佐々木正洋のいまさら聞けない一般常識 ベテランアナがやさしく解説

2019.07.26

第58回「100,000,000円札と1,000,000円札を持ってみると」

もちろん、僕にとっても他人ごとではなく、皆さんにとっても大いに気がかりな話ですよね、

近頃、国会でもめている「人生100年、2,000万円不足問題」は。

折しもCMでもやっていますよね。泉谷しげるさんが「100まで生きるって、そんなカネ、いったいどこにあんだよ!」と叫んでいますよね。国会の問題に合わせた訳ではないでしょうが、ドンピシャのタイミングで流れています。

まぁ、ですから、麻生さんが、いくら「こんな資料、正式な報告書として受け取らない」なんて言ってみたところで、国民の半分近くが90歳まで生きる可能性が高くなったからと言って、年金だけで満足な生活が送れるなんて、誰も思っちゃいないですよね。

それを今頃になって、金融庁が発表するものだから、それ見た事かと、国民の不安をあおることになる。

野党はやたら気勢をあげる、という構図になるんですね。7月には参議院議員選挙が行われるものだから、ここぞとばかり、与党を責め立てるんですね。この、年金だけだと毎月50,000円不足する、という報告書、金融担当大臣の麻生さんは、国会で蓮舫さんが質問したところ、読んでないと、のたまうではありませんか!

それどころか、年金を自ら受給しているかどうかも知らないんですね。もう、アゼントリッヒ、メチャクチャですね。まるで国政を司るには、そんなちっちゃなこと、どうでもいいと言わんばかりですね。

そりゃ、麻生財閥のおぼっちゃまで、株の配当だけで何億円と入る人にしてみれば、年金なんて、庶民の慰み、どうでもよいかもしれませんね。この人、これまで13回当選しているんですが、最初、立候補した時に、ウソかマコトか、選挙演説の第一声、「下々の皆さん」とやったという逸話が残っていますが、さもありなん、ひょっとしたら、と思わせますね。怒りを通り越して、笑っちゃいます。

でもね、野党の皆さんにも言いたいんですが、年金だけだとゆたかな余生を送れない、というのは太古の昔からわかっていたこと。バカ正直に金融庁が、ある意味、正鵠を射た報告書を提出しましたが、この報告書がでるまで、なぜ、この報告書にあるような内容を与党の喉元に突きつけなかったのでしょうか?

やっぱり野党も選挙ありきなんですね。政府がなにかチョンボするのを待っているんですね。警察のネズミ捕りみたいですね。スピード違反をしないように注意を促すのではなく、ここならスピード違反者を捕まえられそうだ、反則切符を切れそうだ、と網を張る、罠をしかけるんですね。

それって相手の間違った行為を正す、というのとちょっと違いますよね。自分たちの手柄を立てたいだけですよね。だから、交通警察も野党も、なかなか拍手喝さいを浴びることがないんですね。

つまり、国会の質疑応答が茶番に見えちゃうんですね。こうなったら、1億円札でも財布に忍ばせておきますか⁉100万円札でも持っておきますか⁉それくらい洒落のめさないと、やってられません。

この1億円札、100万円札、じわっと流行ってきているようですね。どうやって作るか、もう至極簡単なんです。1万円札をまず手に取って、福沢諭吉先生の面を上にして拡げるんですね。次に福沢さんの右上の10000の数字を、【0】が4つ見えるように【1】が隠れるように折り返す。そして福沢先生が内側に来るようにお札を半分に折ります。そうすると、あら不思議、お札左端上の10000に0が4つ増えて、数えてみれば100,000,000となり、1億円札の出来上がり、ですね。

100万円札も1,000円札を取り出して同じ要領でやると、あっという間に1,000,000円札の出来上がりとなるんですね。

後は福沢さんの頭を財布の底に向けて、お札を入れるとお札が財布から出るのをイヤがる、だからお金が貯まる、とか今作った1億円札と1000000円札の間に10000円札を挟むと金運アップになるとか言うんですね。さらにこうして作ったお札は使っちゃダメだというんですね。そりゃ、貯まりますよね(笑)。

麻生さん、あなたの言う『下々の皆さん』は落語の「長屋の花見」よろしく、こうやって洒落を楽しみ、1億円札を眺めては、ニヤニヤしているんですよ。こうすれば、麻生さんと同じように、現実の生活の中に、1億円が登場する!?喜び!?を味わえるんですね。

    佐々木 正洋
    佐々木 正洋
    1977年アナウンサーとしてテレビ朝日入社。16年間担当「夕刊キャッチアップ」の最高視聴率16%は今だ破られず。また、2002年出版の「ちょっとしたコツで誰でも『上手な話し方』が身につく」は、当時現役局アナとして近年初1万部を突破。猪木の闘魂ビンタの元祖。2012年独立。テレビ、ラジオで活躍の他、各種イベントの司会や講演を行い、「雑誌ネット」で記事批評を載せ、駒沢女子大学で講師を務める。インターネット、新聞などで世相を斬る、コラムニストでもある。北九州市観光大使