この馬のクソだらけの新年号で、ダントツの人気を博した伝説の企画があります。
その記録は10年以上経った現在も破られていないと思います。
大袈裟に言っているわけではありません。
その企画は週刊大衆史上、過去に例がないほどの圧倒的な人気だったのです。
当時、興奮した日本中の紳士たちから問い合わせが殺到しました。
なかには、病床中にも関わらず「生きる力が湧いた」と病院から電話をかけてきてくれた爺様もいたほどです。
その伝説の企画がこれです。
「女性オナニー“バレちゃった瞬間”恥じらい告白」
オゾマシイことに当時、週刊大衆編集部は女性オナニストを3000人も抱えているという「オナニー研究会」なる組織と大変、懇意にしていました。
「オナニー研究会」
今見ても、凄まじい名前です。
当該記事は、この組織の女性会員から、オナニーを他人に見られてしまった体験談を克明に再現したものでした。
そして、これがバカウケしたのです。
この企画が誕生するまでは、女性にとって一番恥ずかしいことは「野糞が露見すること」と相場が決まっておりました。
しかし、「オナニーがバレる」は野糞の100万倍もパワーがあることが分かったのです。
これは大変な発見でした。
そしてこの発見は、週刊大衆が根底から変わる瞬間でもあったわけです。
女性の性癖が露見すること。
これは、間違いなく部数につながりますし、金になります。
ひょっとしたら、週刊新潮や週刊文春が女性有名人の下半身ばかり追っかけているのも、それをわかっているからかもしれません。
いずれにせよ、週刊誌の新年号は、絶対に「買い」です。
歴史の変わる瞬間を見ることができるかもしれません。
文責:編集長原田
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