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2017.12.14

【特集】キレるシニアの共通点が薄ぼんやり判明しました

突然、内輪の話で申し訳ございませんが、編集長という職業は孤独です。

確かに「副編集長」という補佐的な人間もいるのですが、これがクセ者で、いつ寝首をかかれるか、わかりません

次の編集長の座を狙っているからです。

編集部員に至ってはもっと辛辣です。

少しでも雑誌の売上が落ちると、「編集長の力が足りないからだ」と怒鳴り散らしながら酒を飲みます。

もちろん、編集長のいないところで、です。

しかも、泥酔しながら散々、編集長批判をした翌日、その領収書を編集長に持ってきたりします

社内上層部からの圧力も半端ではありません。

売上が悪いと馬の糞以下の扱いを受けます。

文句を言われるのは、社内ばかりではありません。

下手なことを書くと、一般の読者から、クレームの電話がかかってきます。

一度、某イケメン俳優がヤリチンだと報じたら、ファンの女性から、泣き叫びながら抗議電話がかかってきたことがあります。

あと、こんなこともありました。

熟女のヌードグラビアを掲載したときのことです。

どこかの定食屋さんで、雑誌を見ながら飯を食べていたと思われる紳士から、「飯がマズくなるから、きたねぇ裸を掲載するな」とお叱りの電話をいただきました。

小学生からのいたずら電話もあります。

ヘアヌードの女性の陰毛があまりにも剛毛だったことに驚いた中学生から、本物かどうか、確認の電話が入ってこともありました。

誰も助けてくれません。

誰も褒めてくれません。

編集長は孤独なのです。

そのような環境下に長く身を置く編集長は、かなり凶暴になります。まるで冬眠中に目を覚ましてしまったヒグマのようです。マタギ以外、誰にも止めることはできません。

過日、歴代の編集長の中でも、最も凶暴と謳われた編集長に引退した大先輩の葬式でお会いしました。

私が持つその方のイメージは、手負いのヒグマ。編集会議で猛り狂うその姿は、まるで鬼神のようでした。

恐る恐る声をかけてみます。

「やあ、君か。久しぶりだね。元気かい?」

キ、キミ? ゲンキカイ?

私の知っているヒグマは、こんな上品な言葉は使いません。

驚いたことに、昔の勢い健在かと思いきや、鬼神編集長は、すっかり好々爺と化していたのです。

私「一体、何があったんですか? 変な宗教にでも入ったんですか?」

鬼神「いやいや、本来ボクはこういう人間なんだよ。ああ、あの頃? 当時はどうかしていたんだよね」

ヒグマ編集長曰く、人間は孤立すると、どんな聖人君子でも凶暴になる生き物なのだそうです。

含蓄のあるお言葉です。

そういえば近年、凶暴な事件を起こしている犯罪者も容疑者も、社会から孤立した人が多いような気がします。

近年は、キレやすいシニアが急増しているようです。

もしかしたら、原因は「孤立」なのかもしれません。

SNSが普及し一見、便利になったように思える日本社会ですが、人と人とのつながりは逆に希薄になっているのかもしれません。

知らず知らずのうちに自分が、家族や社会の中で、孤立していないか。ちょっと立ち止まって周りを見渡してみるのも必要ですね。

それにしても、編集長は孤独です。