佐々木正洋のいまさら聞けない一般常識 ベテランアナがやさしく解説

2017.11.15

第4回 ふるさと納税(下)

あれから、ふるさと納税、返礼品など本やネットで覗いてみました?もちろん見ましたよという人も、まだ見ていないという人もそんな暇がないという人も忘れていたという人も、みんな、欲しいものをもう一度探してみましょう。

ほ~ら、楽しくなってきたでしょう!

そういう気持ちになってきたら、手続きに入りましょう。

本当は、返礼品を決める前に自分のふるさと納税はどれくらいが上限になるかなと目安として調べる必要がありますが、金額を先に計算するのって、なんだか面白くないですよね。

実際にショッピングでも先に値段にあったものを、じゃなくて先ず欲しいものに目がいきますよね。それで値札を見て『これはチョイ高、ザンネン』などとなり、同じトレンドの品で経済的に許せる範囲の一番自分が納得したものを買うでしょ。それでいいんです。

ふるさと納税でもそうやった方が、寄付できる金額(返礼品に充当する金額)をはじき出す間もちょっとワクワク、真剣に計算しちゃいますよね。計算の仕方はネットで総務省のでふるさと納税のページや“ふるさとチョイス”“さとふる”などを検索するとシミュレーションができますから、そこで大体の返礼品の金額の目安がわかります。

収入や家族構成、住んでいるエリア、どんな控除を受けているか(配偶者控除、扶養控除、住宅控除、医療控除、社会保険料控除、障害者控除、生命保険料控除等々)で寄付金額が変わってきますが、おおざっぱに言うと年収300万円の人で、この「快活60」を読んでいる方はお子さんをもう扶養していないとして、あれやこれやの控除を受けていても1万円前後のふるさと納税はおおかた可能です。

ただし、1万円ふるさと納税してもその内2,000円は自治体への純粋な寄付になるので、返礼品は8,000円分となります。

ふるさと納税は納めている住民税の2割程度というのが大体の基本的な金額で、そこから受けている控除によりふるさと納税できる金額は減っていきます。ここで言う“ふるさと納税”というのは所得税で還付されたり住民税で控除をうけたりして納めた寄付金から2,000円を差し引いた金額が戻ってくるものを指しています。

戻ってこなくても良いということなら単純に寄付として、いくらふるさと納税しても構いません。また、10,000円の返礼品を求めて10,000円のふるさと納税した場合、2,000円は地方自治体に入る寄付金ですから、10,000円-2,000円=8,000円しか返礼品分を払ったことにしかなりませんから例えば10,000円分の牛肉の返礼品は受け取れなくなります。

簡単にふるさと納税の手続きを書いておきますね。

①ふるさと納税したい自治体に申し込みます。申し込み方法は電話やFAX,メール、直接窓口など様々です。それぞれの自治体に電話で聞いてみるのも方法です。

②自治体から振り込み用の納付書などの書類が届きます。

③ふるさと納税(寄付金)を支払いますが、クレジットカード払いの可能なところも増えてきています。

④支払いを済ませた後、自治体から寄付金受領証明書が届きます。“※ふるさと納税ワンストップ特例制度”を利用した人はそれに関する書類が届きます。寄付金受領証明書は確定申告の時に必要になりますから大事に取っておかなくてはいけません。

⑤ワンストップ特例制度を利用していない人は原則確定申告しないと税金の還付や控除は受けられません。

ふるさと納税した年の1月1日から12月31日までの所得から寄付金額を計算しますが、10月にふるさと納税の手続きをする人は、ある程度その年の所得を読まなければいけません。大まかには住民税の2割程度をふるさと納税できますが、課税所得から割り出したふるさと納税金額の上限が返礼品の金額に足りなかった場合、足りない分は戻ってきません。純然たる寄付ということになります。

⑥お楽しみの返礼品は自治体によって差はありますが、おおむねひと月くらいで送られてくることが多いようです。

※「ふるさと納税ワンストップ特例制度」というのは、主にサラリーマンなどの給与所得者で、確定申告の必要のない方が1年間に5つの異なる自治体以内にふるさと納税するということならば、確定申告せずにふるさと納税による寄付金控除を受けられるという制度です。そうやって考えると自営業の人よりサラリーマンの人の方が1年間の所得もそれほど変動せず、ワンストップ特例制度も受けやすく、“ふるさと納税”向きなのかもしれませんね。あと、総務省の人も苦笑いしていましたが、住民税を多く納めている人の方が高額の返礼品を手にすることが出来るわけで、僕の知っている人で毎月新鮮な野菜やコメ、肉などをふるさと納税で調達している方もいて、金持ち優遇制度に陥りやすい点が今後の課題のひとつになっているようです。ともあれ、金額の高い低いは関係なく、経験で言うと、自分で自分の税金を使って送られてきた返礼品の牛肉を食らうのもまた喜び楽し!といったところです。すき焼きの食材すべてをふるさと納税で手に入れる目標をたてるのも一興かも。

    佐々木 正洋
    佐々木 正洋
    1977年アナウンサーとしてテレビ朝日入社。16年間担当「夕刊キャッチアップ」の最高視聴率16%は今だ破られず。また、2002年出版の「ちょっとしたコツで誰でも『上手な話し方』が身につく」は、当時現役局アナとして近年初1万部を突破。猪木の闘魂ビンタの元祖。2012年独立。テレビ、ラジオで活躍の他、各種イベントの司会や講演を行い、「雑誌ネット」で記事批評を載せ、駒沢女子大学で講師を務める。インターネット、新聞などで世相を斬る、コラムニストでもある。北九州市観光大使