佐々木正洋のいまさら聞けない一般常識 ベテランアナがやさしく解説

2018.01.29

第12回 FX・仮想通貨は現代のあだ花か

「ありゃ、単なるギャンブルだ!」とほとんどの人達が口にしていたFX。

FXがギャンブルなら仮想通貨はそれこそ丁半博奕ですね。何の規制もないどころかちょっとしたニュースでその価格は何割も暴騰、暴落するんですから。

と言っても仮想通貨を僕は否定している訳じゃないんですね。だからもう少し読んでみてくださいね。

2008年に「サトシ・ナカモト」の名前で論文として発表されたんですね。こんなことって後でわかったことで当時は誰も知らないしわからない。ただ、今から10年前にBitcoinの理論を打ち立てた人ってやっぱりすごいですよね。

このナカモトさんが個人名なのか何なのかもわかっていませんが。僕なんかブロックチェーンと言われてもいまだにピンとこない。

もっとも、電波で仕事をしてきたアナウンサーでありながら「テレビが電波によって映像が映る理論を述べよ」と言われてもきちっと説明でないんだから、仮想通貨がどういう理屈で動いているか、なんてうまく説明できるわけがないですよね。NHKの7時のニュースでもBitcoinが半分の価格になった、というのをトピックスにしてましたが、世の中の関心はそこばっかり。因みに2010年5月22日、アメリカフロリダ州でプログラマーがピザ2枚頼んで1万Bitcoinで支払ったのが最初とか(Wikipediaから引用)。

そう考えると2010年5月の為替では1㌦約92円ですからこのピザが1枚7㌦くらいとすると2枚で14㌦、日本円で1288円、それが1万Bitcoinですから1Bitcoinは0.1288円だったとことになりますね。暴落したと言っても1月13日現在で1Bitcoin約130万円。10,000,000倍以上、あらま、ビックリ仰天。

ここで丁半博奕としょっぱなに言っておきながら矛盾するんですが、今や民間のみならず電力料金などの公共料金もBitcoinで支払えるんですから、そう考えると丁半博奕とは言い難いですね。アップルを作ったスティーブ・ジョブズさんの右腕で世界にパソコンという言葉を誕生させたスティーブ・ウォズニアックさんという人がいるんですが、この人もジョブズさんと並んで知る人ぞ知るカリスマなんです。ホントはジョブズさんが仮想通貨について何というか聞いてみたかったんですが、もうこの世の人ではないからそれは無理というハナシ。

で、このもう一人のカリスマ、ウォズニアックさんに言わせると「数学とコンピューターサイエンスによって、供給量が決まっているBitcoinの方が理解しやすい」ということなんですね。

確かにこう言われるとBitcoinってグッと理解しやすくなります。何と比べて理解しやすいかというといわゆる貨幣なんですね。何故かというと、ドルもそうですが、円もそう、供給量が定まってないから、「これらは本物の通貨ではない」とウォズニアックさんは一刀両断なんです。

この人、どこかの無礼なIT成金と違ってちゃんとした人っぽいですよ。会ったことがないから絶対そうだとは言い切れませんが。アメリカで6歳の時からデジタルに興味を持ち、画期的なコンピューターを開発し化学コンクールでも優勝し、エンジニアとしての才能とユーモア溢れる人として世界中で「ウォズ」の愛称で親しまれている人なんですね。

数学学者でエンジニアのウォズニアックさんの発言は、ですから説得力があるんです。供給量ですがBitcoinは21千万コインと決まっているんです。そういう意味も含めて彼は「Bitcoinはドルや金より優れている」と言い放っています。僕などは凡人ですからそこまでは信頼してないですけどね

ああ、それから日本は去年いわゆる「仮想通貨法」ってできてモノを手に入れるのに通貨の代わりになるって仮想通貨を推進しているんですね。まぁ、なんでも“アメリカ様ごもっとも”ですから、ね。それと関係あるやなしや、三菱東京UFJ銀行が仮想通貨に乗り出して彼らはRipple(XRP)派、今や世界の大手の銀行は殆どと言っていいほどこのRippleを取り扱っているんですね。むしろ銀行筋はBitcoinよりもRippleが大手を振って歩いている感じ。なんだかその昔、ベータ VS VHS のビデオ戦争を彷彿させる仮想通貨版のようです。

そうそう、今や貴重な資料と言えるかもしれない去年の3月31日に三菱東京UFJ銀行がホームページで発表した資料があるので載せておきますね。間もなくして僕は銀行に電話したんですが三菱のエリート銀行マンがしどろもどろでした。現場はあまり知らなかったんですね。この後、仮想通貨法が成立したことを考えるとちょっときな臭いですけどね。まぁ仮想通貨のことを取り上げるなら、この先「仮想通貨の価格がどうなるか、そこだろ!」と聞こえてきそうなので、次回はそこを書いてしまいましょう。実は僕もそこに大いに興味がありますから。面白いことがわかったんです!その事も書いちゃいますね。お楽しみに。

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平成29 年3 月31 日

株式会社三菱東京 UFJ 銀行

米国 Ripple 社主催のグローバル銀行間コンソーシアム

「Global Payments Steering Group」への参加について

株式会社三菱東京 UFJ 銀行(頭取小山田おやまだ隆たかし)は、今般、ブロックチェーン関連技術を応用したクロスボーダーでのリアルタイム送金等の実現に向け、米国Ripple 社が主催するグローバルなコンソーシアムであるGlobal Payments Steering Group(以下、GPSG)に参加することを決定いたしました。

GPSGは、多くの金融機関がRipple 社のソフトウェアをスムーズに導入し利用開始できるよう、基本となる標準ルールを策定し、ネットワーク普及に繋げることを目的に発足したコンソーシアムです。当行はGPSG よりアジア初の参加行として、既に参加するBank of America Merrill Lynch、Santander、Standard Chartered WestpacBankingCorporation、Royal Bank of Canada、CIBC とともにGPSG の活動に参画してまいります。

当行は、今後も送金サービスへの新技術活用の検討に取り組んでいくとともに、

最新のFinTech技術を研究し、お客さまの利便性の更なる向上を目指してまいります。

【Ripple 社について】

Ripple 社は平成24 年サンフランシスコで設立され、現在はニューヨーク・シドニー・ロンドン・ルクセンブルグ・日本(ジョイントベンチャー)に拠点を拡げているシステムソフトウェアベンダーです。Ripple 社が開発した海外送金ソリューションは、インターネット通信プロトコルを採用し、決済実行前・実行後の銀行間通信機能と、即時決済・着金を実現する機能があり、本ソフトウェアを導入した金融機関同士であれば24 時間365 日の即時決済が可能となります。現在すでに世界で約90 行が導入・商用化に向けて各種検討を進めています。

【ブロックチェーンについて】

ブロックチェーンは、特定の台帳管理者を置かずに、参加者が同じ台帳を共有しながら資産や権利の移転などを記録していく情報技術です。複数拠点に分散されたサーバなどの通信機器に、それぞれ同一の記録を同期させて一つの台帳を維持する仕組みで、幅広い分野への応用が期待されています。

以 上

    佐々木 正洋
    佐々木 正洋
    1977年アナウンサーとしてテレビ朝日入社。16年間担当「夕刊キャッチアップ」の最高視聴率16%は今だ破られず。また、2002年出版の「ちょっとしたコツで誰でも『上手な話し方』が身につく」は、当時現役局アナとして近年初1万部を突破。猪木の闘魂ビンタの元祖。2012年独立。テレビ、ラジオで活躍の他、各種イベントの司会や講演を行い、「雑誌ネット」で記事批評を載せ、駒沢女子大学で講師を務める。インターネット、新聞などで世相を斬る、コラムニストでもある。北九州市観光大使