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2017.12.02

【編集長コラム】右の玉を蹴られたら左の玉も差し出しなさい

私が若い頃、唐突に腕に包帯を巻いて出社してくる先輩が時々、いました。

どうしたのか聞くと、だいたい、予想を見事に裏切る答えが返ってきたものです。

「いやぁ、昨晩、女房に噛まれてね」

犬や猫ではありません。

女房に噛まれたのです。

前の晩、先輩たちに、どんな地獄絵図が繰り広げられていたというのでしょう。

先輩に限らず、昔は女性に噛まれたという紳士が、巷に結構いたと思います。

腕を噛まれた者、首を噛まれた者、尻に噛みつかれたという者。噛まれる場所は十人十色でした。

チ●コを噛まれたという先輩は就業中に、苦しそうに股間を押さえながら、原稿を書いていたものです。

ここで大事なのは、噛まれた紳士の中で、反撃のために「嚙みつき返した」という者が一人もいないということです。

紳士たちは皆、噛まれた歯型を恨めしそうに見つめながら、傷が癒えるまで、ひたすら耐え忍ぶしかありませんでした。

「反撃をしない」

それは、紳士たちが、暗黙の中で、噛んだ女性から愛情のようなものを感じていたからに他なりません。

女性のとって良人を噛むという行為は、憎らしさと同時に愛情の裏返しでもあったわけです。

時が流れて、現代。女房に噛まれたという紳士は、すっかり姿を消してしまいました。

代わりに、こんな恐ろしいデータが取れましたのでご報告いたします。

【女性への質問】

男性を殴ったことはありますか?(取材場所:新宿/対象人数:20人/年齢:30代から40代)

ある   15人

ない   3人

無回答  2人

殴ったことがあると答えた人に質問。

グーで殴ったことはありますか?

ある   9人

ない   6人

【男性への質問】

女性に殴られて殴り返したことはありますか?(取材場所:新橋/対象人数20人/年齢:30代~40代)

ある   15人

ない   5人

偶然ではありますが、男性を殴ったことがある女性と殴り返したことがある男性が同数です。

しかも、殴るという行為に打って出た男女が、目を覆いたくなるほど、多いことがわかります。

末期的です。

そこには憎しみしか存在せず、愛情などひとかけらもありません。

いくら男女平等の世の中とはいえ、女性を殴り返す男性がこれほど多いというのも、何か獣じみています。

では、このデータをもとに次のデータをみてください。

【女性に質問】

男性の玉を蹴り上げたことはありますか?(取材場所:新宿/対象人数20人/年齢:30代から40代)

ある   3人

ない   13人

無回答  4人

【男性に質問】

もし、女性に玉を蹴られたら、反撃しますか?(取材場所:新橋/対象人数20人/年齢:30代から40代)

反撃しない 10人

反撃できない 5人

わからない  5人

ご覧の通り、玉を蹴られて反撃する男性は一人もいませんでした。

また、玉を蹴り上げたことがあるという女性に、蹴り上げた後、その男性とはどうなったかを聞いたところ、全員「それが今の旦那だ」と答えています。

玉を蹴る。

男性を噛まなくなった現代の女性にとって、玉蹴りは相手に対する愛情の裏返しかもしれません。

少なくとも、殴って、殴り返すという憎しみの連鎖だけは避けられそうです。

冗談のような話かもしれませんが、蹴られた側と蹴った側の間には根深い憎しみを溶かす笑いのようなものすら、存在します。

それは男性が愛する女性の尻を叩く行為に似ています。

女性たちよ、愛しき男性の顔を拳で殴るのではなく、玉を蹴ってあげましょう。

男性たちよ、右の玉を蹴られたら、左の玉を差し出しましょう。

お互いを許しあえるはずです。

ただし、思い切り蹴るのはやめましょう。