佐々木正洋のいまさら聞けない一般常識 ベテランアナがやさしく解説

2018.10.09

第33回 肩の凝らない話

その整骨院は経堂にあります。

と言っても地方でこのコラムを読んでくださっている方には、それがどこなのか皆目見当がつきませんよね。もう少し詳しく言うと、東京都世田谷区経堂1‐23‐4。

小田急線新宿線の急行も停まる時間帯がある経堂駅から歩いて6、7分のところに古くからある『菅谷整骨院』の看板が見えてきます。お隣が、最近出来たんでしょうね、なんとボルダリングの教室というか道場というか、あります。まさか隣の菅谷整骨院が人気があるから、ボルダリングやって体が痛くなったら“菅谷”に行けばいいから、と隣にできた訳ではないでしょうが、とにかく目印としてはそんなところですかね。

やや古びた感じの看板に後ずさりする人もいるかもしれませんが、ここの菅谷先生が腕がいいんですね。整骨院で腕がいい、と聞くとおじいちゃん先生を想像するかもしれませんが、この先生、おいくつなんでしょうね? ちっとも歳を取らない。もう50歳代になっていてもおかしくないんでしょうが、どう見ても40歳代にしか見えません。物腰も柔らかくやや大柄なイケメンセンセイです。女性客が結構多いのもその理由からかもしれません。

おしゃべりな患者さんにはたくさん応対して、無口なお客さんには必要最低限な会話しかしない、心得ていらっしゃる先生です。腕が良くて威張らずにこれだけのグッドな付帯条件が整っている先生ですから人気がない訳がないですね。芸能人もアスリートも来ます。引きも切らさず患者さんがやってきます。しかしここだけの話ですが、なじみになれば、予約が取りやすいとも言われています。インターネットで調べても、整骨院の名前は勿論出てきますが、業者が勝手に調べて載せている程度です。別に、整骨院紹介所に載せてもらわなくても十分患者さんがいるということですね。

ああ、こう書くと、別料金で高いんだろうな、と思う患者さんがいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。かく言う僕も朝起きたら両肩が痛くてたまらず何年かぶりに行ったんですが、保険証を提出して3割負担で診てもらっています。ですから、診てもらいたいという人にとっては、ほぼ何の心配も要らないと思います。

アタマで地方にいらっしゃる方には、と申し上げましたが、どんなに良い先生でもよっぽどでない限り診てもらう訳には行きませんよね。そこで今日は何でもない、何かと役に立つ菅谷先生から伺った“20秒運動”をお伝えしますね。

まずひとつめ。

背中を伸ばして血流を促す運動です。“気を付け”をして背筋をピンと伸ばす、それも決して悪いことではないでしょうが、もっと簡単に胸が張れる、背中がまっすぐになるには、両手をちょっと開けばそれでいいんですね。深呼吸の時に“大きく息を吸い込んで”と言われて両手を拡げますよね、あれです、でもあそこまで大きく腕を拡げる必要もなく、手のひらを前に見せるようにして後ろに下げ、ちょっとだけ両腕を拡げれば、それでOKなんですね。ですから駅で電車を待つ間でもすぐに出来ちゃいますね。これで姿勢も良くなり、血流も良くなるなら、言うことナシ!ですね。

もうひとつは、肩の凝りに良いということだったでしょうか、血の巡りを良くすることだったでしょうか、肝心の効果をよく覚えていないんですが、とにかく体に良いことです、いい加減で済みません。これは椅子があればやりやすいですね。左、右とやりますが、まず例えば左手を座席の下の引っかかる部分に当て、首を右に傾げます。この時空いている右手で頭を通って左の耳たぶに手をやるようにして首を傾げる角度を大きくします。左の首筋がやや突っ張る程度、痛くならない程度に傾げさせて20秒、それが終わったら今度は逆、同じ要領でやります。あらら、アダブラ肩ブラ、不思議なことに肩が楽になっちゃいます。他に両手で体の前に輪を作ってその中に顔をうずめるようにするというのもありました。

こんなことまで教わって菅谷先生の笑顔に送られて整骨院を後にする、それだけでも、健康にいいことしているなあ、という気分に浸れますね。肩の凝らない話、読者の皆さん、得しちゃいましたね。

    佐々木 正洋
    佐々木 正洋
    1977年アナウンサーとしてテレビ朝日入社。16年間担当「夕刊キャッチアップ」の最高視聴率16%は今だ破られず。また、2002年出版の「ちょっとしたコツで誰でも『上手な話し方』が身につく」は、当時現役局アナとして近年初1万部を突破。猪木の闘魂ビンタの元祖。2012年独立。テレビ、ラジオで活躍の他、各種イベントの司会や講演を行い、「雑誌ネット」で記事批評を載せ、駒沢女子大学で講師を務める。インターネット、新聞などで世相を斬る、コラムニストでもある。北九州市観光大使