佐々木正洋のいまさら聞けない一般常識 ベテランアナがやさしく解説

2018.04.30

第20回 歯のミシュランがあったら認定確実「高尾の名歯医者さん」

いろんな意味で今の世相を斬ってみたかったのですが、遠くからでも国会議員の辻本清美さんから怒られそうで怖いので今回はやめておきます。もっと、読者の皆さんと楽しいことを話しましょう。

話はガラリと変わりますが、50歳以上の方であれば、どんなに健康でも、このお医者さんには一度くらいはかかったことがあるのではないでしょうかね。

医者は医者でも歯医者さんです。

ご多分に漏れず、この僕もおそらく10医院近く歯医者さんを変えているかもしれません。我ながら歯並びはいいと思うのですが、どうも虫歯になりやすいようで、たまにだったものが最近ではしょっちゅう歯医者さんに通っているんですね。

自慢する話ではないんですが、実は、今僕が通っている、といってもかれこれ15年以上前から高尾にある歯医者さんに世話になっているんですね。

以前はその歯医者さんは、鶴見歯科大学で学生を教える傍ら、患者さんを診ていました。そのころからのお付き合いです。

渓流釣りが大好きな先生で釣果が良かった時などどっさり新鮮なアユを頂いたこともあります。指先の感覚が敏感なんでしょうね。渓流釣りの名人でもあります。きっとそれも歯医者に向いている素養のかもしれません。

とにかく治療が上手い、僕から言わせれば本業も名人ですね。通称ドリルと言っているあの“ウィーン”という嫌な音を出すハンドピース、歯を削る時は必ず登場しますよね。あれが「好き」だっていう人はちょっと変わっていると言わざるを得ないのでしょうが、僕はそのO先生にかかるとウィーンという音は聞こえるのですが、疲れている時など寝入ってしまうことがあるんです。

「佐々木、オマエ、それおかしいよ!」と言われそうですが、事実なんですね。

さすがにO先生もあきれて苦笑していることがありますが、それくらい痛くないんですね。あれを全く痛くなく出来るというのは見えていないだけにどうやっているのか不思議でなりません。

もちろんそれだけじゃないんです。差し歯も借り歯も、部分入れ歯も入れた後まったく違和感がないんです。どこの歯だったかさっぱりわからないんです。微妙な調整が見事なんですね。

一度、O先生に部分入れ歯を合わせている時に尋ねたことがあります。

「先生、上手いですネェ、ケッコウこういうこと好きでしょ?」と。

そしたらO先生、何と答えたと思います?

「楽しいですよ」ですって。

こういう時に「好きこそものの上手なれ」なんて諺が当てはまるかどうかわかりませんが、やっぱりO先生、歯の治療が好きなんですね、きっと。

一度、驚いたことがありました。虫歯が出来てどうしようもなく抜いたんですが、そのあと普通だと義歯をいれますよね。そうしなかったんです。ポッカリ穴が開いているかというとそうじゃないんですね。ちゃんと僕の生の歯が入っているんです。ここでクイズです。抜いた永久歯の後になぜ僕の生の歯が入っているのでしょうか? 生きている歯です。わかりませんよね。ヒントは、その歯のとなりから“親知らず”が顔をのぞかせていたんですね。それは歯のレントゲンを撮っていたから先生だからこそ知っていました。

ついでに言っておくとその歯科医院には歯のレントゲン撮影の施設も完備してあり、それぞれの治療台も最新鋭機を3台も導入しているんですね。個人でやっている歯医者さんとしては装備も相当充実しています。これで先生の腕がいいのですから、まさに「鬼に金棒」の歯科医院と言えます。いつも予約のお客さんが入っています。

といっても30分間隔、長くて1時間の間隔で予約を取っていますから殆ど待ちません。ご夫婦でやってらっしゃるから効率がいいんですね。奥さん先生も定評があるんですが、僕はやっぱり“ウィーン”とやっていても寝てしまうほどの腕を持つ、ご主人先生に診てもらう方が安心します。

また、高尾という土地柄か年配の方が多くて、落ち着きますね。その医院自体洒落た建物ですが、控室にしつらえた大型モニターには富士山や滝、湖などの自然をメインにしたイメージ映像が絶えず流れています。これがまたきれいなんですね。

という風に50代のそのO先生もその医院もセンスがいいんですね。それらも僕が気にっている理由のひとつですね。

話を戻しますね。

“親知らず”まで話がいってましたね。で、そのとなりの“親知らず”が抜いた歯のあとの歯肉の横から顔を出していたんですね。

クイズの答えです。それを見たO先生は横から引っ張り出して縦に矯正して抜けた歯の代わりを務めさせようと決めていました。

その計画を聞いたときは「そんなこと、出来るんですか?」と不安も手伝って聞きましたがO先生はおだやかに「大丈夫ですよ」と返してきたのでお任せすることにしたんです。

根気よく通うこと1年半。今ではまるで永久歯の後にまた歯が生えてきたように自然になおっています。どこがその歯の場所か、本人もわからない程ですから、魔法のようです。

読者の皆さんにはホントはもっと具体的に何々医院とお伝えしたいのですが、それほどの誠実な名歯医者さんですから、冷やかしで行って欲しくはない気持ちもあり、ここでは明らかにしていません。

「そんな歯医者さんなら診てもらいたい」と思う方がいらっしゃったら、このウェブマガジン『快活60』までお問い合わせください。患者さんは引きも切らない訳で、宣伝なんかする必要もないんですが、読者の皆さんにテレビで放送しているニュースよりもずっと現実に役に立つ情報をと、恥を忍んでここでお伝えしておきます。

因みに、歯周病があると言われた僕が使っている歯磨きは、日本ゼトック(株)というところが出している『薬用トータルケア・クリーンデンタル』というものです。ちょっと値段が高いのが欠点ですが、薬剤師に勧められて使っています。これが僕には実に良くて調子がいいですね。僕の義父は94歳でなんと今でも全部「自分の歯」なんですね。入れ歯、差し歯ゼロ、そのおかげか、大した認知症もなく元気、元気。つくづく『歯は大事なんだなぁ』と実感しています。

    佐々木 正洋
    佐々木 正洋
    1977年アナウンサーとしてテレビ朝日入社。16年間担当「夕刊キャッチアップ」の最高視聴率16%は今だ破られず。また、2002年出版の「ちょっとしたコツで誰でも『上手な話し方』が身につく」は、当時現役局アナとして近年初1万部を突破。猪木の闘魂ビンタの元祖。2012年独立。テレビ、ラジオで活躍の他、各種イベントの司会や講演を行い、「雑誌ネット」で記事批評を載せ、駒沢女子大学で講師を務める。インターネット、新聞などで世相を斬る、コラムニストでもある。北九州市観光大使