街角ニュース ほぼ毎日更新!街角のニュースをお届け

2017.12.08

【男の珍紀行】東京から近くて不思議な「ふじのくに」

「年末年始は毎年、奥様と2人でしっぽり旅行する」

こんな恒例行事をお持ちのシニアも少なくないでしょう。

奥様に合わせて、温泉や古都も良いですが、我々快活紳士からすれば、いまいち刺激が足りないというのが正直なところ

かといって、海外旅行は渡航費が高すぎます。そもそも古女房との旅行にそれほどお金はかけたくありませんよね(女性が読んでいたら失礼!)。

そんな方々にうってつけの観光エリアを見つけてきました。

刺激あり、美食あり、自然あり、笑いあり!

加えて、東京にお住いの方なら、新幹線でわずか1時間で行けるワンダースポット。

それが静岡県は富士山の麓、通称「ふじのくに」です。

この度、当サイトは皆さんより一足先に探索してきました。

まだ、年末の旅行計画を立てていない方には絶対にオススメです。

それでは、早速、ご紹介いたしましょう。

「牛が笑う牧場」

タイトルだけ見ると、ちょっとホラーっぽいですが、富士山の麓・朝霧高原に極上の赤身肉牛を育てている牧場があります。

それが牛が笑う牧場、岡村牧場です。

岡村牧場の牛は乳牛と和牛のハイブリッド。牧場主の岡村千代次さんが長年、研究を積み重ねて生み出したブランド牛です。

富士山の天然伏流水と広大な自然の恵みの中で育った牛たちは健康そのもの。ストレスを一切受けずに生活しているせいか、み~んないい顔しています。

それもそのはず。

岡村さんの飼育理念は「牛が笑っている牧場を目指しています」とのことで、それこそ、目の中に入れても痛くないほどに牛たちを可愛がっているのです。

そんな牧場主の愛情をいっぱい受けた岡村牛のお味は柔らかいながら余分な脂がないことが特徴。

赤身肉本来の旨味と適度な歯ごたえは、一度食べたら、病みつきになります。

一昔前は、牛肉といえば、「霜降り」と騒いでいたムキもかなりいましたが、今は断然、赤身肉

特に私らのようなシニアにとっては、脂少なめのヘルシーな赤身肉は長寿の源

その中でもトップクラスの岡村牛は死ぬ前に一度味わいたい一品です。

ちなみに岡村牧場では、この極上の赤身肉の試食会と即売会も定期的に開催しているとのこと。

旅行ついでに味わいたいという方は、牧場に問い合わせの上、その日に合わせて訪れても良いかもしれません。

【観光情報】

場所:静岡県富士宮市人穴137-318

問い合わせ:0544-52-3668

「お化けマス」

まずはこの写真をごらんください。

こちら、本来は同じ種類のニジマスということらしいのですが、誰が信じるというのでしょう。

化け物です

化け物ならまだしも、なんだか、決して獲ってはいけない沼の主が打ち上がってしまったようにも見えます。

でも、この巨大ニジマスは正真正銘、元は同種なのです。

なぜ、このような巨大魚が生まれたのか。

詳しく取材をしてみると、そこには富士山の麓ならではの環境的な理由と、日本の水産技術の粋を集めた開発者たちのあくなき努力がありました。

この巨大ニジマスを研究、養殖しているのは、先ほどの岡村牧場から車で30分ほどの場所にある富士養鱒場

およそ、4万5千平米の敷地内では、ニジマスの他に、アマゴ、イワナなども飼育しており、ニジマスの生産量に至っては年間975トンと、全国で第1位。ニジマスの研究機関としては草分け的な養鱒場です。

場内に流れる水は、富士山系の天然湧き水で、芝川の源流にもなっていますが、その量は、なんと5万トン!

しかも、水温は夏でも冬でも11度と安定しており、この恵まれた環境の中で、ニジマスたちはすくすくと育っています。

実際、ここのニジマスたちには川魚特有の臭みが一切、ありません。まさに自然の恵みと水産技術が生み出した奇跡の魚といえます。

そんな中、さらなる奇跡と言われているのが、先ほど話題にあげた巨大ニジマスです。実は名前が付いています。

紅富士

王者の風格漂う名前です。

しかしながら、いくら環境が良いといっても、このニジマスはすくすく育ちすぎです。

一体、彼に何があったというのでしょう。静岡県水産技術所富士養鱒場の水産業普及指導員・鈴木邦弘さんに彼の生い立ちを聞いてみました。

「自然環境的な優位性も、もちろんありますが、紅富士には卵の段階から、ある特殊な技術が採用されています。

ひとつが、雌だけを孵化させる技術

そしてもうひとつが、雌に卵(イクラ)を作らせない技術です。

少しだけ秘密を打ち明けますと、実は受精卵をある一定期間ぬるま湯につけておくと、雌だけが生まれるんです。

しかも、この方法で生まれた雌は卵を作りません。

皆さんがよく知っている、ニジマスは白身魚だと思うんですが、それは卵に栄養のほとんどを取られてしまっているからなんですね。

卵に栄養を取られなければ、雌のニジマスは綺麗な赤身になり、しかも自分自身の成長に栄養を使えるため、大きく逞しい巨大ニジマスに成長できるんです」

実際に紅富士のお刺身を頂戴させていただくことになりました。お味のほうはどうでしょう。

うまい! デカイので大味を想像していましたが、味は濃いのに魚としての臭みもなく、歯ごたえも十分です。こりゃ、病みつきになりますな。

「それは良かったです。でもデカく成長したニジマスが全て紅富士になれるとは限らないんです。

紅富士ブランドとして出荷されるためには、厳格な基準をクリアしなければなりません。

つまり、私たちが市場に出荷している紅富士は、常に最高基準のプレミアムブランド鱒ということになりますね」(鈴木さん)

紅富士は生食が最適ですが、その他にもしゃぶしゃぶ、ステーキでも楽しめるということ。

東京や大阪でも食べられるお店があるということなので、岡村牛同様、死ぬまでに食べておくことをお勧めします。

【観覧情報】

場所:静岡県富士宮市猪之頭579

観覧時間:9:00から16:30(入場は16:00まで)

観覧料金:大人:300円/中学生以下100円

※70歳以上は無料

定休日:12月29日から1月3日

「有線放送を聞きながら育つ乳牛」

かなり、ポップなタイトルをつけさせていただきましたが、次に私が訪れたのは、「美味すぎる牛乳」として全国的に有名な、あの「いでぼく」です。

関東の方々には「IDEBOK」という看板のソフトクリームショップが有名。東京湾アクアラインの海ほたるパーキングエリアや海老名サービスエリアの上り線で食することができます。

ソフトクリームというと、シニア男性には遠いように感じますが、まずは食べてみてください。そんじょそこらのソフトクリームとはわけが違います。

何しろ、早朝のしぼりたてフレッシュミルクとオリジナルの生乳を使用しており、その上無添加。こんな高品質のジェラートは、めったにお目にかかることはできません。死ぬまでに一度は食べておきたい一品です。

さて、話を戻しますが、タイトルの「有線放送を聞きながら育つ乳牛」についてですが、いでぼくでは、牛舎にスピーカーがついており、牛たちに有線放送で音楽を聴かせているのです。

たいそうなご身分ですよね。一体、どんな意味があるのか、牧場主の井出社長にお伺いしてみました。

「普段から音楽を聴いていると、牛がビクッとしないんだよね。ちょっとしたことじゃ驚かなくなる。

ストレスは牛乳にも悪影響を与える。だから普段から音楽を聴かせてるんだよ」

しかしながら、かなりポップな曲を聴かせています。

「ああ、息子の代になってから、若者向けの曲になったね。俺の時は演歌を聴かせてたよ

なんと、曲によって牛乳の味は変わるのでしょうか。

「ん~、あんまり変わらないかな」

ともあれ、人間と同じ流行歌を聴いているからか、ここの牛さんたちは、とっても人に慣れています。

牛にカメラを向けてハイチーズと声をかけると、カメラ目線で応えてくれます。

下手な人間の女よりも可愛いです。井出さんたちが、孫のように可愛がるのもわかる気がします。

【牧場情報】

場所:静岡県富士宮市北山4404-2

いでぼくミルクハウス営業時間

平日:10:00から17:00

土日祝日:10:00から18:00

(冬季営業中)

「電車でいけない究極の隠れ家レストラン・ミツ」

人間、どんなに楽しい時も動いていれば、腹が減ります。

実際、私もあちこち動き回って、腹が減りました。

かといって、年をとると若い衆のように大量の飯をガッツリ食いたくはありません。

美味しいものを「ちょっとづつ食いたい」のです

そんな、グルメシニアにオススメなのが、富士市と富士宮市の市境にある隠れ家レストラン・ミツです。

ダンディなオーナーが、シェフを兼任し、こじんまりとした店内は、そこだけゆっくり時間が流れているような気がします。

良い面でもあり、辛い面でもあるのが、隠れ家ゆえに電車やバスのアクセスは、困難を極めます。

しかも住宅街の真ん中にポツンと存在するため、非常に見つけづらいのです。

反面、少年の頃のような冒険心が呼び覚まされ、ワクワクします。

そういう意味では普段、刺激が少なくなってしまったシニアにとって、うってつけのレストランと言えましょう。

もっと邪悪なことを言えば、女性同伴なら、店を探す作業に「吊り橋効果」も生まれ、親密になれることうけあいです。

さて、肝心の料理のほうはどうでしょう。

百聞は一見に如かずですので、ここは写真でご紹介します。

どうです。シニアが求める「ちょっとづつ美味しいもの」を地でいく料理の数々。そして、客を目で楽しませようとするオシャレな皿と料理の盛り付け。

100点満点です。

ん? この赤みの肉はひょっとして…。

「そうです。地元のブランド牛の岡村牛です」(オーナーシェフの石川さん)

なんと! 先ほどの牛さんたちとこんなところで再会するとは! しかも激ウマ!

120点満点です。

レストラン・ミツでは、岡村牛の他にも地元の食材をふんだんに使って、お客さんを楽しませる創作料理を提供しています。

死ぬまでに一度は行くべしです!

【お店情報】

静岡県富士宮市小泉2343-102

電話:0544-22-4439

営業時間:11:30から14:30/18:00~21:00

定休日:月曜日

「生で激ウマのマッシュルーム」

見て、食って、体験して、腹も十分、満たされたところで、帰りの新幹線に乗る前に記者が是非、立ち寄りたかったのが、新富士駅からさほど離れていない場所にある「長谷川農産」です。

一体、何をしているところかというと、簡単に言えば、「キノコの栽培」をしています。

「なぁ~んだ、キノコか」などと侮るなかれ。長谷川農産の作られているのは、キノコはキノコでも極上のマッシュルーム

しかも、日本で初めて本場の高品質マッシュルームを生み出した農園として超・有名なのです。

その凄さといったら、大都市圏の三つ星レストランの一流シェフが、どうしても欲しいとオネダリしたり、味のわかるグルメたちがわざわざ「お取り寄せ」までして食したいシロモノなのです。

背景には代表者の長谷川光史さんのマッシュルームに対する情熱があります。

オランダで食べたマッシュルームの味がどうしても忘れることができなかった長谷川さんは、日本でも食べれるようにしたいと、「あの時の味」を求めて、マッシュルーム栽培を開始します。

ところが、なかなか「あの味」が再現できません。

それに大きさも色も、どこか違います。

どうしても「あの時に味わたオランダのマッシュルーム味と大きさ」を日本で再現させたかった長谷川さんは、ついに「マッシュルームの先進国」といわれるオランダから、技術者を引っ張ってきてしまったのです。

そこから、共に歩むこと、なんと、15年。

オランダの技術と長谷川さんの農法の結晶が、長谷川農産の極上のマッシュルームを生み出したというわけです。

今回は特別にマッシュルームの栽培ルームを見学させてもらいました。

いやぁ~。なんとも幻想的です。薄明かりの中でマッシュルームが光を発しているように見えます。

お味のほうはどうでしょう。

「騙されたと思っては、生で食べていただければ、このマッシュルームの良さがわかりますよ」

長谷川さんは、自信たっぷりにこう言うのですが、素人がキノコを生で食べるのは、ちょっと勇気がいります

ままよとばかりにパクついてみますと、なんと、激ウマです。キノコって生でこんなにうまいもんでしたっけ?

いやいや、このキノコが特別なのです

もちろん、長谷川農産のマッシュルームは無農薬で無漂白。生でも安心して食べられます。

死ぬ前に絶対、お取り寄せしたほうがいいですよ。

【お取り寄せ】

0545-51-4611

http://hasegawa-nosan.co.jp/shop/

さて、静岡は「ふじのくに」の探索もこれにて終了。驚きあり、刺激あり、美食ありの冒険で、しかも東京在住なら、日帰りで行けます。

近くて不思議なワンダースポット。超オススメです。